白石山(しろいしやま)2036m(和名倉山 わなくらやま) |
秩父湖から白石山へ登り、雲取山経由で1周して帰る計画を立てた。秩父湖から白石山へは登山道通行止めだったので、しかたなく雲取山に登ったのだが、予定のひにちより早く終了してしまった。
そこで雁坂トンネルを通り、山梨県へ入り、塩山市から国道411号を再度、北上し白石山へ登る事にした。
国道411号から一之瀬高原への入り口は2ヶ所あるようだが登山口へは東側からのほうが近いのでそちらから行く事にした。国道411号から一之瀬への道路は舗装はされているがやや狭い。三ノ瀬登山口は民宿みはらしの反対側という事だったが民宿みはらしは案内の看板もあり、すぐに道路の左側に見つける事ができたが登山口がわからなかった。車を止めて歩いて周囲を探すがわからない。これは困ったと思ったが範囲を広くして歩き回ると民宿みはらしから道路を100mほどくだったカーブの外側に案内を見つけた。やれやれである。次は車を置く場所。道路は狭く置けそうもない。民宿みはらしには置けそうだが夜で誰もいない。置けたとしてもたぶん有料だろう。道路を1kmほど登るとけっこう広い駐車スペースを見つけた。しかし、ちょっと遠い。登山口から400mほど下ったところに1台置けるくらいのスペースを見つけた。こちらのほうが良さそうなのでそこに駐車して翌朝、出発する事にした。
登山口の周囲には公衆トイレやコンビニは無い。スーパー、コンビニは塩山市、市街にある。塩山市から離れて山に入るとスーパーのようなものは無いので塩山市で調達しておくのがよい。白石山は途中、登山道が不明瞭との事なので etrex Venture と etrex Legend の2つのGPSを持っていく事にした。
迷いやすいという事なのでGPSデーターには生トラックデーターを入れてあります。
2005年9月19日 晴れのち曇り
登山口
5:59 出発。6:12 登山口(←)。6:15 車止め。6:36 沢。水あり(飲用できるかどうかは不明)。6:46 登山道分岐。右の道路は車も通れる広さで将監小屋に行くが遠回りになりそうなので左の登山道を行く事にした。登山道もけっこう広い。6:59 休憩5分。7:30 休憩20分。8:04 分岐。8:10 分岐。8:23 牛王院(ごおういん)平分岐。11分休憩。途中で水場がある事を期待していたのだが、水場のあるほうはどうやら車道のほうらしく途中にはなかった。水は少ししか持って来なかったが将監(しょうげん)小屋まで行くと時間がかかりそうなのであきらめた。8:42 山の神土(やまのかんど)分岐。唐松尾根分岐。ここからは腰まである笹が登山道を覆いどこが登山道なのかわからない。笹の分け目より1歩山側に登山道があるようで足の感覚だけで進む。こんなのがずっと続くのだったら引き返そうかと考え始める。9:03 沢水(→)。ちょろちょろと水が流れている。飲めるかどうかは不安があるが、この先水があるかどうかわからないので、とりあえず水を詰める。
9:40 9分休憩。ここいらあたりまで来ると腰まである笹はなくなり、ほっとした。休憩後、歩き出すと岩だらけの何処が登山道なのかわからない場所に出た。これはまいったなと思いながらもそれらしき尾根沿いを進むと向こうから人が歩いてきた(→)。ちょっと安心。すれ違いにどこから来たのか聞いてみると将監小屋からの往復という。軽装なので暗いうちから歩き出したのだろう。10:17 西仙波山(←)。GPSは西仙波山を指しているのだがそれらしき標識はない。しかしそれ以外に高そうな場所もないので多分ここなのだろう。近くの小さい石を積み上げてみる。ついでに正面の木にバンドエイドを巻いて西と書いてみた。16分休憩。
東仙波山
