12月31日 大晦日

 今年の正月連休は9連休のところもあるとか。年末のテレビ番組は早々に特番になりやたらと長い。つまらないので、ビデオレコーダーに溜め続けた番組を連続して見たおかげで、レコーダーの残りの容量が少なくなっていたが、一気に容量が増えた。年末の日本海側は大雪が伝えられるが、こちらはいつも通り。雪のせいかやや寒い日が続いたが、大晦日はやや暖かいだろうか。
 今年の大晦日は格別に見る番組が無く、後半は近年に無くNHKの紅白を見た。いつもはいつの間にか他のチャンネルになるのだが、不思議と紅白が見れた。いつもと違うのは司会者の吉高由里子さんのしゃべりがドラマと違ってカミカミだった。慣れない司会で緊張したのだろうか。相当にNHKに台本通りにやるように言われて硬くなったのだろうか。でも人間味が出て悪くはなかった。


12月29日 ヨルダンの日本人妻

 ヨルダンに住む日本人妻と子供と日本に住むヨルダン人夫の様子がテレビで放送されていた。恋愛の末、イスラム教は異教徒との結婚が許されない為、日本人妻がイスラム教に改宗して結婚した。当初は日本に住んでいたが、ヨルダンに行った際に突然に日本に帰らないように言われヨルダンに住む事になった。日本では酒やポルノ雑誌、豚肉などイスラム教に良くない環境がヨルダンに住む理由ではないかという。夫がヨルダンで2回、店を開いたものの、続けて共同経営者に売り上げ金を横領され2つの店舗は閉鎖になり、貯金も無くなり夫は日本で働くようになったという。イスラム教と言うと毎日、何回かのお祈りを定刻に行う誠実な人柄を想像させるが、売り上げ金を横領されたなどと言う事実があると実態はそうではないらしい。ヨルダンでは30%くらいは誠実でない人らしい。今までのイメージと違った。異教徒と結婚させないというのは相手の人権を認めないという事であり、人権無視である。女性のみが顔を隠すというのは女性差別である。豚肉を食べないというのは、根拠が無いし、お祈りした肉は食べてもいいというのは不合理だ。昔は衛生管理が良くなかったから、衛生管理されたお祈りした肉しか食べられないという事ではないかと推測するが、現代では意味が無い。もっともイスラム教の民は誠実でないという事を考慮すれば腐った肉を平然と売るような事が日常に行われてしまうからなのかもしれない。女性がスカーフを被るのも、顔を見せると男性が性的に興奮してしまい問題行動を起こしてしまうからではないかと推測する。しかし、結局、不誠実な人間の集まりであるイスラム教徒に誠実な人間を引き込んで強制させるというのだったら賛成できない。イスラム国では戦闘に参加する為に入国した人が逃げ出そうとすると殺してしまうと聞く。あまりにも非情で暴力団と同じだ。私にはイスラム教は禁止すべき宗教のように思える。
 テレビで放送された子供は20歳になると国籍を選択できるが、ヨルダン国籍になって、ヨルダンに住むのはあまりにもかわいそうだ。本人の意思によるが、日本国籍を取得してイスラム教はやめたほうが賢明なように思える。
 イスラム法上では、棄教者は原則として死刑とされているそうである。それが事実なら日本や多くの欧米諸国では違法であり、イスラム教は禁止すべき宗教に当たるだろう。但し、現実的には北アフリカ諸国や中国のように民主化が適さない国に民主主義を導入しても、北アフリカ諸国の民主化がうまくいかなかったように意味の無い事になってしまい、かえって混乱してしまう。誠実でない人間の集まりには厳格に行動を規制するイスラム教が必要であり、そうでなければ人間としての社会がなりたたない事が推測される。自由は個人の行動規範が守られなければ与えられるべきものではない。イスラム教の国々は経済基盤が弱い為に、人間としての行動を行う余裕の無い人達が多いと推察する。まずは経済の発展を促すとともに人間として反するようなイスラム教の戒律を少しづつ改善していく必要があるだろう。誠実な人がイスラム教を捨てる事が許されるのは妥当だろう。


