2月27日 バンクーバー女子フィギア

 金メダルを期待された浅田真央さんだったが、キムヨナ選手のシングル・フリーとも最高の得点という完璧を越えるできばえのまえには歯が立たなかった。一生懸命に努力しているだろうが方向性が正しいのかどうかは気になるところである。前回の金メダルの荒川静香さんは自分で考えてコーチを変更し、採点方法について詳しく聞いて研究し、どのような練習をすべきかを考えた。その結果が金メダルとなった。
 現在のフィギュアスケートはコーチと選手が一生懸命にやっているだけで応援がないと思う。応援はしているだろうが、効果的ではないだろう。コーチと選手が一生懸命に練習するだけでなく、どうしたら高得点を得られるかを研究するべきである。荒川さんの演技は見た目の派手さはなかったものの随所に高得点を得る演技が光っていた。他の選手を荒川さんのアドバイスがあればもっと違う練習方法、取り組みがあるのではないだろうか。日本で協力の得られる採点員とディスカッションし、高得点を得る為の取り組みをするべきである。現在の練習方法は選手とコーチががんばっているだけで、他の見る目があれば有用な事も多いはずである。


2月25日 トヨタ車リコール公聴会

 トヨタの豊田章男社長がアメリカ議会の公聴会に出席した。公聴会で暴走を証言したスミス夫妻の内容はレクサスに乗って高速道路で走行中にクルーズコントロールのランプが点灯して突然に加速した。クルーズコントロールを停止させ、アクセルペダルから足を離しても加速し続けた。ブレーキを踏んでも減速せず、ギヤをニュートラルやバックにしてもスピードは落ちなかったという。その後、何もしないのに減速し始めて大事には至らなかったという。トヨタは調査したが不具合は見つからなかったという。昔、クルーズコントロールを装着した車が静電気によってエンジン回転数が勝手に上昇するという事象がテレビで紹介された事があった。それまではクルーズコントロールはオプションで付けられる車が多かったが、それがきっかけとなったのかオプション設定はなくなり、社外メーカーのクルーズコントロールも販売されなくなったようだ。私は以前にブレーキとアクセルを同時に踏んだらどうなるかという実験をした事があった。ブレーキとアクセルを同時に踏むとブレーキを踏んでないかのように車は加速し、さらにブレーキを強く踏んでも減速するようすはなかった。現在の車はブレーキ性能よりもエンジンの力の方が勝っているのである。スミス夫妻の証言ではギヤを変えても減速しなかったとしているが、オートマチック車では電子制御でギヤを変えている為、電子制御が暴走しているとギヤが変更できないからだろう。逆に考えれば電子制御が暴走していたという事になる。トヨタではブレーキとアクセルを同時に踏んだ場合にブレーキを優先させるシステムを今後、全車に搭載するとしているが、これが電子制御でするならばスミス夫妻のような暴走状態では何の効果も無い。スミス夫妻はガードレールにぶつけて止まるという手段を考えたというが、私ならエンジンを切る事を選択するだろう。但し、エンジンを切ると、マスターバッグ(ブレーキ倍力装置)が利かなくなるのでブレーキを踏んでもブレーキが利きにくくなる。また油圧式のパワステも利かなくなるのでハンドルが非常に重くなる。下り坂やカーブではエンジンを切るのは非常に危険であるが、エンジンの力は強いのでエンジンを切るしかないのではないかと思う。
 アメリカでのリコールをきっかけにトヨタ車の不信感が広がっているが、トヨタ車が特別に問題があるという事は無いだろうと思う。日本での似たような暴走報告は130件あまりあるが、トヨタ車はその中で38件という。車は安全であるべきだが故障を100%防ぐ事はできない。問題は故障になった場合の対処が考えられてないという事である。ブレーキが故障した場合にそなえて高級な車では左右で2系統のブレーキシステムをもつが、安い車ではそうはなってない。結局のところ、コスト問題なのである。スミス夫妻はレクサスという高級車であるにもかかわらず対処方法がないのは、今までそういう事例が少なく、目が向けられなかったという事である。今回の問題はオートマチック車でなくマニュアル車ならばギヤをニュートラルにしてエンジンを切り離す事が可能である。オートマチック車の対策はハード的にギヤをニュートラルにするかエンジン回転をアイドリングにするようなスイッチが必要になるだろう。
 一つの大きな問題は車に搭載しているコンピュータが正常に動作している時しか考えてないので異常な動作をした時にどうなるかを読み切ってない事だろう。ハイブリッド車のプリウスの開発をテレビで見たが彼らは若く経験が浅い。傍目で見るには頼もしいのだが、その結果出来上がった製品にすきができ、それに乗る事を想像したくない。しかしながら、国際競争にさらされる現状にあっては経験豊かな給料の高い技術者を維持する事は難しい事だろう。目に見えない安全性など評価できない部分に金をつぎ込む事はできない。それが日本のみならず世界の企業の宿命なのである。静電気などで異常動作をしても問題ないようなソフト開発は不可能ではないが企業環境がそれを許さないし、それに目を向ける余裕が無いという事である。これは何もトヨタだけに限った事ではなく、日本のどのメーカーも世界中の車メーカーも同じ事だろう。格別、トヨタの信頼性が低いとは思われない。
 トヨタが悲劇的だったのはフロアマットとアクセルペダルのリコールで信頼性に疑いの目が向けられ、それが他の異常現象に結び付けられた事だろう。もし、各社ごとの同様な事例が公開されていたなら、この異常現象が新しく見つかったものではなく、以前からあった現象である事は知られていたはずで、それがトヨタだけではない事も知る事になっただろう。そうなればトヨタの異常現象をことさら公聴会を開くような大げさな対応をする必要も無かったはずである。トヨタの異常発生率が高いというなら数値で公表するべきであり、それが事実出ないならトヨタはアメリカ議会の被害者である。私が製品を購入する場合に、このメーカーの製品は以前、すぐに壊れてしまったとか、情報は自分自身の経験からしか得られない。もし、メーカー、製品別の不具合情報や故障までの年数などがわかれば購入の参考になるばかりでなく、安全のうえでも大きな向上が見込まれる。消費者庁がそれをやってくれるといいのだが。
 3月3日追記 後で考えたらエンジンが高回転になり制御できなくなった場合の対処方法がわかったので記しておく。エンジンがコントロールできなくなったらニュートラルにする。これでギヤがニュートラルになれば制御回路の問題というよりは別の原因であるだろう。ニュートラルにしてもギヤがニュートラルにならなければ、ここでエンジンを切り、再度、エンジンをかける。エンジンはギヤがニュートラルかパーキングになってないとかからないはずである。エンジンを切るとコンピューターはリセットされるので、次にエンジンをかければ正常に戻っているはずである。エンジンを切っている時間が1秒以下のごく短い時間だとうまくリセットできない可能性があるので落ち着いて判断して欲しい。


