9月28日 御岳山

 昨日の昼頃、長野の御岳山(おんたけさん)が噴火した。山頂に近い西から南にかけて3ヶ所から噴火したようだ。秋のシーズンに入りかけの土曜日の昼頃で平日よりも多くの人が登山していたようだ。山頂付近で数十人程度が死亡したようである。死亡原因は肺のやけどと噴石による怪我らしい。火砕流ほどではないが200度程度の熱気を吸い込んだのではないだろうか。噴石は10cm程度のものも多くあるようで、最大で1m程度のものもあったようだ。噴石の直撃を受ければ重症、死亡になるだろう。山頂付近では20cm〜50cm程度の火山灰が堆積しているようだ。山小屋に避難した人も噴石が屋根を貫いて落ちてきたという。噴火すると真っ暗になり、合間に時折明るくなるという。昨日は噴火後、NHKがほぼずっと噴火情報を伝えていた。今回の噴火では最近の地震の回数は増えていたものの一時より少なくなっていたり、隆起の現象が無い為に予測は難しかったようだ。水蒸気爆発では隆起がなくても噴火する場合があるようだ。素人推測だが、噴火の深さは50m程度の比較的浅いものではないだろうか。御岳山は過去にも噴火した事があり、それらから登山禁止区域を設定できなかったのかが悔やまれる。
 話は変わるがアメリカのイエローストーンでは将来、大規模な噴火が避けられないという。そういう場合に大気に小さな塵が浮遊して地球の平均気温が10℃も下がる可能性があるという。温暖化で10℃気温が上がっているなら10℃の気温低下はプラスマイナスゼロだが、農作物への混乱は避けられない。何箇所かボーリングするとかで地下の圧力を逃がして噴火を弱める事はできるのではないだろうか。もしボーリングで噴火を弱められるなら御岳山もボーリングする事で安全を確保できるかもしれない。噴火直前には強い硫黄の匂いがしたとの情報もあるので、ボーリングで圧力を弱められなくともガスの増減で予知も可能かもしれない。
 山小屋に避難した人は50人程度で、現在、確認されている火山灰に埋もれている人は山小屋と山小屋の間の登山道で多く確認されており50人程度。昼には山小屋には人は少なかったはずで半分近くが逃げ遅れて死亡したと思われる。


9月26日 朝の連ドラ

 NHKの朝の連続ドラマはこのところ人気が高いそうである。最初に火が点いたのは「あまちゃん」で次の「ごちそうさん」はもっと視聴率が高かったとか。でもこれをずっと見ているとテーマ性が薄いような気がする。「花子とアン」は実話のフィクションのようで、ある程度、漠然としてしまうのは仕方の無い事かもしれない。女性の会話は目的が無く、会話をする事が楽しいと聞くが、NHKの朝の連ドラはそれに近い。きっと女性が好んで見るテレビなのだろう。


9月24日 ダニに酢

 例年、6月の梅雨時にはダニかノミに食われるのだが、今年は食われなかった。と思っていたら9月に食われてしまった。今年の9月は異常で曇りや雨が多かった。朝、起きたら痒い。3ヶ所ほど食われたようだ。蚊に食われたら塩を付けると良かったので塩をつけてみたが効果が感じられない。そこで酢を塗ってみた。酢は多く付けても垂れるだけなので1滴程度を指の先で塗り広げる。塗ってすぐに拭いたら効果が無いだろうと思ったのでそのままズボンを履いた。ズボンによっては酢で変色するかもしれないので注意が必要だろう。酸は乾燥すると濃度が高くなって危険な事があるが、ズボンに吸い取られたのか特に異常は無かった。酢の効果はあったようで、痒みや脹らみはなくなり、少し赤い跡が残っただけだ。普通の痒み止めは翌日になると効果が無くなって痒くなったりするが、翌日も痒くは無い。今も少し跡が残っているが問題はないようである。


