聖岳(ひじりだけ)3013m

静岡県、静岡市。国道362号から県道60号へ入り終点の畑薙湖まで行くのがわかりやすい。道路は舗装道路が終点まで続くが県道60号は狭い所が多い。途中、川を渡った所で真っ直ぐの栃沢へ行きそうになるが左折して川沿いの県道60号へ進む事。井川ダムの井川展示館の奥に24H使えるトイレ水道がある。沼平のゲートの手前には広い無料駐車場がある。帰りは県道27号を通ると国道1号バイパスに出る事ができる。当日は連休の序盤とあってゲートのすぐ近くに車を停める事ができた。

聖岳から小聖岳を望む

聖岳山頂

8月13日 曇り

上河内岳より−−−>

聖平小屋と水場(→)

聖平小屋では水道の蛇口から水を得られる。炊事をし、しばし休憩。

10:12 聖平小屋出発。10:16 聖岳分岐。10:39 西沢渡分岐。11:38 小聖岳。12:05 4分休憩。12:51 聖岳。13:11 出発。15:17 兎岳避難小屋分岐。避難小屋という表示はなく道標があるだけなので気づきにくい。15:20 兎岳避難小屋。今にも崩れそうなコンクリートの小屋()。小屋の前にはわずかなスペースがあり、平ではないが既にテントが張られていた。小屋の中には扉を下に敷いてシュラフなどが乗っていた。ここでこのまま寝るようだ。小屋の扉は閉まらない。閉めたら閉じ込められそう。15:23 兎岳避難小屋分岐。戻って7分休憩。すると次々に登山者がやってきて避難小屋は満杯状態。テントもいくつか張るようだ。15:40 兎岳。16:15 水場の表示あり。17:13 中盛丸山。頂上に着くと何か右手に動くものが。雷鳥()だ。カメラを構えるが雷鳥は逃げるようにハイマツの中へ消えていった。7分休憩。17:33 大沢岳分岐。17:36 4分休憩。18:18 沢。25分休憩。沢には黒いホースが下に伸びていて、これが小屋の水源だなと思った。沢水でやや心配があったが、暗くなりかけていたのでここで炊事する事にした。冷やしラーメンを作って食べた。暑いというよりやや涼しくなっていたので冷やしラーメンをさほど冷やさずに食べた。食べ終わって一瞬やや胃に違和感を感じた。これが前兆だった。18:50 百間洞(ひゃっけんぼら)着。

百間洞山の家(水場は青いシートの下。トイレはその奥)

小屋に着くと既にだいぶ暗くなっていて百間洞山の家の入口と受け付けが何処なのかわからない。階段があったので登ってみるが違うようだ。下に戻ると誰か人がいるようなので入ると受け付けだった。テントを申し込むといっぱいでありませんと言われた。初めての事なのでどう対処していいのかわからなかった。何処か下の方にでもテントを張れる場所はありませんかと食い下がったが無いと言われるばかりだが600円ですと言われたので¥600を支払う。1人用なら何処か張れるかもしれないのでがんばって張ってくださいと言われた。普通なら領収書かタグをくれるのだが何もくれない。こんな事なら兎岳避難小屋か途中の何箇所かにテントを張れる場所があったのを無理してわざわざ来る必要はなかったと後悔する事しきり。小屋を出ると小屋の前は広場になっていて1人用テントなら何の問題も無く張れるのにとうらめしかった。だいぶ不安になったが石ころだらけのひどい登山道を5分ほど登りテント場についた。なるほどテント場はいっぱいだが行儀よくテントを張ればもっとテントを張れるのにと思った。テント場は石があったり、平で無いなど整備状況はあまり良くない。それでもわずかなスペースを見つけてテントを張る準備を始めた。するとトイレへ行きたくなった。どうやらさっきの沢で食事をしたのが原因でおなかをこわしたようだ。沢水が悪いのかあるいは疲れていて体調をくずしたのかはわからない。そのまま準備を中断して小屋のトイレまでライトを手に直行。5分の道のりは長い。こんな石がごろごろしたひどい登山道は滅多に無い。テント場と小屋の間くらいは登山道をもう少し整備して欲しいものだ。その後、戻ってテントを張ったが、さらに2,3回小屋のトイレまで往復した道のりは長かった。テントを張ってみるとテントの前は石ころの斜面になっていて、その直ぐ下の斜面の際にテントが張ってある事に気が付いた。ちょっとでも石を蹴飛ばしたら、斜面を石が転がって下のテントの中に寝ている人の頭に当たりかねない。しかし、他にテントを張る場所も無いので、テントを出入りする時は気をつけながら冷や冷やしながら歩いた。その夜はそのまま飲まず食わずで寝た。教訓:夏の連休中は遅くなったら無理をせず、百間洞山の家まで行かずに途中でテントを張る。(途中には水場はないが百間洞山の家より良いテントを張れる場所がある)

−−−>赤石岳へ続く

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