グアム  
     

3日目 パラセーリング・ジェットスキー・サンセットクルージング

昼食が済むとまた迎えのバスに乗って元来た方へ行った。しばらく走って、小さい町並みの場所へ来ると駐車場のような広場に停車した。周囲に海は見えない。海辺に到着すると思っていたので、あれっという感じ。近くには大きなビルもある。バスから降りて、みんなが歩いていくほうに行くとそのビルはホテルだった。ホテルの隙間から海が見える。ここか。綺麗な広い浜辺を想像していたのだが、それほど砂浜は広くなく、岸壁から何の変哲もない日本にもあるような海が広がっていた。

ホテルの横にあるグアム版海の家のような所で集団で受付をし、日本語で説明を受ける。何だか日本語で説明されると海外にいる気がしない。説明を聞いて、名前と日付の入ったビニールのバンドを渡され手首にはめる。このバンドは1度はめると外すには切るしかない。これがオプションツアーの印になるのだろう。たぶんバンドを切ると無効になるような気がする。鍵のかかるロッカーはあるが貴重品はフロントに預けるように言われたが何となく安心感が無いので自分で持つ事にした。建物は日本の海の家のようではなくしっかりしているがあまり綺麗には見えない。まあ海なんて世界中こんなものなのだろう。トイレ付きの更衣室はきたなくはないが綺麗にも見えない。下は所々水があるので滑りやすい。ロッカーは鍵付きで無料で使える。着替えるのにはカーテンで仕切った個室がある。海外では実際にどういう風なマナーがあるのかわからない。しかし、他人のまねをしようにも他に人がいないのでまねをできない。まあ、小さいことにはこだわらず着替える事にした。だいぶ手間取ったが着替え終わるとジェットスキーの受付に行った。

手首にはめたバンドを見せると、しばらくして予定表に私の名前を書き込んだ。だいぶ混雑しているようで、かなり先になる。時間を見るとジェットスキーの終了時間が次のツアーの出発時間だ。これで大丈夫なのか?一瞬、ツアーなのだから相手にまかせておけば大丈夫という考えとこりゃ無理だろうという考えが衝突した。引き下がる理由もないので、日本語で「ジェットスキーの終わりと次の予定の開始が同じなんですけど」と問いかけた。すると相手はきょとんとしている。しまった、日本語が通じないのか。そこで、知っている限りの英語力で相手がわかりそうな文章を組み立て、質問した。すると相手はわかったのか予定表をしばらく眺めてから1時間ほど早めてくれた。何だ出きるじゃないか。それなら最初から早い時間にすればいいのに。心の中で一安心した。そうなると、相手はこっちの予定なんか知っちゃいないという事になる。という事はパラセーリング組が心配である。ジェットスキーの予約を予約を終えるとパラセーリング組の予定を聞いて見た。時間的には大丈夫そうな時間である。これでとりあえずOKだ。後は海で時間をつぶす。結局、サイフとカメラを持って来てしまったのでおちおち泳いでいるわけにもいかない。KとTがボートに乗っていたので写真を撮ろうとしたが海に向かっているので顔が撮れない。結局、シャッターチャンスなく遠く海へ向かって行った。仕方が無いので私も暇なのでボートに乗って見た。ボートはツアーに含まれていて無料で使える。で、ボートに乗ったはいいが乗るとボートの腹が所々下につかえてしまう。ここはまだ、海辺だからと思い海へ向かうがいくら海へ行っても下がつかえてしまう。100mは沖に来たように思うのだが。結局疲れてきたので、ボートは諦めて引き返す事にした。しかし、引き返そうにもボートがつかえて思うように進めない。疲れるボートだ。ここは浅瀬が長く続いているようだ。海の方を見るとTとKは200m以上のはるか沖にいるのにやっぱり下がつかえてうまく進めない様子が見てとれた。ここはとことん長い浅瀬らしい。浅瀬はいいが、水深が適度にないと疲れる。ボートは諦めて、近くの椅子で休む事にした。ここは泳ごうにも水深が浅いのでうまく泳げそうもない。

パラセーリングに向かうバス

海辺に用意されている無料で使える椅子に寝そべっていたが、そろそろTとKのパラセーリングの集合時間なので一緒に行って写真でも撮ろうかと思って、あたりを探すが姿が無い。道路の方に派手なバスが待機していてどうやらこれに乗って出かけるらしい。あたりをもう一回りするがやっぱり見つからない。バスに乗っているのかとバスに入ろうとするとツアーか、と聞かれて「いいえ」と答える。(怪しい英語で)友達を探すと言って強引にバスに乗り込んで中を見回すが、やはりいない。いったい何処に行ったんだ。さらにもう一回りするがやっぱり見つからない。乗り遅れてパラセーリングできなくなりそうと思い始めた頃にようやく現れた。トイレにでも行っていたのだろうか。ようやく一安心。2人がバスに乗り込んだのを確認してバスを見送った。バスは東の方へ行ったのを見届けて定位置に戻った。近くだったら望遠で写真でも撮れるかもと思い、東の方をたまに見ながら様子を伺うが気配がない。しばらくしてパラセーリングらしきものが上がっているのに気が付く。遠くなので豆粒のようだ。800mくらい離れている。10倍の望遠にさらにデジタルズームをかけても写真になりそうもない。上がっているのはわかるが誰が誰やらわからない。しばらくカメラと格闘したが諦めた。