9月21日 ログインだけで不正送金

 インターネットバンクの不正送金でログインしただけで不正送金するウィルスが発見されたという。普通は送金の時にパスワードが必要になるのではと思うのだが、そういう場合はパスワードを要求する画面が現れる。送金しようとしてないのにパスワードを要求された場合などはそういう可能性がある。送金しようと思っていても送金の手順から異なるパスワード要求があったら疑わしい。尚、新生銀行はログイン時に全てのパスワードを入力する方式なので、このウィルスにかかっていたらログイン後、ただちに送金されてしまう。不正送金がわかったら直ちに警察に連絡して引き出すのを停止すれば助かる可能性が高い。送金しないなら絶対にパスワードを入力しない、不可解な手順でのパスワード要求には入力しないなどが必要だ。色々と不正送金の手口が増えると不安だ。不正送金する銀行口座の取得にはそれなりのお金がかかるので、わざと不正送金させて送金先の口座を潰すというのはどうだろうか。もっとも少ない残高では残高不足になるし、大金を危険にさらすわけにもいかないので個人では難しいだろう。
 ところで同様にペイパルはログインだけで送金できるのに不正に送金されたというのは無いような気がする。単に情報が無いだけなのだろうか。もしかしたらクレジットカードで本人認証をしているという理由もあるのかも。日本の銀行も3万円以上のお金を受け取れるようにするにはクレジットカード認証が必要とかにしたらどうだろうか。実際、一般的な人は大金を受け取る事がほとんど無い。口座が売買されてもクレジットカードで登録した人の責任になるので、売買されにくいのではないだろうか。クレジットカード無しで口座が売買されても同じ氏名で認証を受けるのは不可能に近い。


9月18日 捕鯨

 ニュージーランドが中心になって捕鯨を難しくする決議をするという。ニュージーランドで思い出すのはスーパーに売っていたリンゴ。以前は見た事がなかったが最近、輸入するようになったのだろうか。ただ、そのリンゴは小さくて高価。いずれ食べてみようかと思っていたが手が出なかった。ニュージーランドが根拠無く捕鯨を禁止しようとするならリンゴを買いたいとは思わない。キューイフルーツもニュージーランドから輸入されているのが多いような気がする。キューイフルーツ生産者が動画になっていたりするのを見るとこの人も捕鯨反対の屈曲した考えの持ち主かと思えて、憎たらしく思えてくる。キューイフルーツはおいしいが、それほど食べたいとは思ってない。反捕鯨に積極的と聞けば、キューイフルーツの購入が遠のくのは自然な成り行きになるだろう。
 クジラの生息数が調査捕鯨をしながらよくわからないというのは納得がいかない。現在はGPSで正確な場所を特定できるから、鯨を捕獲した時間、場所、種類、大きさなどを記録していけば全体の生息数は推定できるだろう。例えば一定の方法で捕獲している時に、一定の時間で捕獲できる鯨の数が半分になれば生息数の半分を捕獲してしまったという事になるだろう。一定の海域での生息数がわかれば全体の海での生息数も推定できるはずである。こういう方法での調査は捕獲しないと同じクジラを複数回カウントしてしまうので正確な調査が難しいだろう。


9月17日 スコットランド独立

 明日、イギリスからスコットランドが独立するかどうかの住民投票が行われるという。現在は世論調査で賛成と反対がほぼ同じという。独立するかどうかは重要な事なので、50%を少し超えた程度の独立賛成ならば独立しないのが妥当だろう。賛成が3分の2か60%程度を超える必要があるだろう。もし50%を超えたら独立となったら毎年、住民投票で今年は独立、来年はイギリスなんて事になりかねない。賛成派は北海油田の利益を主張するが油田には限りがある。数十年後、油田が枯渇して経済が困窮したら、また一緒になんて虫のいい事は許されない。スコットランドは国としては小さすぎて国となるとそれなりに支出が増えるなどリスクが大きい。独立するよりは北海油田の利益配分を増やしてもらうとか、スコットランドの自治予算の拡充を求めるとか、独立しなくてもそれに見合うような配分を要求したほうが得策ではないだろうか。


