笠ヶ岳(かさがたけ)2898m |
笠ヶ岳頂上(遠くに乗鞍岳が見える)
笠ヶ岳
新穂高温泉へは岐阜県上宝村国道471号より新穂高温泉へ向かう。新穂高温泉の終点には新穂高ロープウェイがありやや狭い所はあるが舗装道路が終点まで続いている。新穂高ロープウェイの前のロータリーの横に公衆トイレ有り。 周囲には有料駐車場がある。新穂高ロープウェイの手前500mほどの川沿いに広い無料駐車場がある。ここへの入口は深山(しんざん)荘の入口と同じなので深山荘の案内で川沿いに下る。入口から奥の方が新穂高ロープウェイに近く、駐車場の奥から新穂高ロープウェイへの近道がある。新穂高ロープウェイには水道もあるが橋を渡った所の足湯温泉の所に湧き水が汲めるようになっており、飲用可能である。
槍ヶ岳
双六岳より−−−>
2002年 8月28日 晴のち雨
11:04 双六小屋出発。左手に槍ヶ岳を見ながら歩く(→)のは気持ちが良い。12:02 鏡平山荘分岐。4分休憩。12:14 弓折岳。12:34 分岐?。地図には道は無いのだが下から母子の2人が登ってきた。昔の道かもしれない。12:38 休憩5分。13:25 5分休憩。秩父平手前で大粒の雨に降られる。14:10 秩父平。秩父平を過ぎると急な登りになっているが3人がかなりゆっくりと登っているのが見えた。草花でも見ているのだろうか。次第に近づくと3人とも女性で1人80歳くらいの年齢の人がいた。後の2人は中年の女性で3人とも装備はしっかりしていた。80歳くらいの人も大きなザックを背負っていたので、もっと軽くすればいいのにと思いながら挨拶をして一気に通り過ぎた。少し過ぎた所で声をかけられ2時間遅れると小屋の人に伝言を頼まれたので2つ返事で引きうけた。3人の速度は通常の3倍くらい時間がかかりそうな遅さだったが私のようなへなちょこ装備でもなく、夏山だし2人がいるのでまず心配は無いと思いながら通り過ぎた。それからしばらく急な登山道を登りながら下をみると、秩父平から稜線に上がって一休みしているのが見えた。15:08 5分休憩。15:18 笠新道分岐。午前中とは打って変わった天気となり強い風と小雨で寒くなった。16:25 テント場着。
既にまわりにはテントがいくつか張ってあったので、ここがテント場かと思い、強くなる雨にたまらずテントを張る事にした。大きな石に水と書いてある前にザックを降ろし、雨の中濡れながらテントを張り終え、テントの中に荷物を放り込んで自分もテントの中にすかさずもぐりこみ、やれやれと一息つくと皮肉にも雨はほとんど止んでいた。テントを張る時は下からの強風だったが、テントを張る場所のまわりには石垣があり、風の直撃を受けないで済むようになっていた。一休みしてから、雨が止んだガスの中8分ほど石ころだらけの岩の上をマークに沿って歩くと笠ヶ岳山荘(←)に着いた。ガスで直前まで小屋が見えなかったので小屋が見えた時はほっとした。テント(¥600 トイレはテント場にはない)を申し込んで、○○さんが2時間到着が遅れるそうですと頼まれた伝言を伝えた。すると小屋の人は予約を確認したのか、何時に着くか聞いてないからなあといったので時間をメモした紙を取り出しながら何とか平を過ぎた所で2:20分頃追い越しました。と言うと秩父平ですかと言ったのでそうそうと私も秩父平の地名を思い出した。そして1人80歳くらいの人がいて普通の倍くらい時間がかかりそうですと伝えた。秩父平過ぎの登りでは3倍以上の時間がかかりそうだがそこを過ぎるとさほど急な登りはないので推測で2倍と思った。それからテントに戻って小屋の人に教わった水の場所を確認した。水と書いてある岩から3分ほど南に下ると500Lくらいのポリタンク(→)に水はあった。はっきりとは聞かなかったが沸かして飲むという事だったように思う。ポリタンクの水は無料のようだ。周囲を見たが雪渓のようなものはなく、このポリタンク以外には水は得られなかった。