12月28日 年賀状

 書こうとは思っていたが、年賀状を買ってはあるものの、書けずにいたら今日になってしまった。これから書いて出そう。


12月24日 寿司侍

 テレビを見ていたら海外の寿司屋のいい加減ぶりを潜入取材して鉄槌を下す、寿司侍というのを放送していた。番組を見ていると寿司の作り方をユーチューブを見て覚えたとか。良さそうな店構えで流行っているらしい。
 かなり昔だがアメリカのロスでカリフォルニアロールというのを食べた事がある。ソフトクリームの三角コーンのような形で海苔が巻いてある手巻き寿司みたいな。中の具にはカニとかマグロとか野菜もサラダ風に入っていたように思う。日本では見た事の無い形態だが、味は良く、寿司と言えるものだった。難点はと言えば、これだけで決めるのもどうかと思うが、いいとこ取りでおいしいのだが、素材の良さが生かされてないように思った。昔の日本の寿司はおにぎりみたいに大きくて、半分に切って食べる事もあったそうである。
 番組の趣旨は間違った寿司の作り方を正すという事のようだが、頼まれてもいないのに勝手に間違っているというのは驕り(おごり)ではないだろうか。国が違えば味覚も異なる。今の日本の寿司も最初から現在のような形だったわけではないのだ。番組には相手を敬う心が無い。番組は日本人の心を汚していると思う。


12月21日 郵便局が壊れた

 郵便局は自爆営業とかで職員は疲れているのではないかと思っていたが、ついに壊れたようだ。たまたま郵便局の私書箱のホームページを見ていたら郵便局留めの後に受取人の住所と氏名を書けとあった。バカじゃないだろうか。私書箱を利用する理由は色々とあるだろうが、住所などを知られたくないという理由もあるだろう。それなのに住所を書けだなんて。本来ならば私書箱の番号のみ記載とか、ニックネームでも受け取り可能にするのが本来の私書箱だろう。郵便局員は仕事に疲れて頭が狂ったようだ。


12月18日 メールソフトThunderbirdでhotmailを受信可能に

 Thunderbirdでhotmailを設定したらうまくいったので使っていたが、deleteフォルダがおかしい。3年前に消去したメールとか出てきて消えない(昔のメ−ルが見たい時はいいかも?ある意味まずい)。それに遅い。それで、自動で設定するとIMAPになるらしくて、それが無理そう。で、POP3で設定し直した。まずは既存のアカウントを削除してPOP3を選択して設定する。そのままでは無理らしく、手動でPOP3サーバ pop3.live.com(ポート995番)、SMTPサーバ smtp.live.com(ポート25番)、SSL/TLS 通常のパスワード認証、STARTTLS 通常のパスワード認証でやってみたがうまくいかず。SMTPのポート番号を自動でトライしたらポート587となって設定完了となった。やったと思ったが何故か同じhotmailアカウントが2つになっていた。それで、迷ったが、Thunderbirdでは新しいアカウントは下になるので、上の1つを削除したら普通になった。Thunderbirdでもhotmailを普通に送受信できそうである。


12月14日 白人は異常

アメリカで警官が黒人を殺害した事件で起訴されなかった事で大規模なデモが行われている。うろ覚えの記憶であるが世論調査では黒人は80%程度が不起訴を不当と考えているのに対して、白人は30%程度が不当と考えているそうである。あの映像のどこに警官の正当性が見出せるのかわからない。そういう思考が沖縄米軍の婦女暴行事件などでも罪を問わないという行動にさせるのだろう。オバマ大統領とアメリカの白人は人に非ず。これが私の結論である。


12月12日 政見放送

民主党 海江田万里氏

 1.安心して働けるルール作り
 2.社会保障の充実
 3.子育てや教育費の負担軽減
 4.特定秘密保護法反対
 5.集団的自衛権の行使容認反対
 6.原発の再稼動反対

私の解釈
 昨日の共産党に似たような主張。昨日を参照。

埼玉1区 たけまさ公一氏の主張 消費税増税反対
(私の解釈 消費税増税しなければいずれ財政は破綻する。財政破綻するまで増税しないという政策は無理だ)

埼玉3区 細川律夫氏の主張 具体策を言わなかったので当選しても何もしないという事か?

