笠ヶ岳(かさがたけ)2058m/至仏山

群馬県水上(みなかみ)町。国道291号より県道63号に入る。途中、藤原湖の北のバイパス道の方がやや近道。県道63号沿いに笠ヶ岳登山口の案内があるが、これはここから歩いて登る人用。車で行く場合はゲート前まで行ける。ここからオートキャンプ場か奈良俣ダム展望所の案内を見て進む。奈良俣ダム展望所へいくT字路を右折し、オートキャンプ場へ行く分岐を右に進むと車止めのゲートに出る。ゲートの手前に4台ほど車を置けそうな道路拡張部分がある。ここまで道路は狭い場所はなく、全て舗装されている。奈良俣ダム展望所の外に15台程度の無料駐車場がある。中に駐車すると夜間閉鎖し出られなくなる。奈良俣ダム展望所にはトイレ、水道、売店がある。夜間はゲート閉鎖するが歩いて行けば利用可能。国道291号沿いの上越新幹線上毛高原駅、上越線水上駅近くに道の駅がある。スーパー、コンビニは水上駅近くにある。
← 頂上には肉眼でも1本の棒が見える

2002年7月23日 晴

ゲートに着くと奈良俣湖の奥に熊を放獣したとあり、立ち入り禁止との注意書きがある。奈良俣湖の奥に立ち入り禁止とは読めない。入る人は許可を取らないと責任は取らないとある。やや悩むが山に熊がいるのは当たり前。許可を取っても取らなくても熊に襲われれば、それを察知して助けに来てくれる訳ではないと勝手に屁理屈をつける。おそらく、立ち入り禁止の場所に許可を求めても許可はおりないと思案した。結局、誘惑に負けてそのまま登る事にした。至仏山からの同じ道の帰り道には立ち入り禁止の表示は無かったので、この立ち入り禁止の表示は登山禁止を意味するものではなく別のものを指しているように思う。従って表示が不適切なものと思われる。心配な方は確認してください。

13:00 出発。物騒な表示があったのでおっかなびっくり登り始める。登り始めたらすぐに中年女性の3人組が降りてきた。少し安堵した。13:41 21分休憩。休憩していると若い男性が1人下りてきた。これでだいぶ安心し、水場の状況を聞いたら「水道のパイプからは水が出て無いが沢から水を汲めば...」との回答だったので道無き道を沢まで下り汲むのかと思い、水は無いものと思い込み、水の節約をせざるを得なくなった。暑いのですぐに水を飲みたくなるが我慢する。14:43 林道に出る。14:45 登山道に入る。14:46 休憩5分。体調は悪くないが暑いせいかすぐに息が上がる。15:11 10分休憩。15:26 林道終点に出る。16:08 休憩9分。17:02 8分休憩。17:13 咲倉沢頭避難小屋(→)。もともとこのあたりにはテント場は無いが地図から判断すると傾斜が少ないのでテントを張るくらいのスペースは何処かにあるだろうと思ったが避難小屋の周囲にはまったくスペースが無く、避難小屋のドアも壊れて開いたまま、小屋も狭く、中では寝れそうに無い。やや困った。先へ進んでスペースを見つける事にした。17:43 しばらく、歩いたが意外と平なスペースは見当たらない。地図ではさほど傾斜は無いのだが小刻みにアップダウンがあり、登山道は尾根にあって登山道の左右は傾斜している所が多い。あまり進むと斜面になるので、登山道の脇のやや広くなった所にテントを広げた。

テントの中に入ってみると笹の10cmくらいの切り株が数ヶ所出ていた。丈夫なテントではないので破れないか心配。思いきって登山道の真中へテントを移動した。この登山道ならば明日の朝まで登山者が通行する事はあるまいと思った。しかも、平日である。万が一、通行があっても隣を通行できるスペースは十分にある。テントがやっと張れるだけのスペースなのでアンカーを打てないが、今夜は荒れる可能性は低く、吹きさらしの尾根のような環境ではないので問題無しとした。