10:55 東仙波山。ちょうどいい休憩ポイントだがしばらくすると向こうから何人かが登ってくるのが見えた。そのまま出発。すぐに3人ほどとすれ違った。やはり将監小屋からの往復らしい。私のようにどこかでテント泊というのはまれなのかもしれないと思った。そうなると、それほど迷いやすいという事もないのかもしれない。東仙波山を下るとすぐに水平に近い尾根に出る。見通しもよく歩くのには気分よく歩ける。ここらあたりで休憩するのは楽しい。ここからは水平に近く、あまり登り下りがなく単調そうだが、よくよく見れば短い距離に変化のある景色が見える。赤い石が散らばっているところは赤の広場だとか、枯れた木ばかりあるところは死の広場などと思いながら歩いた。そう思うと広場と広場の間の薄暗い木のトンネルはまるで舞台の幕間のようでもある。11:16 11分休憩。11:58 15分休憩。ここを過ぎて、ほぼ平らな場所でそろそろ右に行くようなところに来たところで登山道が不明瞭になった。目を凝らしてみても赤いテープが見えない。しかたなくこれと思う方向へ20mくらい進むと踏み跡のようなものが見つかりさらに周囲をよく見ると赤いテープが見つかった。そんな事を少し繰り返すとはっきりとした登山道にでた。GPSを見てもだいたいあっている。結局、GPSは使わずに通過できたが注意が必要なようだ。12:47 ヒハメシ尾根分岐。12:59 水場分岐。木に標識が書いてある。どうやら水は問題なさそう。13:02 13分休憩。13:18 分岐。
白石山 頂上
13:38 頂上。頂上の周囲は人が通れる隙間のないほどの林立した木と倒木だらけで満足な登山道は無く、ややもすると大きめのザックは木に引っかかりそうな感じだが頂上だけは平らなスペースがある。周囲には視界がない。何だか富士山の樹海にでも迷い込んだようで気味が悪い。帰るには時間がないのでゆっくりと時間を楽しむ事にした。
手持ちの旺文社の地図によると先ほどの分岐から少し先に行ってから右に行っても頂上に出られるように書いてある。見ると北東の方向にテープがあった。方向は少し違うが同じ道を帰るのも面白くないので、そちらから帰ってみようと思った。しかし、そこそこ進んでもどうも方角が違う。方向からすると大洞川の上流に出そうだがはっきりしないので引き返した。それではという事で分岐まで戻って、秩父湖の方へ行ってみたがやはり頂上へ行けそうな分岐がなく引き返した。
14:52 分岐。15:09 分岐。15:13 水場分岐。水場分岐付近はやや平になっていてテントを張るには申し分無い。けっこう広いので場所にも困らないだろう。まずはテントを張る。15:23 水場分岐出発。ここから水場までは所々に赤いテープがあり、道もある。少し下ると水場があった。15:29 水場(→)。水は山腹から大量に湧き出している。なかなかうまい。15:34 出発。15:39 テント着。
夜になると周囲に鹿が出てきた。しきりに周囲をのぞいてみるが姿が見えない。そうこうしているうちに眠ってしまった。朝、起きて周囲を見てみるとテントの1mくらいのところに土を掘ったような跡があった。昨日はなかったように思う。随分と近くまで来ていたようだ。周囲を歩いてみるとあちこちに鹿の糞があった。周囲は鹿の領分らしい。朝の気温7℃。
2005年9月20日 曇り
6:12 出発。6:44 赤い石がちらばっている所。17分休憩。8:08 東仙波山。12分休憩。8:41 西仙波山。7分休憩。9:25 休憩14分。9:47 水場。10:01 山の神土。10:09 午王院平。10:21 将監峠(雲取山分岐)。10:29 将監小屋入口。小屋はやや離れた場所にあるようでここからは見えない。水があるらしいので様子を見たかったが、雨が降りだしそうなのと水の必要もないのであきらめる。11:02 ムジナの巣。水場(→)。14分休憩。11:57 登山口。12:04 車着。