埼玉4区 神風(じんぷう)ひでお氏の主張 アベノミクスによる格差拡大反対
(私の解釈 アベノミクス反対という事は何もせずデフレ経済を続けるという主張。それは無いだろう)

埼玉5区 えだの幸男氏の主張 具体策を言わなかったので当選しても何もしないという事か?

埼玉6区 大島あつし氏の主張 具体策を言わなかったので当選しても何もしないという事か?

埼玉7区 こみやま泰子氏の主張 具体策を言わなかったので当選しても何もしないという事か?

埼玉8区 おのづか勝俊(まさとし)氏の主張 具体策を言わなかったので当選しても何もしないという事か?

埼玉12区 本田平直(ひらなお)氏の主張 社会保障の充実、格差是正で中間層を復活させ経済再生
(私の解釈 ばらまきで経済再生させようと言うのか?意味不明)

埼玉13区 山内公一氏の主張 子育て支援、教育問題への取り組み、NPO支援
(私の解釈 具体策がわからないので評価できない)

埼玉15区 高山さとし氏の主張 環境破壊防止、財政再建、無駄な公共事業を復活させない。子供の貧困を無くす。
(私の解釈 具体策がわからないので評価できない)

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自民党 安倍首相の主張 アベノミクスによる景気回復 
(私の解釈 今のところ日銀の金融緩和によるアベノミクスに頼らざるを得ないが、この先、うまくいくかどうかは微妙)

埼玉1区 村井ひでき氏の主張 具体策を言わなかったので当選しても何もしないという事か?

埼玉2区 しんどう義孝氏の主張 ICT(情報通信技術)を使いイノベーションを起こす。経済拡大する。
(私の解釈 何をしてどうするのか意味不明)

埼玉3区 きかわだ ひとし氏の主張 具体策を言わなかったので当選しても何もしないという事か?

埼玉4区 とよた真由子氏の主張 子育て、教育支援、医療、介護、福祉の充実。災害に強い町づくり。景気回復、経済再生。安心希望の国づくり
(私の解釈 主張が多くて無理っぽい。何をしてどうするのか具体策不明)

埼玉5区 牧原ひでき氏の主張 景気と生活
(私の解釈 漠然としてわからない)

埼玉6区 中根かずゆき氏の主張 有権者、一人一人の声を正確に国政に届ける
(私の解釈 これから意見を聞いて政策を決めるのでは遅い。政策を決めてから出馬すべき)

埼玉7区 かみやま佐市氏の主張 教育の再生、アベノミクスを進め景気回復。中小零細企業、都市農業の発展により雇用拡大する。(私の解釈 具体策に乏しく実現しないのでは)

埼玉8区 しばやま昌彦氏の主張 景気回復、改革で財政を乗り切る。
(私の解釈 財政を乗り切るって今までと変わりが無い政策に感じる。期待薄)

埼玉9区 大塚拓氏の主張 成長の壁を突き破る 具体策を言わなかったので当選しても何もしないという事か?

埼玉10区 山口たいめい氏の主張 アベノミクス実現。国と地元のパイプ役として医療、社会保障を充実させる。軽減税率導入。
(私の解釈 パイプ役としてという事は国の予算でばらまきをやろうという事か)

埼玉11区 今野ともひろ氏の主張 具体策を言わなかったので当選しても何もしないという事か?

