１０月２８日 東京オリンピックの経済効果
小泉元首相の秘書の飯島氏が東京オリンピックの経済効果は３０兆円あるから３兆円の費用は問題無いと主張した。坂上氏は差し引き２７兆円儲かると発言したが、それは大きな間違いだ。３０兆円の経済効果という意味は３０兆円がつかわれるという意味で利益ではない。利益率を５％としたら１．５兆円が利益で東京都内での利益は３分の１くらいか。東京都の税収の増加はその３分の１とすれば１５００億円くらいで、オリンピックの経済効果で運営費を埋める事はまったくできない。フジテレビがその報道を訂正しないのは何の悪意なのだろうか。
１０月２４日 駆けつけ警護
南スーダンで国連事務所が政府兵士に襲われた。これから日本が駆けつけ警護をした場合に政府の兵士と戦うと南スーダン政府と戦争をしている事になるのではないかという議論があった。しかし、一部の兵士の犯罪行動であれば戦争とは見なされないだろう。逆に反政府軍の兵士に襲撃されたら戦争とみなされないのかというほうが疑問だ。反政府軍は将来は政府軍になる可能性がある。結局のところ戦闘の規模によって戦争状態かどうかを判断するしかないだろう。そうなると自衛隊を派遣する前に衝突の規模や頻度、状態の限度をあらかじめ決めておく必要があるだろう。派遣してから様子を判断するのであれば判断の遅れから撤退が遅れ、予期しない事態を招く事になってしまう。
１０月２０日 東京オリンピック ボート会場
東京オリンピックのボート会場に韓国の競技場がＩＯＣバッハ会長から提案された。韓国の冬季オリンピックのリュージュ（そり）の会場費用の問題で長野の会場での開催を提案したら韓国は反発して韓国での開催にまとまったといういきさつがあるようだ。でも長野のリュージュの会場は巨額の費用がかさみ現在でも維持費がかかって採算が取れないという。ボート会場を日本に作ってどうなるか。ボートの日本の競技人口は少なく、競技人数で割ると、１人１００万円近くになるとか。ボート会場の整備費用は当初の５００億円から３００億円に下がる見込みのようだが、これからまた実際に作る段階になって費用が膨らむのは常道だ。しかも、オリンピック後には莫大な維持費がかかる。韓国でボート競技をしたら東京オリンピックにならないという意見もあるが、見栄を張っても何の得にもならない。ほとんど費用をかけずに韓国で開催できならそれがベストだ。他国での開催はこれまでに例の無い先鞭をつける事になり、東京オリンピックの新規性が発揮される。私は韓国でのボート競技開催に大賛成だ。
１０月１６日 自動運転
自動運転車が実用化されつつある。日産セレナは２４万３千円で単一車線での自動運転が可能になる。テスラは自動運転で走行中に横切ってきたトレーラーと衝突し、死亡した。車は上半分が無くなっていた。たぶん、トレーラーは車高が高いので車が下に潜り込んで、上が破壊されてしまったのだろう。ブレーキが間に合わなかったか、車高が高かった為に距離があると誤認識した可能性がある。メルセデス・ベンツＥクラス（￥６７５万円〜）は自動で車線変更でき、来年には車の外にいてスマートフォンで自動的に駐車できるようになるとか。でも衝突しそうになってネットが繋がらずに停止操作が伝わらなかったらどうなるのか。何か心配だ。当面は多少の事故を覚悟してでも自動で駐車したいという人向けだろう。
自動運転レベル１はアクセル、ブレーキ、ハンドルのどれか１つが自動。レベル２は２つの機能が自動。レベル３は全てが自動だが緊急時はドライバーが対応する。レベル４は全て自動運転という事らしい。自動運転が普及するには価格と信頼性がキーだろう。自動運転より人が運転するほうが事故が少なければ多くの人が受け入れるのは難しい。自動運転は当面、人が常に監視し、異常な場合に操作する必要があるが、操作をしない自動運転に慣れてしまうと、いざと言う時にぼんやりとしていて操作できないという問題が生じる。よく大雨の時に道路をくぐる場所に水が溜まり、自動車が突っ込んでおぼれて死ぬ場合がある。いつもは水が無いのでそのまま走ってしまうという事なのだろう。よく前を見ていれば防げる事故である。普通に運転していても良く見ていないくらいだから自動運転で危険回避できる可能性はより低い。機械には故障はつきものだ。自動運転で走行中に自動運転が故障した時にうまく止まれるのか非常に怪しい。
自動運転が普及すると車メーカーは自動運転制御のメーカーの下請けになるという説がある。しかし、ガソリンエンジンはまだ進化していて、どんなメーカーでも構わないという訳ではない。１００％下請けになる情勢にはない。但し、将来、電気自動車が主流になるなら電気自動車は技術がいらないらしいから車メーカーの意義は薄れ下請け化になるかもしれない。そんな自動運転にグーグルが積極的に試験走行しているらしい。人工知能で運転しているとか。車メーカーはグーグルに対抗できるのだろうか。人口知能に運転させる方法は当初は比較的早く実現できるだろう。しかし、自動運転には高度の信頼性が要求される。人口知能で稀なケースを経験させるには膨大な費用がかかる。基本的には設計された運転のほうがより安価に高い信頼性を早く実現する事になるだろう。海外ではだいたい自動運転できればＯＫでも日本ではそうはいかないだろう。
１０月１２日 東京オリンピック