多分、以前あった雪渓の水を溜めたものか小屋の雨水を溜めたものと思われる。テントに戻り夕食の準備をしていると下の方から女性の声が聞こえてきた。何だかテントのごく近くに来たのでテントを開けてのぞいてみると丁度テントの前を通り過ぎる所だった。声をかけると向こうの人も私を覚えてくれていて礼を言われた。どうやら3人の内の1人が小屋に先回りをして小屋に連絡をしたので、小屋の人も気遣ってくれて小屋の陽気な人が2人を迎えに来てくれたようだった。迎えに来た小屋の人はおばあさんの荷物を持っていた。おばあさんはニコニコしながらゆっくりと歩を進めていた。それを見て私も胸を撫で下ろした。あたりはだいぶ暗くなりかけていたがまだ明かり無しでも歩ける程度だ。時間は18:00をやや過ぎていたように思う。
夜になると風も止んだので外に出てみると月が出ていた。空は快晴で満天の星が綺麗だった。ふと下をみると何やら数珠繋ぎの明かりが見えた。見覚えのある明かりである。そう、新穂高温泉の駐車場入り口の深山荘へ行く橋を飾る明かりである。もう1ヶ所上のほうにも明かりが見えた。ロープウェイのロータリーの所の明かりだ。明日は良い天気になりそうなので安心した。欲を言えばもう少しずれて夜の間だけ雨だったら良かったのだが。
8月29日 快晴
朝の気温8℃。空は良く晴れて笠ヶ岳にまぶしい朝日がかっと照りつけた。
6:36 テント場出発。6:44 笠ヶ岳山荘。12分休憩。7:07 笠ヶ岳山頂。19分休憩。8:33 休憩3分。10:51 水場。沢に出た。水場という標識がないので水場かどうかわからない。近くには湧き水もあるがホースのようなものがないと水が汲めないので沢で水を汲み飲む。(→)日差しが強く南向きなので暑い。5分休憩。10:18 槍見温泉まで3.9kmの看板。10:47 休憩13分。11:19 槍見温泉まで2.5kmの看板。11:29 渡渉。11:35 渡渉。12:12 渡渉。何回か川を渡るが水が無いか少なく、特に問題は無かった。このコースには途中の目印となるものがわからずどのくらい歩いたのかわからなかった。12:49 登山口。私の持っていた地図は左に行くと新穂高の湯に出るように書いてあったが実際は右(南)に進む。これでやや迷った為時間ロスした。12:56 新穂高の湯。新穂高の湯には女性も結構いて水着を着て入っている。男性は水着を着けている人と着けていない人と半々だ。私は当然、水着を持ってないので脱衣所で服を脱ぐとそのままプールのような風呂に飛び込んだ。困ったのは水着を着けていないので女性の近くにはおいそれとは行けない。頭を洗いたかったのだが頭を洗うには川沿いの方へ行って、頭を洗ったお湯が川に流れる位置に行かなければならない。しばらく待って女性が移動するスキをうかがったのだがなかなかチャンスがない。意を決して前を隠しながら遠巻きに移動して川沿いに到達。前を隠しながら体をひねって無理な態勢ながらようやく頭にお湯をかけてさっぱりした。13:24 出発。地図には川の西にも道路があるように書いてあったので車の通りの多い方を避け川の西を北へ進む事にした。深山荘まで行ける筈だったがすぐに道がなくなった。川の水かさは少なかったので渡渉を繰り返しながら上流を目指して深山荘が見えるほどの距離まで来たが、ついに河原を行くのをあきらめて道路に出て駐車場に向かった。14:06 駐車場着。
クリヤノ頭
駐車場に着いてから石鹸とタオルを持ってアルペン浴場に向かい温泉に入った。こちらは男女別なので気がねなくのんびりとお湯につかり長い山行きの垢を落とした。帰りにはアイスクリームを買って食べた。暑いなかの久しぶりのアイスクリームは甘党ではない私にとっても格別おいしく感じた。帰る前に車でもう1度、戻って北アルプス湧清水を8L汲んでから帰った。家に帰ってからその水でウィスキーの水割りを作って飲んだ事は言うまでもない。
−−−>新穂高温泉 新穂高の湯