2月17日 シャープのニオワン

 不用品で譲り受けたSHARPの石油ストーブだが、芯の上下する古いタイプなので、オークションで売ろうと動作をチェックしてみた。単1電池は既に電池切れのようで、そのままでは着火しないので電池を入れ替えてみるもやはり着火せず。ヒーターが赤くならない。それではとライターで点火すると火がついて、それなりに暖かくなった。このタイプの石油ストーブは消す時に匂いが臭いと考えながらいじっていると、予期せずに消火してしまった。臭くなるなと思っていたら意外に臭くならない。シャープのニオワン機能が働いているようだ。試しに手動で消してみるとかなり臭い匂いがする。年のせいもあって匂いに鈍感になっているのも幸いしているのかもしれないが、匂いを消す機能は結構、有効な機能のようだ。


2月13日 バンクーバー冬季オリンピック開幕

 カナダのバンクーバーで冬季五輪が開幕した。雪不足で心配されたがどうなる事か。スノーボード男子ハーフパイプで出場する国母和宏(こくぼ)選手が入国の際にワイシャツがはみ出ていたとかパンツを腰下まで下げてはいていたとして批判を受け、開幕式へ出席できなかった。日本の代表としてオリンピックに出場するのだから日本人として恥ずかしくない行動を取るのは当然だが、彼を見る限り特に問題のある服装のようには思われない。髪形からしてレゲエのような男子なのに髪を長く編んでいる。むしろ髪型と服装は一致して、それなりの流行をとらえているように見える。問題は80歳台の流行に無知な教育程度の低い人間の言う事を真に受けて、JOCが間違った対応をしている事にある。それが協議中の他人に迷惑をかけるような行為なら問題だが、協議に参加する為の移動中の事であり、ファッションは本人の自由なはずである。何ら他人に迷惑な行為はしていない。JOCの間違った判断の為に国母氏はせっかくオリンピックに参加しながら開幕式にも出られなかった。JOCは国母氏に謝罪するべきである。


2月12日 公務員改革法案

 民主党の提案する公務員改革法案の提出が延期となった。理由は降格人事に色々な条件がつけられて事実上降格人事ができないからという。尤もな理由である。自民党時代にも公務員改革法案が成立していたのだが今回と同じで実際は降格人事のできない、意味の無い公務員改革法案になっていた。今回の延期は当然なのだが、心配なのは今後、意味のある公務員改革が民主党にできるのかという事。民主党は公務員連合を支持母体に持つらしくそこの意見を無視できないようだ。テレビでは公務員連合の代表が大臣を呼び捨てにしていた。民主党の公務員改革法案が事実上意味の無い法案になれば、その後の民主党の改革は官僚の同意無しには進められない。民主党は死に体になる。鳩山首相が1秒でも長く総理大臣に留まるが為に公務員連合の言う事に従うのか、それとも日本の未来の為に坂本竜馬になるのか。これは大きな問題である。今年は参院選挙の年になるが、それまでに意味のある公務員改革法案が成立しなければ民主党は死に体になったということなので私としては民主党に票を入れる事はできないだろう。かと言って公務員改革のできない自民党にも投票できない。みんなの党なら公務員改革できるだろうが、大量の票が集まってもそれだけの候補者がいない。すぐに与党にはなれない。参院選挙は八方ふさがりになる。前の郵政選挙では自民党が大勝し、それが為に結果的に日本の改革は4年遅れた。小泉首相の郵政民営化は正しかったが結果的には日本の問題を打破できなかった。今年の参院選で民主党が勝とうが自民党が勝とうが公務員改革ができなければ日本の苦境は少なくとも4年間は続くのである。
 どうにか現状を打開する事はできないだろうか。そのニュースを見た後、別の番組でビートたけし氏がいい事を言っていた。選挙を止めて裁判員のように無作為に選んで国会議員にすればいいのに。当たりだ。選挙をすれば道路族だの建設業界とか公務員、郵便局などと特異な団体の意見が強くなる。貧乏人も金持ちも区別無く国会議員になれば特定の団体の意見が強く反映される事はない。実際問題、裁判員制度では心配されるような事も無く、概ね妥当な判決になっているという。


