12月28日 渡辺喜美(わたなべよしみ)元行政改革大臣

渡辺元行革相が24日に衆院解散決議で賛成した。自民党ではただ1人。当然、処分となったが意外に軽い処分だった。重い処分にすると返って話題沸騰し、人気が出るのを恐れての事らしい。しかし、このところのテレビなどへの発言では気持ちがいいくらいに改革の気構えを示した。郵政民営化では自民党は勝利したが、その後の改革は一向に見えてこないし、道路族の巻き返しには落胆せざるを得ない。民主党はといえば郵政民営化反対だから、日本を効率化して景気をよくしようとしているのか今一はっきりしない。それがゆえに民主党が打ち出す斬新な対抗案も行く末が見えない。それに比較すると渡辺元行革相の発言は気持ちがいいくらい我々の気持ちを代弁してくれている。渡辺元行革相が自民党を出て新党を結成できるかどうかはわからないが、もしそうなれば比例代表で30%くらいの得票をする可能性はあるだろう。まあ当然、新党を結成できたとしても立候補できる議員は少ないだろうから1党で与党には成り得ない。しかし、民主党などと政策が一致すれば自民党と公明党を抑えて与党の一翼を担う事は十分に予想の範囲内だろう。


12月26日 ソマリア海賊対策

麻生首相はソマリア沖での海賊対策に自衛隊の派遣の検討を指示した。でも問題は他国の船が襲われても救助できないとか。情けない限りだ。確かに自衛隊が手出しすると武力行使と見られかねない。国連決議が必要なのだろうか。そもそも自衛隊の艦船が派遣されても警戒する海域が1,000kmと広い為、1隻や2隻の船では守りきれないという。ではどうすればいいのか。
無秩序に航海すれば守れないが護送船団方式ではどうだろうか。船の速度がどれくらいかは知らないが時速25kmとすると40時間で1,000km進む事ができる。約2日でソマリア海域を通過できる。という事はソマリア海域の入り口で24時間以内の待機で船団を組み、護衛艦がついて1日1便で航行すれば4隻の護衛艦でできる計算である。船団に日本の船が入れば日本の船を守るという名目ができるだろうから、自衛隊の武力行使も不可能ではないだろう。それでも日本国内には批判がでるかもしれないし、コスト的にどうなのだろう。むしろアフリカなどの外国の軍隊に警備を依頼したほうが安くすむだろう。通過する船ごとに料金を徴収して守ってもらうシステムを構築したほうが現実的ではないだろうか。
護衛艦のいない船団だったらどうなるのか。20隻とかだと全てを捕まえるには相当な人数と船が必要だから全てを捕まえるのは無理だろう。捕まらなかった船は付かず離れずに尾行して、連絡をとる。するとやがて警備艇がかけつけて御用となるのではないだろうか。いずれにしても単独よりは安全になるだろう。


12月19日 雇用対策4法案

雇用対策の4つの法案が民主党と社民党の賛成多数で参院で可決され、衆院へ送られて否決の見込みというニュースが流れた。しかし、雇用4法案がどんな内容なのか調べても一向にわからない。これでは次の選挙でどっちに投票すればいいのか判断がつかない。意味のわからないニュースなら報道しないほうがましだ。マスメディアは時々こういう愚かな行為をする。マスメディアが真実を伝えなければ国民は間違った選択をし、日本は誤った方向へ突き進む。現在の日本経済が低迷しているのはマスメディアの誘導報道によるところが大きい。何かと官僚の批判をするマスメディアだが灯台元暗しとはこの事である。


12月15日 ガソリン価格下落

このところのガソリン価格の下落は激しく、ここ1ヶ月くらいは毎週のように行く度に価格が下がっている。テレビでは90円前後のところもあるようだが、こちらでは100円ちょっと。それでも以前は120円前後だったからガソリン価格が上がる前より安くなった。このところガソリンを入れるのを控えていたが、空に近いのでガソリンを入れる事にした。でも来週になれば、また多少とも下がっているのを期待して、半分ほどにしておいた。


12月14日 ビッグ3救済法案

ビッグ3救済法案がアメリカの上院で否決され1ドル90円を一気に切って急激な円高が進んだ。上院での否決の理由はビッグ3の労働コストはトヨタの1.4倍あり、賃金引下げを労働組合が認めなかった為、上院は救済できないと考えた為のようである。今までトヨタは高品質と技術力で自動車の売り上げを伸ばしてきたと思っていたが、実は労働コストが安いので、価格を安くできたからという事になる。逆に考えると、これまで支えてきたビッグ3の経営力はすごいという事になる。もし労働コストがトヨタと同じにできたら、技術開発は一気に進み、トヨタを圧倒する事になるだろう。これはもしかしたらトヨタだけではないのかもしれない。日本の技術は高いと思っていたのだが実際は労働コストが安いので、経営力が低くても、人海戦術で闘ってきたということだ。アメリカに学ぶところは多いようだ。

もしビッグ3の労働コストが1割か2割引き下げられたらトヨタなど日本勢はシェア低下を招くだろう。一気に形勢逆転となりかねない。ビッグ3は破綻して再生するか、あるいは賃金引下げをして救済されるかはわからないが、いずれ賃金引下げの方向に向かう事は間違いないだろう。これに日本メーカーはどう対抗するのだろうか。