9月16日 震度5

 昼過ぎ(12:28頃)にわずかな揺れを感じた。地震?P波?P波だったらかなり大きい。と思ったら来たーー!震度5という。東日本大地震以来の大きな揺れである。東日本大地震よりはやや小さいか。建物全体が大きく揺れた。大きく揺れている最中に携帯電話の地震速報が鳴った。ちょっと遅い。東日本大地震では棚から物が落ちたりしたが、それはなかった。何回も地震に揺すられたら家の強度が落ちてしまうのではないだろうか。そう思わせるくらいの大きな地震だった。大きな揺れではあったが幸い、死者などの大きな被害は無かったようだ。地震の後、30分以上、電車が止まった。その為、駅の近くの踏み切りなどでは遮断機が降りたままとなり、車は渋滞した。電車が動いて、渋滞が少なくなるのに1時間程度かかったようである。踏み切りの無い陸橋のある道路に出る為か、それに近い道路は渋滞したようだ。ゆうちょのATMも地震の後、1時間程度停止していたようである。理由はわからない。


9月15日 ネットバンク詐欺

 インターネットで送金できるネット銀行に新たな手口が流行しているという。従来はパスワードを入力させるというものだが、新しいタイプは送金した時に同じパスワードを使って自動的に送金してしまうというもの。パソコン画面などに変化が無いので気付かれにくい。従来は乱数表などを利用したパスワードでは全てのパスワードを入力させるというもので、異常に気付きやすい。しかし、新タイプは送金すると、そのパスワードが盗まれ、同じパスワードで自動的に送信するらしい。特筆すべきは従来は安全と思われた、比較的短時間でパスワードを変更するパスワード生成器を利用したJNB(ジャパンネット銀行)やゆうちょなども安全では無いという事。パスワード生成器は短い時間ではあるが、同じパスワードが使える為に、その間に送金されてしまう場合がある。同じパスワードを繰り返し使う、旧ゆうちょ方式は危険である。その他にもパスワードを変更させる画面を表示するタイプも登場しているという。日本を狙ったウィルスは世界の80%に及ぶという。多くが日本をターゲットにしているという事は日本人の考えが甘いという事もあるだろうが、受け手となる不正銀行口座対策が不十分という事が大きいのではないだろうか。銀行口座を売った場合には犯罪に加担したとして被害金額を請求する必要があるだろうし、多額の現金の引き出しには引き出した人の顔写真を撮影するなどの対策が望まれる。
 不正送金を防ぐには送金をメールなどで通知するようにしておくと防ぎやすい。すぐには預金を引き出せないからである。送金通知をしていない銀行は不安である。3万円以上とか一定の金額以上では携帯電話へのショートメールによる暗号送信による送金、送金したらショートメールなどで連絡するなどの対策があれば不正送金はほとんど防げるように思われる。


9月13日 エボラ出血熱

 日本ではエボラ出血熱より、デング熱の方が大きく取り上げられているが、世界の問題としてはエボラ出血熱の方が死亡率が高く、大きな問題だろう。現在はアフリカの一部の国だが、次第に近隣諸国に広がるだろう事は予想できる。先進国では感染の広がりのリスクは低いと言われるが、患者の数が何万人、何十万人ともなれば国内に侵入するのを防ぐのは難しく、鎖国政策でもするしかないかもしれないし、接触感染の懸念があるならば輸入製品もストップしなければならない。非常に困難な状況が予想される。WHOを中心とした、医療援助は医師の不足など絶対数不足で困難な状況が推測される。エボラ出血熱は空気感染しないという事であれば蚊や接触感染が主となるのではないだろうか。まずは主な感染経路を特定し、それの徹底的な対策が望まれる。エボラ出血熱に一度、感染した人は抗体ができるそうで、そうならば、再度、エボラ出血熱を発病する可能性は低いという事になる。エボラ出血熱で回復し生き残った人を教育して給料を支払い、医師や看護士の補助として前面に立って活動してもらうのが最善ではないだろうか。それが最もリスクが低い。またエボラ出血熱で回復した人が蚊に刺されて感染を広げるという懸念もある。エボラ出血熱から回復した人が蚊に刺されないような対策、移動の制限なども必要かもしれない。