東京オリンピックの予算が７０００億円から３兆円に膨らんでいる。東京都の人口は１３６０万人。３兆円をこれで割ると１人当たり２２万円となる。子供２人の４人家族なら１世帯で８８万円と１００万円近い出費になるのである。１００万円近いお金を払ってでも東京オリンピックをしたいと思う都民はどれほどいるのだろうか。
森会長はその発言から豪華で大きいものがいいものだとの発想があるようですが完全に時代遅れです。森喜朗会長を生んだ石川県民には東京都と同じ負担をして欲しいです。自民党も責任を取って自民党が半分を負担すべきです。今からでも遅くないから森会長は辞任させて交代させるべきです。
先日、ＩＯＣはボート会場の変更に落胆したようですが、３兆円という開催費用を知っていたのでしょうか。東京オリンピックは費用のかからないオリンピックという事で選ばれた１面があるのですから３兆円の開催費用は公約違反なのでＩＯＣは東京オリンピックを取り消すべきなのに。何かオリンピックは狂っている。開催が決定したら何故、闇雲に突き進むのでしょうか。オリンピックの後はどうなるのでしょうか。私はオリンピックを苦々しく感じています。
１０月８日 Ｗ杯サッカー アジア最終予選 対イラク戦
６日に埼玉で行われたイラクとの試合は終了間際に１点を追加し、２−１で勝った。引き分けと思われたのに勝利したのは劇的だった。１点めはキーパーの足の間をボールがすり抜け得点、２点めは並み居る選手の間をボールがすり抜けてのシュートだった。狙ってはいただろうが、それまでのシュートが失敗しているのを考えるとまぐれの得点と考えざるを得ない。２点ともラッキーな得点で勝ったわけだから素直に喜べない。海外に出ている選手が得点できないのは解せない。あの技はまぐれなのか。残念だ。
１０月４日 北朝鮮
今年は北朝鮮が繰り返し核実験をし、大陸弾道弾ミサイルを発射するなど、軍事的脅威が格段に高くなった。日本や韓国の核武装論も現実味を帯びた感がある。北朝鮮はこれまで親密な関係を保ってきた中国に対しても中国の意向を無視し、目の上の瘤（たんこぶ）になりつつある。中国は大国であるはずなのに何故、北朝鮮を抑えられないのか。一説には北朝鮮が崩壊すると中朝国境を乗り越えて中国に大量の難民が流入し、中国が大きな損失を被るという論理があった。私もそうかと納得していたのだが、最近、それは間違いと気が付いた。
日本で東日本大震災が発生し、福島の原発から放射能が漏れた時、アメリカでは今後、日本は長期の不況に陥るだろうという推測があったが私は日本経済にはほとんど影響が無いと予測した。実際、その後の日本経済は全体としては大きな不況は無く、むしろ円安により求人は増えたように思う。何故、私が日本経済に大きな影響が無いと予測したかというと３０万人とも言われる未曾有の大災害だったが１億３千万人の日本の人口からすれば大きな比率では無かったからである。それを北朝鮮と中国に当てはめたらどうなるのだろうか。北朝鮮の人口は２千万人で中国は１３億人。人口比率は１．５％に過ぎない。北朝鮮の政変だけで全員が北朝鮮から逃げ出す事態にはならないだろうし、それは無理だ。せいぜい多く見積もっても１０％程度以下ではないだろうか。北朝鮮国民が逃げ出す事を選択するとしたら命の危険があるか食料が入手できなくなったかだろう。中国に密入国するにはそれなりのリスクがある。今は金正恩体制の締め付けで国外に逃亡する人が多いから金正恩体制が崩壊すれば一時的に様子見となるだろうから、体制崩壊と共に国外逃亡は少なくなるだろう。体制が崩壊すると配給が滞る可能性があるが、地方では配給が元々少ないので影響は小さい。都市部は元々恵まれた環境なので、多少の配給の減少には耐えられるのでは無いだろうか。結論としては北朝鮮の体制崩壊で中国に難民が大量に流入する事はほとんど無いだろう。仮にだが北朝鮮の体制が変化して核を放棄し、中国に寄り添う体制となるならば、北朝鮮の安い労働力や資源を利用でき、中国には大きなメリットになる。
北朝鮮の難民問題はシリア難民からの連想と思われる。シリアでは内戦により、家が破壊され、生命の危険から逃れ、職を失い、そういう中でヨーロッパへ渡り難民となっている。難民を選択せざるを得ない状況が生まれているから、難民が発生しているのである。北朝鮮がシリアと同じような状況になるのだろうか。北朝鮮で内戦が起こるだろうか。武器を持っているのは軍だけ。軍と国民では内戦にならない。これまで従属に慣れている国民が信念を持って、命をかけて戦うとは思えない。内戦になるとしたら軍が２つに割れて戦うという事になるだろう。しかし、北朝鮮は思想統一が厳しく、言論の自由が無い為、軍の兵士の多くが自分自身の考えを強く持つという事が希薄ではないかと思われる。従って個々の兵士が信念を持って行動するとは考えにくい。兵士は上官の命令は絶対だから、士官の考えで動き、内戦になるというパターンも考えられるが、士官も同様に思想制限を受けているから、仮に分裂したとしても大きな勢力にはならないだろう。反乱が起きてもすぐに鎮圧されてしまうだろう。軍の内部で分裂して内戦になる可能性は極めて低い。
日本やアメリカ、韓国では北朝鮮の体制が崩壊すると中国や韓国に大量の難民が流入し大きな損失となる可能性があると報道されているが、それは間違いだ。そしてこの間違った予測は中国の首脳部も同じように考えている可能性がある。この間違った予測で最も恩恵を受けているのは金正恩体制という事になるだろう。
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