埼玉12区 野中あつし氏の主張 地域の歴史、文化の魅力をいかした地方創生
(私の解釈 地方の観光に尽力するという事か。具体策を言わなかったので印象が薄い)

埼玉12区 つちや品子氏の主張 地域経済の活性化実現  具体策を言わなかったので当選しても何もしないという事か?

埼玉14区 三ッ林ひろみ氏の主張 信頼される社会保障制度を確立。地方創生、農業経営の安定。 具体策を言わなかったので当選しても何もしないという事か?

埼玉15区 田中良生氏の主張 デフレからの脱却。成長戦略を推進し、強い経済で優しい社会を実現。高齢者福祉の充実。子育て支援制度を確立する。教育の再生、道徳の再興。
(私の解釈 成長戦略の中身を聞いてみないと何とも言えない。具体策が無い)

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政見放送をまとめてみたが、さしたる内容はなく政見放送を見るだけ無駄と思える内容だった。
自民党は公約にしてないかもしれないが公務員給与引き下げなど公務員改革をしないのは与党として落第であり、政権をまかせる事はできない。


12月11日 政見放送

 テレビでやっている政見放送は参考にならないと思うが一応、見てみる事にした。

日本共産党の主張 山下芳生氏、田村智子氏
 1.消費税増税をせず、富裕層、大企業の内部留保に増税し、財政を立て直す。
 2.非正規を少なくする雇用のルールを作る。社会保障を充実する。TPP反対。
 3.中韓と対話し話し合いで問題を解決する。
 4.原発ゼロにし再生可能エネルギーを3割にする。
 5.沖縄新基地建設反対。
 6.企業献金中止、政党助成金廃止する。
 7.秘密保護法廃止

私の解釈
 1.富裕層、大企業の税率を上げると海外に逃げる可能性が高い。結果、日本には儲からない企業と貧乏人しか残らなくなる。儲かる企業が無くなれば雇用はより厳しくなり生活水準は低くなる。税は海外との比較で決めざるを得ない。現実的な政策ではない。
 2.働く側に有利な雇用ルールにすると企業は疲弊し、倒産となる可能性もある。一概には言えないが働く側に有利な雇用ルールにしても大きな改善は望めないだろう。景気を良くする事が重要だろう。
 社会保障を充実すれば現在でも赤字の財政は益々赤字になる。財源を示さない公約は実現できない公約となるだろう。
 3.現在でも自民党は対話を模索している。日本共産党は中国共産党には受けがいいので、それなりに進展する可能性はあるが日本共産党は中韓の言いなりになってしまう恐れが高い。中韓の主張には妥当性が乏しいので共産党が与党となって対話を進めて中韓の要望を受け入れると日本が変な国になる。(他の主張をみても共産党の主張は現実を無視していて、主張通りに実行すると日本は崩壊するように思われる)
 4.太陽光発電は通常の3倍くらいの発電コストがかかるようだ。再生可能エネルギーを3割にすると電気料金は1.5〜2倍になる。共産党は原発を廃止して電気料金を2倍にしようと言っている。原発を稼動させないとかけたコストが電気料金にはねかえる。そうなれば経済は停滞する。安全が確保できれば原発再稼動し電気料金の高騰を抑えるほうが現実的ではないだろうか。新規の原発建設は中止しても電気料金に大きく影響しないだろう。
 5.沖縄に新基地を建設しなければ危険な基地を使用し続けなければならない。沖縄住民は米軍駐留を反対しているが、現実的には米軍を最も必要としているのは沖縄だ。フィリピンでは米軍の再駐留となっている。中国の脅威が消えないうちは米軍駐留を大きく減らす事ができない。
 6.最もお金を集めているのは共産党らしい。大阪市で共産党の赤旗新聞を買わせないように維新の橋本氏が訴えていた。共産党は裏で色々の資金源があるようだ。共産党は資金が豊富だからそう言えるのかもしれないが、必要があって実現した政党助成金を廃止するのは他の政党にとって妥当なのかどうか。お金のかからない政治にはすべきだが、他の政党の事情も考慮する必要があり、一方的に廃止すれば他の政党が疲弊し、共産党の独裁政治になりかねない。
 7.個人的には秘密保護法は廃止したいが、この法律がある事で他国との連携が可能になる部分がある。近年、外国からの脅威は高くなっており、痛し痒しのところだ。


