乳頭温泉郷野湯  

秋田県田沢湖町、乳頭温泉郷に孫六温泉がある。そこからは山の方に煙が上がっているのが見える。孫六温泉からその煙の方に行ってみた。孫六温泉から川沿いに乳頭山への登山道を歩いて15分、木の橋の下に温泉が湧き出ていた。黒湯温泉、孫六温泉の駐車場は無料だが温泉以外の目的で駐車するには許可がいる。平日でも午後は駐車場が満杯になる事があるので迷惑にならない様にしたい。黒湯の入り口のキャンプ場からは1.4kmある。途中の道の路肩に駐車スペースのある所もあるが道は狭く、すれ違いのスペースにもなっているので注意。

登山道を歩きながら煙の出ている斜面の方を見るが、温泉が流れている様子は無い。しばらく行き過ぎて橋の上から川を見ると川の岸が白くなっているのが見える。橋を渡って川に降りて手で温度を確認しながら、あちこちをうろうろ。一番適当な場所は丁度橋の下あたり。手で砂利や石をかき分ける事しばらく。ようやく、腰まで疲れそうな深さになった。手で砂利をどかしているとだんだんと底の方が熱くなっているような感じがする。手に白い硫黄の析出物が付いて白くなった。温度を計ってみると45℃。熱いかなと思ってもうめる手段が無い。10mくらいのホースがあれば上流の川から水を引く事が出来そうだ。お湯は透明で匂いも味も無い。橋の真下なので誰か来れば丸見えだ。しかし、登山者は少ない。午後になれば下山してくる人もいるだろう。意を決して服を脱ぎ飛び込む。湯量が少ないせいか、さほど熱いとは感じずずっと浸かっていられたが、浸かっていた部分の肌は赤くなっていた。お湯につかると泥が舞ってお湯はコンクリート色になる。泥パックのせいか、かなりツルツルした。誰か来るといけないので適当に切り上げる。ビニルシートで上から半分ほど覆えばほとんど見えなくなる。

  一本松温泉たつこの湯  

温泉に着いて、まずは温度を測ってみると49℃。これじゃ熱くて入れない。ホースがあるが水が出ていない。10mほど先のホースをみると口が水面の上に出ていたので石の間に沈めた。戻って待ってみるが水は出てこない。良く見るとホースの途中が窪みを通っているのが原因のようだ。そこでルートを変更。やっと水が出てきた。しばらくして温度を測ってみると43℃と丁度いい温度になった。温泉は透明で酸っぱい。白い湯の華が風呂の内側に堆積して奇麗だ。温泉は風呂の底の砂の間から湧いてきていて、そこの部分は少し熱い。アブをはたこうと思ってハエ叩きを持ってきたがアブはいなかった。

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