9月11日 吉田証言

 本日、朝日新聞の済州島での強制連行の吉田証言についての一連の報道について報道ステーションで取り上げていた。テレビ朝日は朝日新聞系列なので、この報道が正しいのかどうかと疑ってしまうのだが、わかりやすかったので記録しておく。報道では朝日新聞の社長が吉田証言報道が誤りとし、謝罪し、引責辞任する意向を表明した。河野談話で強制性を認めたのは慰安婦証言を元にしており、事実確認があったわけではないという。しかし、当時の韓国との合意でこれで決着できるとの判断から強制性を認める内容となったとしている。韓国の慰安婦活動家は実際の話に尾ひれをつける事があるとした。(慰安婦として働くのに自分から進んで働く人は少ないだろう。世間の目は冷たいという事もあっただろう。それで強制的に慰安婦にさせられたと言えば面目が立つわけである。そういう背景があって強制的に慰安婦にされたという証言をするであろう事は想像に難くないだろう。)
 国連人権委員会で中心的となったのは法律家のクワラスワミ女史で吉田証言や慰安婦の証言を元に人権違反の勧告を出した。全ては証言が元であり、物的証拠(資料などを含む)は何も無いという。(つまりは実際は強制的に慰安婦にされたかもしれないが、そうでなかったかもしれないのである。現在の中国やロシアの言動をそのまま信じる人はほとんどいないだろう。同じように中国、北朝鮮、韓国は非常に間違いが多く、相手を騙すのが常道の国なのである。クワラスワミ女史は多くの証言は真実を証明するという性善説を確信しているが、実際、証言に頼った冤罪は多く存在する。クワラスワミ女史はその後も慰安婦の証言を聞き、人権侵害を確信しているようだが、クワラスワミ女史はもう法律家ではなくて宗教家になってしまっている。国連人権委員会は人権を侵害する機関になってしまっている)
 朝日新聞の社長は同時に東日本大震災での福島原発での対応で福島原発の吉田所長の調書を極秘に入手し、所員が逃げたという記事に対しても逃げたという記述が誤りであるとし、引責辞任の理由にもしている。今後、この誤った報道の原因についても調査し、関係者を処罰するとしている。現在の日本では見解は自由であるが、誤った事実を報道すると名誉毀損や損害賠償などの裁判問題となり、根拠の無い報道は正される事になる。従って、朝日新聞系列の報道ステーションの報道ではあるが、今回の報道の信憑性は高いものと推測される。


9月9日 錦織圭(にしこり けい)

 日本時間の今朝に全米オープンテニス決勝が行われ、惜しくも破れた。速報がテレビのテロップで流れるほど関心が高かった。関連株が上がったとか。試合はどちらかと言えばマリン・チリッチ(クロアチア)に一方的にやられた。でも決勝に残っただけでもこれまでにない出来事で、興奮する。今後に期待がかかるが、錦織はこれまでも怪我などが多かったので、心配だ。


