赤石岳(あかいしだけ)3120m

静岡県、静岡市。以前は国道362号から県道60号と行っていたのだが、畑薙湖から静岡市を目指すと自然に県道27号で帰る事になる。そのほうが道路もよく近いような気がする。ただ、1本道ではないので少しわかりにくい。国道1号静清バイパスから県道27号へ入る。県道27号は玉機橋(たまはたばし)の信号で左折し川を渡る。詳しくはGPSデーターを参照してください。静岡市街から畑薙湖まで全て舗装道路である。湖畔の沼平まで少し未舗装の部分がある。沼平のゲートの手前には広い無料駐車スペースがある。

2005年9月29日 曇り

赤石岳の登山口は遠く、東海フォレストのバスに乗るか歩いていくしかない。東海フォレストのバスに乗るには東海フォレストの宿に宿泊しなければならない。歩いて行くと1日がかりになる。それで、以前、歩いたのを思い出し、それほど急な上り下りは無いように思ったので自転車で登山口まで行く事にした。

6:17 沼平ゲート出発。6:36 畑薙大吊橋。6:45 ゲートから少しの間は比較的登りのない道で、石のごろごろした道は自転車に乗るのは楽ではないが何とか進めた。しかし、奥に行くにつれて登りが急になり、自転車では進めなくなった。歩いて自転車を押して進む事が多くなった。以前、こんなに登ったつもりはなかったのだが。疲れた。18分休憩。7:09 青薙山登山口。7:48 笊ヶ岳登山口。8:16 休憩12分。9:06 4分休憩。

9:58 赤石岳登山口(←)。やっとたどり着いた。自転車から降りると自転車のサドルが落ちてしまった。どうやらネジが緩んだらしい。落ちただろうネジを探すが何処にも無し。とりあえず半分は目的を達成したので良しとしよう。でも、半分以上は自転車に乗らずに押して歩いたような気がする。しかし、まずまずの時間に着いた。登山口には既に4人がいて2人はすぐに登っていった。あとの2人は10分後くらいに出発した。私は既に山に1つ登ったくらいの体力を消耗したように疲れていた。ゆっくり休んでから出発する事にする。自転車は登山口の案内板に鋼鉄のロープで縛り付けて鍵を掛ける。10:23 出発。11:01 18分休憩。11:59 21分休憩。13:02 12分休憩。ハエ多い。ザックの中をかきまわしているとGPSを発見。しまった、GPSを2つ持ってきてしまった。前回のものがそのままになっていたようだ。でも、南アルプスは他の百名山に比べると案内が少なく、初心者は気をつけたほうがいいだろう。私は最初、百名山は難しい山と思っていたが、意に反して登山道はよく整備され、案内もけっこうあるので、いくつも百名山を登るうちに、それほど難易度は高くないと思うようになった。但し、全部がそうでもない。北海道の山はどちらかと言うと未整備で登る人が少ないせいか、登山道に石がごろごろしているような山が多かった印象である。ここ南アルプスも北海道同様に人が少ないせいもあってか、心配になる要素が多いように思う。しかし、ある程度の経験を積めば登山道を迷う事もないだろう。ここだったらGPSの必要はないので1つあれば十分だ。しかし、ここでGPSを捨てる訳にもいかないので、そのままザックに入れた。13:35頃 白っぽい帽子をかぶった50代くらいの男性に追いつき、白い帽子をかぶった男性に会わなかったかと聞かれる。登山口からずっと誰にも合わなかったように思ったので「会いませんでしたよ」と答え「それって迷ったって事ですか」と聞き返す。1本道のはずなので会わなければ道に迷ったという事になる。それで少し話をしたが、もう1人は体調が悪いとか言ってたらしい。それで私のような休憩の多い者にも追いつかれたのだろうか。体調が悪くて何処かで休んでいるのだろうか。でも、登山道を外れる必要はないはずだ。それとも別の支流があったのか。その人は簡易のツェルトのようなものを持っているらしい。でもベテランではない模様。その人と少し話しをした後、その人は探しに行くのか下って行った。迷ったのなら私も探すべきだろうかと考えた。しかし、まだ迷ったと決まった訳じゃない。迷うなんて事が、そう度々ある訳がない。何処かで休憩しているのか、それとも下ったのか。あるいは近道を登ったのか。兎に角、頼まれなかったのでそのまま登る事にした。折角、2人で来て、探しに行くようなら離れなきゃいいのに。そう思った。よく百名山で子供だけ先を走って歩いて、親が見えないような事がある。他人なので怒るわけにもいかないが危険極まりないと思う。ちょっとした事で登山道を外れたら、そのまま迷子になって行方不明になりかねない。叱りつけてでも、子供や家族は目の届く範囲にいなきゃ何が起こるかわからない。山ってそんなに安全な場所じゃないと思う。別れ際に山小屋に着いたら宿泊をキャンセルするように頼まれた。名前はと聞いたら、予約に名前は言わなかったという事で2人分のキャンセルを引き受けた。


13:58 道標。赤石小屋2H,さわら島1.5H。9分休憩。14:31 14分休憩。16:04 (旧)赤石小屋着。何とか明るいうちにたどり着いた。水が下のほうにあるようなので、水を探しに行くと現在、揚水中なので水は汲めないので、赤石小屋で分けてくれると書いてあったので、そのまま進む。16:09 赤石小屋本館着(↑)。

 

夕焼けの赤石岳

小屋に着いたらテントの申込みをし、水をもらう。それで、頼まれた2人のキャンセルをし、昼間のいきさつの話をすると小屋の主人は真剣そうな面持ちで興味ありげに聞いていた。その後、テントを張り、夕焼けの赤石山をカメラに収め、夕食の支度をしていると、暗くなりかけた頃、小屋の主人が来て、2人の事をまた詳しく聞いてきた。単に興味というよりは使命感のようなものを感じる。こんな事は初めてである。大事にならなければいいがと思った。

9月30日 快晴

朝の気温−3度。気温が低い割りに寒く感じないと思ったら、後で、温度計のアルコールが切れて上のほうにあるのを発見した。実際の気温は4度くらいだろう。

6:27 出発。8:10 沢。水あり。8:35 水あり(←)。手ですくって飲む。ここが最後の水場。近くに沢があるが時期的なのか水は少なく汲めない。8:46 休憩17分。8:44 休憩16分。10:14 小赤石岳。11:12 分岐。8分休憩。

荒川小屋の水場

荒川小屋


11:48 荒川小屋。荒川小屋は閉まっていて誰もいない。水場は下にあったはずなので下ってみる。しかし、以前あった水場は流し台が撤去されていて、無い。冬支度なのだろう。周囲を見ても水は見えない。ここの水をあてにしていたのでちょっと意外。仕方がないので少し下ってみるとちょろちょろと流れる水を発見。11:55 水場。38分休憩。昼食を取る。11:43 荒川小屋戻り。

−−−>悪沢岳へ続く

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カヤクグリ