12月9日 自民大勝

 直近の世論調査では自民党は300議席を超える大勝になるとか。そりゃそうだ。いろんな集団自衛権だとか、原発再稼動だとかを言うけれど、結局、国民の最大の関心事は経済問題で、自民党のアベノミクスに対抗できるだけの政策を野党は示せていない。アベノミクス反対などという政党は論外だ。
 温泉に行って、テレビを見ながら雑談を聞いていたら、テレビで言う政策が抽象過ぎて何を言いたいのかわからないと言っていた。もっともだ。与党は何も言わなくても、これまでの政治運営がいいかどうかで判断できる。しかし、野党はそうはいかない。野党が具体的な事を言わないで経済再生とか言っても調子のいい事を言って当選しても何もやらないつもりだと思ってしまう。政権放送を見る限り、野党は選挙をやる前から落選確実なのだ。


12月7日 警官起訴

 アメリカでは警官による射殺事件が不起訴となり、デモや暴動が起きている。警官が逮捕しようとして首を絞めて殺害された、エリック・ガーナーさんの動画を見た。エリックさんは何も抵抗してないのに警官が後ろから首に手を巻き引き倒し、息ができないと言った。これは明らかに殺人だ。しかし、ニューヨーク大陪審は警官を不起訴とした。アメリカは狂っている。警官は訓練で急所を知っていて、死亡させないような逮捕の仕方を訓練しているはず。それにも関わらず死亡させたという事は相手の生死に配慮していなかったという事だ。他の警官による発砲で死亡させた事件でも足を撃つなど生命に危険が及ばないような発砲方法をすれば死亡には至らなかったはずで、死亡させたという事は警官がまったくそういう注意を払ってなかったという事で、いくら警官が危険な任務だからと言っても行過ぎた行為は許されるものではない。これを擁護するオバマ大統領は最悪だ。オバマ大統領のノーベル平和賞を取り消すべきだ。


12月5日 1ドル120円

 昨夜、1ドルが120円を突破した。予想の範囲内とは言え、すごい変動だ。ついこの間まで1ドル80円だった頃から比べると輸入物価は1.5倍になった。でも実際の輸入商品はほとんど価格が変わらない。何故なのか。考えてみると1ドルが100円から80円に序々に円高が進行していった時に輸入商品は値下げされてなかった。小売店の利益になったのだろうか。考えてみれば商品の原価は30%くらいらしい。そうだとすれば輸入価格が1.5倍になっても商品に対する原価増加率は15%という事になる。十分に吸収可能な範囲なのだろう。要は日本の流通コストが高いので多少の輸入物価変動は小売値には影響しないという事か。結局、円安は円を借りて投資しようという海外ファンドしか喜ばないという結果になりそうである。
 そうなるといつインフレは始まるのだろうかと不安になる。1ドル¥120は限界のはず。それでインフレにならなければアベノミクスは崩れる。というか元々、金融緩和によるインフレの移行というシナリオ自体が日本には無理なのではないだろうか。日本人には借金をしてでも消費をするというアメリカ人的な行動パターンを取る人は少ない。また成熟した日本社会で借金をして新規事業を企業しようという人は少ない。金融緩和によるインフレ誘導はやはり無理だったのではないかと思う。では何故、もっと積極的に日銀は金をばら撒かないのだろか。それは日銀の首脳が頭がいいから。いわゆる文化の壁というやつである。過去にお金を配った国は無いとか、そんな事をしたらとんでもない事になるという先入観が正しい行動を取れなくしている。