9月6日 中国のゴムは・パンク

 自転車の後輪がパンクした。昨日、乗った時に少し空気が抜けている感があった。何故か後輪ばかりがパンクするようだ。手押しの空気入れで空気を入れようとしたら空気が入らない。ホースから空気が漏れているみたい。ホースを見て唖然とした。ホースから空気が漏れていると購入した店に持っていって交換してもらったばかりなのに(調べてみたら今年2月に交換していた。2月から半年なのに早すぎる)。交換した時にホースに巻いてある布を剥がして中のゴムホースに傷が無い事を確認したのに、今日みたらゴムホースに大きな亀裂がいくつもあった。半年でこんなになるなんて、かつて経験がない。パンクを修理しようと場所を探すと以前にパンクを修理してパッチを当てた所から空気が漏れていた。パッチは擦れたのか薄くなっていて、一部に穴が開いて下のチューブが見えていた。中国製のゴムというのはどうにもならない物らしい。昔の日本製の自転車は安くても3万円くらいしたと思うが買ったが最後、1度もタイヤに空気を入れずに10年くらい乗れたように思う。パンク修理をした記憶が無い。100円ショップで購入したパンツのゴムは2〜3年するとパンツのゴムが伸びきってしまい、ゆるゆるになってしまう。¥100だからそれは許せる。でも昔、購入したパンツは中にはゴムが伸びてしまうのがあるが多くは10年以上経っても伸びる事が無い。中国はゴムの製造技術が幼稚という事なのだろう。そう考えると恐ろしいのはガスコンロのゴムホースが中国製だったらと思うと怖くて仕方がない。ガスコンロのゴムホースは40年近く経ってもひび割れを見た事が無い。日本製だからだろう。これがもし中国製だったらと考えると恐ろしい。中国ではどうしているのだろうか。毎年、ガスコンロのホースを交換しているのだろうか。中国製の車のタイヤはどうだろう。日本製のタイヤは10年経過してもひび割れは見られない(但しごく一部には10年程度すると細かいひび割れが出る場合があるようだ)。食品では原産地表示を義務化しようという動きがあるが、ゴムなど一部の工業製品の部品にも原産地表示は必要になってきていると強く思う。
 空気ポンプは中国製だが販売はサギサカとなっていた。この会社は中国製品を多く扱っているようでタイヤチュ−ブなども店で売っていた。

 後日、ホースを交換した。ピストンのゴムの耐久性に不安があったので、あまりお金をかけたくなかった。耐圧ホースを使いたかったがエアホースなどの内径は6mmで、これには5〜5.5mm程度の内径のホースが適合すると思われ、太すぎた。魚の水槽用の透明な塩化ビニールのエアホースがあったので耐圧ホースではないが交換してみた。空気を入れてみるとホースが抜けるので針金で固定すると何とか使えるようになった。


9月4日 デング熱

 先月27日に代々木公園で蚊に刺された人がデング熱になり、日本国内では69年ぶりの感染が確認された。代々木公園で蚊に刺されてデング熱を発症した人は全国で50人近くになった。本日、代々木公園で捕獲した蚊からデング熱ウィルスが検出され代々木公園の広い範囲でデング熱ウィルスを持つ蚊が多数生息する事が確認され、代々木公園の北側が閉鎖された。しかし、隣接する明治神宮で蚊に刺された人がデング熱に感染しているのに明治神宮や南側の代々木公園を閉鎖しないのは妥当ではないのではないだろうか。
 それにしてもデング熱の発症率は10〜50%とされるので少なくとも150人以上の人がデング熱ウィルスを持つ蚊に刺されている事になる。そうなるとそれ以上の数の蚊がデング熱ウィルスを持っていたという事になる。何故、それほど多くの蚊がデング熱ウィルスを持つのだろうか。1人の人間がデング熱ウィルスを持っていたとしても150匹以上の蚊にさされたりしないだろう。そうなると他の多くの鳥(こうもり?)などの動物がデング熱ウィルスに感染していてウィルスを媒介しているのではないだろうか。あるいは蚊がボウフラの状態でデング熱ウィルスを含む水で育つ為にデング熱ウィルスを持つ蚊が大量に発生していると見るべきではないだろうか(もしかしたら故意に蚊を放したのかも。テロ?)。デング熱は死に至らないようで幸いだが、早期に原因を究明して根絶する必要がある。


9月3日 池上彰の経済教室(中国の失敗と発展 その3)

