2月28日 イージス艦事故
千葉県房総半島沖でイージス艦と漁船が衝突し1週間が経過した。一向に明らかにならない状況と事故原因には防衛省の原因究明と今後の事故対策への取り組みがなされないのではないかという不信感がつのる。事情聴取でも議事録の作成がなく、聞いた内容をうろ覚えで発表しているのでは信憑性に欠ける。何よりも報告書の作成がなされない防衛省の体質は仕事とは思えないずさんさである。
今回の事故の原因は魚場に向かう漁船の列にイージス艦が自動操縦のまま突入したというのが実際のところらしい。イージス艦には何人もの人員が配置についており、何故、衝突に至ってしまうのか不思議であるが、一説によるとイージス艦はすぐには方向を変えられず、停止もできない事から相手がよけてくれるのを期待していたようである。聞くところによると漁船には優先権があり、相手がよける法律になっているそうだが、そうなると漁船同士の場合はぶつかってしまうのではないかという矛盾も生じると思うのだがどうだろう。衝突の直前に漁船は気づいていたのかどうかも知りたいところである。もしかしたら漁の準備をしていて、気づかずに進んでいたのかもしれない。イージス艦の責任が問われるのは当然ではあるが、漁船に乗っていた人間は救命胴衣をつけてなかったのではないだろうか。もし救命胴衣をつけていたなら、助かっていたかもしれないし、発見されているのではないだろうか。車のシートベルト着用が義務であるように、海での仕事も救命胴衣着用を義務化してもいいのではないだろうか。
報道を見ていると、イージス艦という最新鋭の船でありながら、船の衝突を避ける操縦は人間の勘で行っているように思われる。2〜3人しか乗ってない船なら無理だろうが、何人もが航行に携わっているイージス艦ではもっと確実な運行が望まれる。例えば、船が見えたら方向や距離をホワイトボードの上に磁石で表しておくのはどうだろうか。そして距離が何km以内になったら、どういう回避行動をとるかというのも明確化しておくべきだ。石破防衛相の辞任がとりただされているが、政治的責任よりもむしろ通常の勤務を怠っていたイージス艦の艦長や乗組員の責任をはっきりさせて、まず処罰すべきだろう。政治家の首を切っただけでは何も改善されないのではないかと思う。
2月15日 天洋食品
天洋食品が2回目の記者会見をした。社長が毅然とした態度で中国食品は安全とし、被害者は天洋食品であるとした。なんだか上から目線である。天洋食品は国営企業だそうで、確かに報道された内容からは天洋食品の衛生管理は想像を絶する厳しさであった。しかし、結果として毒物が入っていたのは事実。日本で開封されて、入れられたのではないかという推測も中国側では発表されたようだが、開封されたのがわからないような包装の仕方であれば、むしろ包装の方法にも問題があったという事になる。中国では国が安全と言えば他には反論の報道はさせないので、それが通るだろうが、日本ではそれ以外の様々な報道がなされる。現時点で安全と主張する事は、安全なのだから何も対策はしないという意味と捉えられる。「二度ある事は三度ある」という諺があるが、私の経験では「一度ある事は二度ある」のである。今までに無かった事が起きて、これはまぐれだろうなどと思ってそのまま過ごしていると、また同じ事が起こってしまい、慌てる事がたまにあった。一度起こる事は、起こるべくして起こったのである。今回のような事件がすぐにまた起こるとは思えないが、同様の事件が起こる事は十分に考えられる。この事件で死者が出なかったのは不幸中の幸いである。中国の記者会見は失敗だった。
アメリカではへたり牛が処分されずに食肉牛とされたという報道が先日あった。日本でも中国産を国産とする偽装が増えるだろう。食品に対する安全が問われる事になる。日本では輸入食品の検査を増やして対応しようという対応を検討しているようだが、あまり得策とは言えないだろう。何故なら検査は抜き取り検査であって全部が安全と保証される事は無い。検査には莫大な費用がかかる。それは国民の負担になる。但し、ある程度の抜き取り検査は必要だろうと思う。冷凍餃子のようなものは本来、メーカーが検査すべきで、販売する商品の安全はメーカーが確認すべきである。それでもメーカーによっては虚偽の検査データーで通そうとするだろうから、最低限の確認を国でやるというのがいいだろう。また、その場合でも検査費用は輸入業者が負担すべきだろう。
2月10日 積雪
昨日の夕方から雪が降り、今年、2回目の積雪となった。温暖化というのに雪が多く寒い。今朝は雪景色となったが、午後になると雪もほとんど溶けタイヤにチェーンを巻く必要もなく、普通に車は走っている。以前は雪の降った朝はチェーンの音が聞こえたが、近年は積雪が少なく、一時的な雪の為かチェーンを取り付けて走る車を見かけなくなったように思う。
2月2日 メタミドホス
冷凍餃子から高濃度のメタミドホスが検出され、ニュースで毎日、報道されるようになった。中国では残留農薬で中毒死した人もいると報道されている。私は専門家ではないので詳しくは知らないが、残留農薬で死ぬほどの農薬が残るとは考えにくい。農薬は水溶性の物が多く、加工前に水で洗えば、かなり落ちるのではないだろうか。それでも残留農薬があるって事は野菜を洗ってないって事?材料に農薬がある場合、1つのパックだけでなく、他のパックにも農薬があるはずである。それが今日になって餃子を食べて異常を訴える人が400人以上になった。何割かは関係ないとしても全部が関係無いとは考えにくい。もしかしたら冷凍食品には農薬でなくても食中毒の発生がけっこう多いのかもしれない。高濃度で農薬が残留する事はあるのだろうか。テレビではメタミドホスが白い固まりであった。という事は中国では粒で販売されていて、それを溶かして使う事もあるのだろうか。そうであれば溶け切れない粒が野菜に残る事も考えられる。いずれにしても残留農薬とすれば中国の農産物は全滅である。農薬を使う野菜などには少ない確立ではあるが死ぬほどの農薬が含まれる可能性があるということになる。農薬が使われるものを考えてみると多岐に渡り、野菜だけではなく、栗なども含まれるだろう。もっとも栗は硬い殻に入っているので、比較的安全ではないかと思うが。テレビの報道によるとメタミドホスは野菜に浸透するので、洗っても落ちないそうである。中国ではメタミドホスは去年に販売禁止となったそうだが、農薬として安く効き目があるので裏では普通に流通しているかもしれないという事である。著作権違反なんてまったく無視の中国ではあり得る事である。中国では科学物質の汚染が進んでいるので、中国の魚は危険かもしれない。もっとも日本近海の魚は既に警告が出ているので、どっちが安全かはよくわからない。
中国ではライバルの会社の製品に毒を入れるなどという事件が頻発しているという。そうなると餃子のみならず中国製の全ての食材に当てはまる。残留農薬となると中国産の全ての農産物に当てはまるわけだが、中国から輸入した農産物を加工したレトルト食品などには表示の義務が無いので、どれに中国産の農産物が含まれているのかわからないので危険である。また、今回わかったのだが、冷凍食品は外食産業でも多く使われている事がわかった。外食は当面控えたほうがよさそうである。アメリカでは中国の材料を使わないというチャイナフリーという表示があるそうである。日本でもそういう表示をして欲しいものだ。
問題となったJTフーズの餃子は天洋食品という中国のメーカーが作っていた。JTフーズの餃子はOEMだったのだ。日本のメーカーの名前でも実質は中国ブランドの製品だったわけである。日本のブランドならそれなりに安心感があるが、中国の管理というのはどうも安心がならない。
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