2月11日 ランドラッシュ

 食料生産の為の土地の取得が世界中で頻繁に行われるようになってきた。これをランドラッシュという。NHKの番組では日本の対応が遅いとして政府の対応をうながすような報道にとれた。しかし、新規の土地の取得には大きな問題がある。そこに作物を植えれば必ず育つという保証は無い。いい例が日本からのブラジル移民だ。彼らの多くは開墾したものの雨が降らないとかで収穫できずに多くは逃げ出した。現在、未利用の土地の多くは作物に適さない可能性が高い。農業は天候に左右されるリスクの高いビジネスである。仮に作物が収穫できたとしても、それがビジネスになるのかどうか。中にはその土地に適した作物や栽培方法を見つけて大成功を収めると言う例は多くあるが、用意周到な準備が必要だろう。日本で農業が企業化されないのも農業で利益を出す事の難しさにある。これらを考えると現在、世界各地で進められている土地取得によるビジネスはその多くが数年のうちに破綻する可能性が高い。


2月6日 中国製義歯

 テレビで中国製の義歯が無認可で輸入されて材料に問題のある事が報道されていた。テレビでは日本で使用できないベリリウムが入っていて、金属アレルギーになる場合があるという。中国ではベリリウムの使用を禁止されてない。日本では材料には規格が定められており、適合した材料しか使用できない。また義歯を製作するには国家資格が必要だが、中国から輸入される義歯にはそういう規制が適用されない。という事は、材料の安全は確保されておらず、製作に日本の国家資格も必要ないという事になる。早い話が日本で試験に落ちた人間が中国に行って製作し、日本に送ればいいという事になる。これでは安全規格や国家試験の意味が無い。もっと問題なのはそれが中国製と患者に伝えられずに入れられてしまう事だ。テレビでは東北とか千葉とか言っていた。そのあたりは特に危険だが日本に入ってしまえば宅配便でどこにでも送れるので、それ以外の地域が安全とは言えない。問題が解決されるまでは、当面、歯医者に行くのは避けたほうがいいのかもしれない。


2月5日 トヨタのリコール

 アメリカでアクセルが戻らなくなるという不具合が発生し大規模なリコールとなった。ヨーロッパでも同じ問題でリコールになっているようである。当初、原因はフロアマットとされたが詳しい説明が無く、よくわからなかった。その後、水滴がついた場合などでアクセルが戻らなくなるとの事で両方の問題でリコールとなっているようである。そして今度はプリウスのブレーキが利かないという問題でリコール寸前の問題となっている。私自身がトヨタの車に乗っているわけではないので直接の心配はないが、内容がよく報道されないのには不信感をいだく。これはトヨタに限った事ではない。アクセルの問題ではもしかしたらフロアマットの問題ではないのかも。トヨタは原因を分析しきれなかったのではないだろうか。もしかしたら巨額の損失になるので事実を隠して報道していたのではないかと疑われる。問題になった状況説明がないので問題が何なのかを把握できない。これがトヨタの問題なのか報道の問題なのかは不明だが詳しい説明がないのは問題を隠そうとしていると感じる。プリウスのブレーキ問題では回生ブレーキと油圧ブレーキの切替のタイミングの問題としてソフト変更をするようだが、タイミングの問題で事故につながるとは考えにくい。私は油圧ブレーキの作動不良が起きているのではないかと推測する。もし、そうであれば問題はソフトでは解決せず、再び同じ問題でリコールとなるはずである。


2月4日 朝青龍引退

 朝青龍の暴力事件で引退がささやかれる中、ついに本日、引退をした。実際に暴力事件があったのかどうかはともかく事件を調査しようとしない相撲協会の対応は大きな問題だった。貴乃花の理事当選に関して親方が辞任するという事を回避できたのは、少しは良い兆しが見えたような気がする。暴力事件はボクシングなどでは出場停止になるような事件なのに、相撲協会がそれを黙認するならば国技を返上させなければならなかっただろう。相撲が暴力と一体となって小学生に普及活動を行う事など考えられない。それが朝青龍の引退によって幕引きとなった訳だから相撲協会は朝青龍に救われた。朝青龍の引退会見は責任を感じて引退したという事が汲み取れたので立派だった。色々な事があったが朝青龍も相撲を愛していた事に変わりはない。


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