 テレビ東京8月25日放送分。
 毛沢東は大躍進政策の責任を取って劉少奇(りゅうしょうき)に国のトップを譲った。その後、毛沢東は権力を失っていった。そして毛沢東は権力を奪い返そうという運動を始める。毛沢東語録(小さい赤い本)を使い、毛沢東は偉大だという個人崇拝を浸透させ文化大革命を行った。文化大革命とは権力を取った者は腐敗していくので常に革命が必要であるとし、それまでの権力者を打倒する事が大事とした(権力者が腐敗するというのは腐敗を許容する政治構造が問題なのであって、全員が腐敗するというのは間違いだろう。毛沢東も権力者なのに矛盾している)。そのためには若い者が年寄りを打倒しなければいけないと説き、紅衛兵運動を推進した。紅衛兵の紅(赤)は革命を意味し、紅衛兵とは共産党を守る兵隊という意味である。この運動は高校生、大学生を中心に始まる。1966年、毛沢東は100万人の紅衛兵を天安門に集めて激励する。紅衛兵は全員が手に毛沢東語録を激しく振って答えた。文化大革命のスローガンの1つに造反有利というのがあった。それは反逆には道理があるというもので今の秩序を引っくり返すというものだった。(まったく意味不明だ。何故、このような思想が中国国民に支持されるのか理解できない) これは毛沢東語録を振りかざしていれば何をやってもとがめられないと解釈された。この行為には警察も手が出せなかった。学校で試験をする事自体が反革命であると唱え、白紙で答案を出すと多くの人が高く評価された。やがて革命が必要な時に授業をしている場合ではないと、全国の学校が止まった。(まったく理解不能) そして毛沢東語録だけ読めばよいとされた。この結果、1960年代に教育を受けられなかった、現在の50歳代から60歳代の中国人には読み書きができない人が多いそうである。
 この紅衛兵運動で北京の警察は実際に紅衛兵が人を殺しても取締りを行ってはならないという通達を出したという。この結果、全国で紅衛兵同士の殺し合いが起きた。これで何人が死亡したのかわからないという。現在、生き残っている当時の人は相手を殺して生き残った人々であり、負い目を感じている為、調査をしても真実を話さない為、実態は不明であるという。
 運動はやがて北京市長などをつるし上げるようになり、劉少奇は失脚し、毛沢東の権力の奪い返しは成功した。しかし、これによって経済は混乱した為、毛沢東は紅衛兵(若者)は農村で学べという下放政策を実施し、紅衛兵を農村へ追いやった。この後、中国国民には政府の言う事を信じるとろくな事が無いという考えが広まったという。
 毛沢東の死後、経済を立て直す為、ケ小平は生産責任制を実施し、農地で生産したものは家族で自由にしてよいという政策により生産意欲が増し、生産が向上し、飢餓は解消され、万元戸(年収100万円の裕福な家)が誕生した。また改革解放政策(外国企業が中国で経済活動してよい)により、1978年、日本企業を誘致した。それを社会主義市場経済(政治が社会主義であれば経済は自由にしてよい)と呼んだ。しかし、その結果、物資の流通と一緒に海外の思想が入って来た。胡耀邦(こようほう)は民主化運動を厳しく取り締まらなかった為、若者に人気があった。しかし、長老の反発で失脚させられた。罪状の1つに親日的であるというのが付け加えられた。その後、趙紫陽(ちょうしよう)が党総書記となったが、やはり民主化運動には寛容だった。若者は胡耀邦の業績を認め、もう少し民主化して欲しいというお願いを天安門広場で行った。その時、ケ小平は政治面では役職を持たず影の実力者となっていた。ケ小平は共産党中央軍事委員会主席(中国軍の最高責任者)というポストのみあった。天安門の運動は軍によって排除された。その後、江沢民(こうたくみん)は中国共産党を愛し、過去に日本が行った残虐な行動を非難する反日教育を進め、今日のような反日政策となった。 −以上−