テントに入ると28℃とやや蒸れていたが次第に暗くなるにつれ、気温はぐんぐんと下がり、すぐに23℃になった。汗をかいたままのTシャツだったので寒くなり、そのままシュラフにもぐりこんだ。水は2Lほど用意したが本日、既に1Lを消費してしまっていたので、計画を見直さなければならなくなった。至仏山まで登りたいので、途中のオヤマ沢田代で水を汲みたかったが、あてになるのかどうか。笠ヶ岳まで行って戻るというのをまず考えた。そのうちに至仏山を越えて山の鼻まで行ってテント泊の案が有力となった。もともと1泊かあるいは2泊と言い残して来たので問題は無い。山の鼻には公衆電話もあった筈で計画変更を連絡できる。翌日、尾瀬ヶ原を散歩して、朝早くに鳩待(はとまち)峠に出てバスで沼田まで行って、電車で水上まで行く。何とかなりそう。だが、かなり時間がかかりそうだ。タクシー代もバカにならないかもしれない。

あたりが暗くなると遠くでかすかにササッと笹のこすれる音がたまにした。熊か。音の感じからすると50mくらいの距離に思える。熊か鹿か大型の動物のようだが確かめる勇気は無い。今は気づかれていないが確かめて熊に気づかれたら、かえっておおごとだ。熊は鹿に比べて足の裏が大きい為、移動するときにたくさんの下草や枯れ枝を踏みつける為、移動する時に連続的な音がする。それに比べ鹿は足が細く移動するときに踏みつける音はあまりせず、体が笹をかきわけ擦る音だけがする。また鹿はちょっとした変化にも反応して足をすばやく動かす事がある。などと素人ながら勝手な憶測をしてシカと決めつけた。2〜3時間もするとやがて音はしなくなり、ややほっとした。

7月24日 晴

朝の気温は18℃。シュラフの中ではやや暑い。テントの夜は長いので自然と早くに目が覚める。朝、4時くらいになるとだんだんと白み始めてきた。やがて、明るくなり始めると数種類の鳥の鳴き声のオーケストラが始まった。鳥の大合唱である。テントをたたみ始めると小虫がたくさんまとわりついてきた。蚊ではないがうるさい。逃げながらテントをやっとたたむ。

4:52 出発。5:00 水場(←)。なんと水場の塩ビパイプからは水が勢いよく出ていた。これで元の計画通りに行動できる。沢をせき止めて塩ビパイプから水が出ている。昨日は水量が少なかったのだろう。水場の前後にはいくつかの沢がありここでも水は確保できそうだが、水場と表示のある所の方が安心出来る。水は冷たくておいしい。水を補給した。5:55 休憩7分。水場を過ぎるとやや傾斜が多くなるが無理やりテントを張ろうと思えば張れなくもない、ゆるやかな傾斜だ。6:08 沼。6:16 片藤沼。6:34 笠ヶ岳山頂分岐。今は朝靄で見通しが悪いので頂上へは登らず、帰りに期待する事にした。ここから先、笠ヶ岳の周囲はお花畑になっていた。

−−−>至仏山

14:34 笠ヶ岳山頂分岐。頂上まではマークが無く何処を登ればいいのか判然としないがやがて頂上と思われる1本の棒が見えてきた。14:47 頂上(→)。1本の棒と隣に石柱があった。7分休憩。15:06 分岐戻り。15:16 片藤沼。3分休憩。15:26 沼。15:58 水場。37分休憩。15:58 咲倉沢頭避難小屋。17:28 8分休憩。18:05 林道終点。5分休憩。18:24 林道に出る。18:26 登山道に入る。18:48 既に日も暮れたので明るい所に出たところでライトを準備し、予備の電池をポケットに入れる。そして、水を1L残して捨てる。休憩5分。19:24 着。さほど暗くならないうちにたどり着く事ができた。

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