四万温泉湯の泉

湯の泉は四万温泉の奥にある無料の温泉です。日向見のダムの少し奥、赤沢橋の左のゲートから歩いて10分の渓流沿いにある。赤沢橋の所には3台位の駐車スペースがある。ダムの下に公衆トイレ、水道があり、ダム湖の中にも現在、公衆トイレを建設中、ほどなく使えるようになるだろう。キャンプにはもってこいの場所になりそうだ。

2月の初旬のこの時期、道路にはあまり雪は無く、チェーン無しでも赤沢橋まで車で行けた。幸い天気も良く比較的暖かで準冬山装備はちょっとオーバーだったかもしれない。湯の泉までの道は多い所でも10cm程度の積雪。2人でとぼとぼと雪道を歩くが誰とも会わない。ちょっと心配になる。

天気がいいといっても、時折吹く風はやはり冷たい。湯の泉橋から先に右にカーブしている道が見えるがそのカーブの下、5mほどの所にある。注意していないと見逃してしまいそうだ。湯の泉についたらまずは腹ごしらえ。河原はちょうどテラスのようになっていてガスコンロを置く場所は確保した。インスタントラーメンにきのこともやし、ダシにカニを入れる。
温泉は透明で味はあまりしない。温度を測ってみると43℃、ちょうどいい湯加減でずっとつかっていてもあまりのぼせない。湯量が豊富でちょっとぬるぬるしているところもあるが、湯量が豊富という事も幸いしているのだろう、きれいだ。気温はこの時期にしては暖かく6℃。時折吹くかぜに道路の雪が舞い上がり、太陽の光が透けてキラキラと輝き、あたり一面ダイヤモンドダスト状態になった。

温泉は2人貸し切り状態だ。渓流の水は冷たいが、その青くすんだ流れは、風呂につかりながらずっと眺めていても見飽きない。
ほどなくするともう1人やってきた。

帰りに車を走らせていると小ザルに出会った。車を止めて外に出たがもう姿は見えなかった。一瞬だったがかわいかった。

ダム湖のビデオを撮っていると3人連れに会った。何処かで見たような顔が、もしかして去年、ヌプントムラウシ温泉にいた人に似ている。車の中からナンバーを見たら所沢ナンバー、同じだ。今日は湯の泉に来たのだろうか。

ダム湖の脇には「こしきの湯」という日帰り温泉がある(¥400)。しかし、今は冬季閉鎖中だ。ふと、斜面に物音を感じ、山の斜面を見ると何頭ものサルが草をむしって食べていた。来る時は、いたけれども気がつかなかったのかもしれない。

コバルトブルーのダム湖は宝石を見るようだ 近くにはサルが群れをなしている

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