12月4日 選挙

 安部首相が外遊している間に解散選挙が既成事実となってしまった。自民党議員としてはアベノミクス失敗を懸念すれば、今の時期の選挙がベストというのは本音だろう。選挙に向けて各党は様々な公約を出すが、今回の選挙の争点は何なのだろうか。過去の選挙において各党の公約に対して選挙民は色々と期待をするが、最近の大きな傾向は経済に対する期待が大きく70%くらいの人は第一の問題と考えなくても投票をする際の大きな要素となっているように思われる。
 それなのに今回の選挙の主張を聞くと自民党のアベノミクス政策に対して野党は批判的であったり経済政策の主張を前面に出さない党が多い。野党の経済政策は職業訓練とか直接の経済政策ではなく、しかも職業訓練は職業への定着率が悪くほとんど効果の無い政策となっている。野党に経済政策が無く投票を向かえるなら、他の公約がどういう方向を打ち出したとしても自民党に多くの票が集まるだろう事は自明の理であり、現在の自民党の議席数は概ね確保され、与党と野党の構成比率は大きく変わる事はないだろう。
 野党の経済政策の中で気になるのは民主党の議員だったかが言った公務員の給与の20%削減だろう。自民党は公務員の給与の削減をしようとしないが、これは経済政策の直接の失敗であり、民主主義を破壊する危険な政策である。自民党には日本の未来は無い。今日、テレビを見ていたら維新の橋本氏はアベノミクスを推進し、公務員給与削減し、それを原資に国民に10万円を配ると主張していた。野党の中では唯一、経済政策にまともな主張をしていて、自民党よりもより前向きな政策である。10万円を配ると言うとばらまきではないかという反論があるが、現在の日本の経済政策には必要なものであり、一時的な政策ならばばら撒きによって票を買うような意図ではない。しかしながら橋本氏の行政手腕には疑問符がつく。正しい事を正々堂々と述べるのは間違ってはいないが、その結果を見据えずに行動する事は慰安婦発言のように命取りになりかねない。しかし、今のところそれを懸念する必要はないだろう。いくら維新の党が票を伸ばしても与党になる可能性はほぼ無い。しかも参議院は維新の党の議席はほとんどない。仮に維新が与党になっても、かつての民主党のように思うように政策を実効できない。私が期待するのは維新が野党のキーとなって新たな日本の正しい政党の方向性を形成する事である。
 10万円を配るというのはどれほどの効果になるだろうか。年収300万円にとって10万円は3.3%でしかない。これは消費税が5%から8%になった損失を埋めるだけの効果しかない。たぶん10万円では不十分だろう。10万円の半分くらいは輸入品を購入する事になるだろうから海外に出て行ってしまう。10万円の国内への効果は半減する。現在の日本経済の浮揚を狙うには最低でも年間50万円くらいを配る必要がある。しかしながら経済が回復基調になると加速度的にインフレが進むので10万円刻みで様子を見ながら短期に実施するのがいいだろう。橋本氏は国が10万円を配るとしたが政府には日銀を制御する事ができないので、それは妥当な事だろう。しかし、これは現在の経済不況を長期化させた日銀の不手際であり、日銀がどのように日本経済を正常化させるかという問題であるから日銀がお金を配るのが筋である。これまでの日銀は円を守る業務に専念していた為に結果としてデフレが進行し、長い経済不況になってしまったのである。高度経済成長以前の時代には日銀は円を守っていれば日本経済は安定的に成長できた。しかし、リーマンショック以降、日銀は円を守る事しかして来なかった。日銀の本来の業務は円を守る事ではなく資本主義の中の経済を守る事であり、それを怠った日銀がお役所仕事に専念した結果なのである。そうでなければ長期にデフレになる事は無かったのだ。


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