 ((日本でデモが行われる時に、どのような人が中心になるのだろうか。多くの人は趣旨には賛同しても、差し迫った問題がないとデモには参加しない。私自身、政治的集会にはほとんど参加した事がない。かなり以前、労働組合に言われてメーデーに1回参加した事があるくらいである。以前、かなり行われた原水爆禁止運動も広島や長崎の人が中心であったように思う。中国国民にとって反日運動は何のメリットがあるのだろうか。正義感?で反日をするのか。中国国民にはほとんどメリットが無いように思われる。反日運動で最も恩恵を受けるのは中国共産党である。反日運動で愛国心を補強し、民主化運動から目をそらすのが狙いだろう。実際、その目的は達成できている。反日運動が活発になり、愛国心がくすぐられると、民主化運動は活気を失う。本質から目をそらす事に中国共産党は成功している。中国国民が中国政府に呼応して中国の為と反日運動に参加しているとしたら、実際は中国共産党を存続させる為であり、中国国民を幸福から遠ざけているとしたら皮肉な事である。それにしても中国国民は何と単純で愚かなのだろうかと思い、その歴史に驚嘆する。中国の大躍進政策、紅衛兵運動は内容がばかばかしいような内容で事実と思えない。しかし、それが現実。日本でも過去にはばかげた政策があったが中国のそれは群を抜いている。中国国民は洗脳されやすいのだろう。裏を返せば自ら考える力が無いという事か。現在の中国の教育でさえ嘘の歴史を教わっているのだから、考える事が無理なのは当然だろうが。
 昔の中国はほとんど情報が無く、隣の国だが面積や人口は大きいが経済規模は小さいらしい共産主義の国くらいしか知らず、あまり脅威でもなかった。それがアメリカにつられて日中国交正常化以降は中国国民の声は聞こえて来ないが、日本メーカーの工場が中国に建設されるなどして親日的な国の印象が強くなった。それがいつの間にか反日の国になってしまった。中国政府の言う日本が中国を侵略したという理由は理解するが、生まれる前の過去の事をことさらに取り上げる理由がいま一つ理解できなかった。しかし、今回の池上氏の解説を聞いて反日の理由がよくわかったと同時に、中国国民の無責任な行動には呆れるばかりだ。どう解決する事ができるのかは難しい問題だ。中国国民が正常な人間性を取り戻す事ができるのかどうか、それがいつになるのか見当もつかない。
 もし、中国が民主化するとしたら、国の権力を最も少なくし、報道の自由を最大限認める必要があるだろう。ロシアは民主化したが、大統領の権限は大きく、何より報道の自由が無い為に真実が伝えられず、ロシア国民の決断は誤った方向に向かっている。ロシアの民主化は十分でなく、むしろ中国に近い独裁国家になってしまっている。今の中国はかつてない腐敗撲滅運動が盛んにみえるが、それは十分ではない。何故なら共産党は大きな腐敗を隠す事が可能であり、実際、習近平氏は大きな富を握っている。習近平氏らは下を切って自分達の利益は確保するだろう。その為には、共産党が独裁を維持し続けなければならないからである。真の民主化とは情報を自由にする事によって国民が真実を知り、互いの不正行為を相互に監視できるようにして、国民が公平に富を分配でき、国民一人一人が幸せになる事ができる社会を構成する事である。

