甲武信ヶ岳(こぶしがだけ)2475m

甲武信ヶ岳 頂上

山梨県東山梨郡三富村。国道140号の雁坂トンネル(普通車¥710)の山梨県側の出口に西沢渓谷の入り口があり、ここが登山口になっている。西沢渓谷へは車は入れないが、進入禁止となっている入り口の左手(南側)を下ると舗装された広い無料駐車場が2ヶ所(合計40台程度)ある。すぐ近くには道の駅「みとみ」があり、ここにも駐車できそうである。

2008年7月19日 曇り

6:12 道の駅出発。6:19 西沢渓谷入り口。6:35 西沢渓谷入り口バス停。ここまではバスが来る。6:40 戸渡尾根コース入り口(←)。7:26 沢。23分休憩。7:58 ダムのある沢。対岸に目印のテープを発見するがどこを渡ればいいか悩む。どこが渡渉の最適地なのか不明。とりあえずダム近くに行ってみると鉄の板が渡してあったので、ここを渡る。鉄の板は固定されてなさそうなので増水したら板が流れてしまいそう。対岸に渡ってみるも登山道がわからず、とりあえず少し下ってテープが見えた位置あたりまで行くと、登山道があった。ややわかりにくい。8:14 休憩8分。8:40 休憩9分。9:02 休憩7分。9:34 休憩3分。10:13 広瀬分岐。7分休憩。10:56 休憩5分。11:33 休憩7分。12:00 休憩8分。12:39 破不分岐。12:48 木賊山(→)。5分休憩。
13:05 甲武信小屋。水1L¥50。13:31 出発。13:53 甲武信ヶ岳頂上。以前、来た時は頂上には何も無かった印象だったが、もしかして以前の頂上は頂上ではなかったかも。今日は比較的に周囲がよく見え、雲の上から富士山が頭を出していた。18分休憩。14:25 甲武信小屋。木賊山を通らない巻き道を行く。14:42 木賊山分岐。休憩7分。15:34 避難小屋(→)。小屋の前のテーブルには2人が既に到着していて、楽しそうに会話していた。

小屋には「水場20分」と書かれた道標があり南を示していた。そのまま水場へ行く。最初は緩やかな下りで道がいく筋かあった。適当に進む。しかし、そのうちに急な下りとなり道がわからなくなる。遠くで水音が聞こえたのでそのまま下る事にしたが、後から考えるとこの判断は間違いだった。そのうちに道はわからなくなったが引き返すのは面倒なので道の無い所を構わずに下った。しかし、沢の近くは急で足場が悪い。非常に危険である。それでも何とか慎重に下って沢に降りた。16:14 水場。沢には小虫がたくさんいて頭のまわりに群がった。手で虫を追い払うのに精一杯で水を汲む余裕など無い。もっと容易に水を汲む道があるはずだ。多くの場合、水場は水が湧いている所にあるはずである。そこで沢を登って帰る道を探す事にした。しかし、やがて沢は2つに分かれ、左を少し登るとすぐに水が途切れた。右の沢も登っていくと水量は少なくなって汲めなくなってきた。小虫が多いので我慢できずにこのまま帰ろうかと思ったが、それでも何とか水を汲んだ。足場が悪いので慎重に急坂を登る。避難小屋は峠にあるので低い場所を目指して進んだが、次第に方向がおかしいと感じた。小虫が付きまとって、手で追い払いながらGPSの電源を入れた。今回は電子コンパス付きのGPSなのでGPSの指す方向へ目指すと、ほどなくして見慣れた光景が現れた。周囲の見た目と頭の中の判断では間違うという事を痛感した。こういう場合は進んだ距離や方向などを頭の中の地図に刻んで進むべきだったろう。また、今日のような太陽が見えないような場所では頭の中だけでは方向感がつかめないのでコンパスを使う事は必須だろう。やがて小屋が見えてきてやっと安心したが小屋に着いても頭の上を小虫がずっと舞っていた。水場の手前の場所は鹿の糞が多く、これも虫が多い原因の一つかもしれない。16:54 避難小屋着。水場への道はよくわからず、沢へ下るのは危険なので、甲武信小屋か雁坂小屋で水を調達するのがいいだろう。もし水場までの適当な道があるなら沢は東から西に流れているので東側の破風山よりの道を探すのがいいだろう。西側寄りに行ってしまうと足場の悪い急坂を下る事になり距離的にも遠くなってしまう。

小屋に到着するとしばらく風に吹かれながら小虫を追い払ったが、なかなか虫が離れなかったのでテントを張る事にした。テントにもぐり込んでワンセグ携帯でテレビをつけてみると、上にかざしていい方向を向けてないとうまく見られなかったので、ほどなくして諦めた。一応、水は汲んだが沢の水でそのままでは飲むのに心配だったので、汲んだ水は手洗いなどに少し使って後は翌朝に捨ててしまった。夜は缶チューハイとビスケットでおなかを満たし、持ってきた水をあまり使わずに済んだので、下から持ってきた水はほとんど使わずに翌朝までそのまま約1Lほど残せた。テントを張ってもぐりこむとほどなくして暗くなってくると鹿の泣き声がすぐ近くにするように感じ、外を見てみても姿は見えなかった。周りじゅうから声が聞こえるので1頭ではないような気もするが実際どうかはわからない。今回ほど鹿の声が頻繁に聞こえた事は無い。テントに入って気がついたのだが右の耳たぶが熱く、少し腫れて赤くなっている。蚊に刺されたようだが痒くはない。何か虫に刺されたように思うが原因はわからない。何もしなかったが、それは3〜4日後には徐徐に腫れも引いていった。

7月20日 晴れ

5:01 出発。5:53 破風歩道分岐(通行止め)。5:54 西破風山(←)。18分休憩。6:21 10分休憩。6:52 東破風山(→)。ビスケットをかじったら吐き気がした。??何が原因だろうか。4分休憩。7:45 4分休憩。
8:02 雁坂領。虫が多い。8:19 5分休憩。8:50 広瀬分岐。ここからは北側を少し下る。9:03 雁坂小屋(→)。小屋についたらジュースでも買って飲もうと思っていたが、小屋には誰もいなかった。荷揚げで留守らしい。結局、ジュースも買えなかった。しかし、小屋の前には水が洗面台に流れていたので、水を補給して飲んだ。13分休憩。9:39 広瀬分岐戻り。9:52 6分休憩。10:17 5分休憩。10:45 沢(滝)。水有り。飲用可能かどうかは不明。11分休憩。11:12 3分休憩。11:41 6分休憩。12:07 6分休憩。12:32 車道。12:35 5分休憩。12:52 3分休憩。今日はいつになく非常に疲れた。少し歩いては休みを繰り返す。吐き気がしたので何も食べてないからだろうか。休憩が多いのでこれ以降は記録しない事にした。14:05 国道。ようやく国道に出たが、本来の登山道ではない感じがする。右手の道の駅手前の橋の前に登山道の標識がある。もしかしたらこっちが正解かも。事前に調査してからのほうがいいかもしれない。但し、どちらでもそれほど遠回りではないだろう。14:13 道の駅着。

道の駅に着いたら早速、アイスクリームを買って食べた。体の調子は悪くない。あの吐き気は何だったのだろうか。もしかして水汲みで疲れたとかなのだろうか。
甲武信岳から雁坂峠の全域で小鳥が多く、小鳥のさえずりが絶え間ない。また木賊山への分岐から雁坂峠あたりは小虫が多く、防虫ネットが欲しいと初めて思った。小虫が多い事は小鳥が多いという事とも関係が深いのだろう。

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