12月5日 景気対策

最重要課題であるはずの景気対策の2次補正予算が来年に持ち越されようとしている。解散総選挙はにわかには実行されそうも無い。自民党としては福田元総理が辞任して新しい内閣で人気があるうちに解散総選挙というシナリオだったようだが麻生総理は居心地がいいのか居座ったままで、内閣支持率は下落の一途をたどっている。小泉改革で示された公共事業費抑制は景気減退を受けて別予算で公共事業を行うような方向に向かっている。どうせ金を使うなら将来、役に立つ公共事業に投資すべきで金をどぶに捨てるような予算ありきの公共事業には賛成できない。どうせやるなら光ケーブルの敷設だとか学校の地震補強とかならまだ納得できそうだが、自民党道路族はどうしても無駄な道路を作りたいらしい。
サブプライムローンの景気後退で日本の自動車メーカー各社が期間従業員を大量に解雇しようとして問題になっている。一部では組合を結成して闘う姿勢を見せている。労働組合の減退の情勢のなかでは目をみはるものがある。6ヶ月の契約を満了しないうちに解雇するという不合理はあるものの契約条件によっては意義を申し立てる余地があるのかどうかは微妙である。今日の衆院予算委では麻生首相では何か手を差し伸べる気はないらしい。こういう時だからこそ首相の価値が発揮されなければならないだろう。生産が落ちていればいつまでも期間従業員を雇ってはいられないというのはわかる。しかし、急に販売が落ちたからといっていきなりの解雇はどうだろうか。期間従業員を解雇すれば正規社員の給与が守られるというのは期間従業員にとってはやるせない。正社員は期間従業員の何倍もいるわけだから正社員を20%自宅待機にするなどして、せめて6ヶ月間は期間従業員の雇用を確保するぐらいの案を提案してもいいのではないだろうか。そうすればいくらかでも社会不安は少なくなり、国民の連帯感も高まるというものだ。


12月4日

夜になって蚊が出てきた。もうほとんど冬だというのに。今日は暖かいという事か。


12月1日 冤罪(警察と裁判官の犯罪)

テレビを見ていたらスクールバスの運転手が刑務所に収監される様子を報道していた。以前、別のテレビ局でも報道していたと思う。スクールバスの運転手やバスに乗っていた学生、後ろにいた校長先生の証言によると止まっていたバスに白バイが衝突したとしているが、反対から来た白バイの証言ではバスが白バイに時速10kmで衝突したと言った。8ヶ月後に出てきた証拠写真はバスが1m程度スリップした痕跡の写真。しかし、専門家はその痕跡はハの字形にならないはずだし、タイヤの溝の跡が無いという点を指摘した。素人目にみても1mのスリップ痕を作るには40kmくらいのスピードは必要だろう。しかし、これから学校から道路に出ようとしているのに、そんな速度は出せそうも無い。1mのスリップ痕は偽造のように思える。それ以外にもバスの運転手の証言の正しさをうかがわせるような白バイが猛スピードで追い越していったという証言もあった。なのに1審は有罪。裁判長は学生や民間人よりも対向から来た白バイ1人の証言を支持した。一説によると裁判所は警察との関係を悪くしたくないらしい。そして控訴は棄却され刑務所に行く事になった。警察と裁判官は一緒になって無実の人間を刑務所に送るという犯罪を犯した。
陪審員制度がいよいよスタートし、テレビでは一般の人間が裁く事の怖さを訴え、専門的な知識が無いと言うが、今回のような現状を見せたら何と言うだろうか。専門性があるからこそ裁判官は誤っているのである。しかし、今回の陪審員制度は殺人などの重大犯罪のみに限定されているので、このような事件には陪審員制は適用されない。今回のような事件を陪審員制度で救う事はできないのである。ではどうすればいいのか。陪審員が特定の裁判を決議して例え最高裁で決まった場合でも陪審員制度で裁判できるようにしたらいいのではないだろうか。そうでなければ意味が無い。陪審員制度は無能な裁判官の為に国民に多くの犠牲を強いる事になる。それよりはむしろ現状の裁判は残し、疑問のある裁判のみを陪審員制で裁くほうが効率的なように思われる。
また今回のような事件が起こる背景には警察を取り締まる組織が無く、警察がやりたい放題に犯罪を計画できるところが問題である。これもまた麻生首相と自民党が悪いからこうなるのである。もし自民党がこれを不条理と思うなら最高裁判事と当該裁判官を解任するくらいの事はできるはずである。刑務所に収監された人もまた自民党と麻生首相の犠牲者なのである。

あなたは最高裁判事の信任投票を知ってますか。確か7年に1度だったかを選挙と合わせて行うものです。私が社会に出て最初はわからないまま全員に丸をつけたのですが、その後、裁判に疑問を持つようになりました。確かにほとんどの裁判では正しい判決でしょう。しかし、中には今回のようなどうしても理解できない事例がたくさんあるのです。最高裁の裁判官が誰も決まらなかったらどうなるのでしょうか。それは大問題です。しかし、だからと言って現状で問題が無いはずがありません。泥棒は常に100%悪事を働くのでしょうか。違います。泥棒は盗む時だけ法律を犯すのです。それで盗んだお金で買い物をしてきちんとお金を支払います。泥棒は泥棒をする時以外は良い人間です。泥棒は盗むという1点だけが悪いのです。裁判官の判決が1つでも明らかに不合理ならその裁判官は失格です。1つも誤りを犯さない裁判官がいないというのは思い込みだと思います。例え1人が誤っても控訴して正しい結論が導かれなければなりません。少なくとも大きな誤りをした裁判官は罷免されるべきです。私はそれ以後、最高裁の信任投票で丸をつけた記憶がありません。もしあなたが今度の最高裁信任投票で1人でも信任するならあなたは犯罪者です。


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