 中国国民は反日運動と民主化運動は別と考えるだろう。私もそう思う。しかし、現実は反日運動は愛国運動であり結果的に共産党支持運動であるから、共産党が民主主義を否定する限り、反日運動と民主化運動は相反する運動である。民主化運動は国内問題であるが反日運動は抗日運動であり、外国の敵から中国を守る為の運動である。どちらが重要視されるかと言えば対外的な抗日運動の危機のほうが問題が大きいと認識され、中国が危機の時に民主化運動をしている場合ではないという事になるだろう。従って、反日運動は民主化運動を抑制する事になる。
 中国が主張する尖閣諸島が中国のものであるという主張には根拠が無い。(尖閣諸島が日本の所有であるというのにも明確な根拠があるわけではないが、戦前、戦後の領有の経緯などから日本の領有の主張にはそれなりの根拠がある) 中国が南沙諸島の周辺国に極めて近い位置に国境を引き、南沙諸島の全てが中国の所有であるという主張には無理がある。南沙諸島の中国の領有主張にも根拠が無い。中国国民は無理な主張を何故、支持するのだろうか。自分に利益があるから?しかし、根拠の無い無理な主張は相手に受け入れられない。結果的に戦争の要因になる。戦争になった時にその原因を考えた時に、無理な主張をしたほうに原因があると考えるのは妥当だろう。中国国民は相手を理解しようとせず、自分の無理な主張を押し付けようとする傾向が強い国民という事になるだろう。(これは韓国も同様である) 中国国民には民主化を望む声があるが、民主主義は相手との折り合いをつけてうまく付き合う事が必須である。しかし、中国国民にはそういう考えが欠けているように思われる。そういう中国人気質が経済は発展しながらも政治文化が遅れ、民主化を妨げる大きな要因になっている。(韓国のセウォル号事件の原因も中国人気質と同様な相手の立場を考えられない韓国の国民気質が原因ではないだろうか。但し、中国や韓国の全員がそうだという訳ではない。全体としてそういう傾向が強いという事である。)
 中国国民が根拠の無い無理な主張を支持するのは現実の中国の世界が、物事が正しいか真実であるかどうかではなく、力の強い者が優先すると言う、現在の生活から、そういう行動に慣れきってしまっているからではないだろうか。正しい事を主張しても理解されず支持されない。結果的に徒労に終わってしまい、返って悪い結果になってしまう。そこには真実を理解する必要もなければ正しいかどうかを考える必要もない。その場のどちらが強いかで結果が決まる社会に慣れてしまって、考える力を失ってしまっているのではないだろうか。
 一般的に法律というものはみんなが正しいと思う事を文章化して、みんなが法律を守る事によって、秩序ある社会を築くものだろう。法律によって善悪の判断が決まると言っていい。国によって文化は異なり、国によって多少、法律が異なるのは現在のところ止むを得ない事だろう。中国にも法律があり憲法があるが、聞くところによると法律や憲法よりも共産党が優位にあるらしい。そういう国は先進国には無いと思う。だから法律は同じでも共産党の判断次第で善悪が変化する。親日かと思ったら急に反日になったり、反日が弱くなったり。普通の国では法律が変わる前の判決は変わらないが中国では共産党の気分で変わるのである。だから中国は秩序が保てず、人間性も低くなってしまう。中国の悪の根源は共産党にあると言っていいだろう。中国が普通の人間性を取り戻し、平穏な国になるのには、まだだいぶ時間が必要だろう。
 しかし、日本人が思うほど世界は安寧の世ではないのかもしれない。韓国が言う強制的に慰安婦にさせられたとの主張は強制の証拠が無いにもかかわらずアメリカはほぼ認めているようだ。クリミア半島はロシアが侵略したが欧米は武力行使で取り戻す事は考えてないようだ。ウクライナ東部は今後、どうなるかわからない。アフリカでは未だに海賊がいるし、人身売買などもあるようだ。アメリカはイラクに侵攻したが、国際法上は許されないのではないだろうか。しかし、2001年の9.11の影響は大きくイラクのフセイン大統領の発言はアメリカに十分な理由を与える不適切な発言だった。捕鯨問題は加盟国の4割は認めているものの欧米を中心とした国々は捕鯨反対である。自由を崇めた国々も自身が鯨を食べなければ他人にも食べさせないという欧米人の考える歪んだ自由だ。日本は犬肉を食べる習慣は無いがいずれ犬肉を食べるのも禁止になる可能性が高いように思う。))


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