木の葉の編物教室

Mはというと、海はきらいという事でエコツアーとかいう内容のよくわからないのをとりあえず申し込んでおいた。申し込まなくても良かったかもしれないが、1人暇を持て余しても困るし、一緒に行動する都合上、何かに申し込んでおいたほうが問題がないだろうと思ったからである。それで何をやっているのかとたまに覗いてみると終始木の葉で動物などを作る編物をしていた。終盤になると飽きたようだが、英語もわからないのに怖気づく事もなく笑っていたのには、やれやれと一安心である。そうこうしている内にジェットスキーの時間になったのでMに荷物を預けてジェットスキーに行く事にした。

受け付けた場所に行くと、サンダルを履き替えてライフジャケットを渡された。その後、ジェットスキーの説明をするのだがよく説明がわからない。でもだいたい理解した。ジェットスキーは円形の場所を同じ方向に進むのみで追い越してはいけないという。ん〜〜?それで面白いのか?自由に走っていいと思っていたのでちょっと不満。それからジェットスキーの場所へ出発。なんと300mくらい先の海まで歩いて行かなければならない。これが70cmくらいの水深で歩くのには水の抵抗が大きく、泳ぐには浅すぎるので疲れる。それでも深めの所では泳いだりして見たが手の先が下についてしまう。下は砂ばかりではなく所々溶岩のような尖った岩があるので気を付けなければならない。急ぐ必要はないので焦る事はない。海を進んでいると得体の知れない気持ち悪い軟体動物がいて、若者の男性がそれを掴んで、若い女性の近くに投げるものだから、黄色い声が時々あがる。何やら楽しげである。
そうこうしているうちにジェットスキーの場所にたどり着く。どれでも好きなのに乗れという事で手近のに乗る。エンジンをかけてスタート。結構うまくいった。しかし、そう乗りなれているわけではないので最初は感覚がつかめない。アクセルをふかすと遅れて加速して急に引っ張られたり、曲がろうとすると遠心力で体が外に行ったり、逆に内側に倒れそうになる。前回は内側に倒れてジェットスキーのエンジンがかからなくなってしまったので今回は慎重に。しかし、追い越し禁止ではすぐに追いついてのろのろ運転になってしまう。面白くない。それで充分距離を離してから一気に加速して追いつく。フルスロットルにすると結構スピードが出て危険状態になる。海は浅くてライフジャケットの必要もないのだが、海中に岩のある所があり、そこに加速してぶつかったら大怪我になりそうなので、あまり無茶はできない。それでも外側を走ると距離を稼げるので外側を走りながら少し、蛇行気味に走る。蛇行運転も禁止なので細かく蛇行するとイエローカードが出そうなので蛇行にならないように大きく曲がる。それでも最後のほうになるとジェットスキーにもなれて、結構楽しめた。最後、終わりという事でみんなが次々と元の場所に戻って行くので、私も後に着いて戻ろうとした所、もう1周いいよと言われたので誰もいないサーキットを1人で1周した。思い切りスピードを出せたのだが、それまで経験のないアクションだったのでちょっと脱線気味。フルスピードで走るのは難しい。スピードが出ると波に当たった時にまるで水ではなく岩に当たったような衝撃になる。1人で周ってコケてもみっともないのでそこそこに終了。感想はと言うと自由に運転したかった。これにつきるね。それともう少し水深が深いほうが良かったと思う。

ジェットスキーが終わると次のツアーまですぐなので終了モードに入る。着替えてみんなを確認する。着替え終わるとKとTも帰って来たようで一安心。例によってパラセーリングの写真があるようでパソコンの画面に見入っていたが結局は買わなかったようだ。グアムではこういった写真の販売は多いようだ。

次のサンセットクルージングに行く為に、ホテルの横で待機した。やや遅れたようだが、迎えのバスが到着し乗り込むと、さらに海沿いを東へ走った。間もなく白い中型の船の近くでバスは停車し、船に乗り込んだ。船の中の席は満席のようで我々は舞台の横の1段高くなった席に案内された。特別席なのか近くでショーを見れそうだが、客席からも良く見えるので、なんだか罰ゲームでもしているかのようである。

席に着くと飲み物のオーダーが来る。ビールかジュースが飲み放題である。我々は全員ビールを注文した。ビールは各自のジョッキの他に、ピッチャーでビールがテーブルに置かれた。飲みたければセルフサービスである。ビールを飲み始めるとすぐにサラダだったかが出てきたように思う。ビールのつまみ的なものが出た記憶がない。ビールをゆっくり飲む暇もなく、サラダを食べ終わるとステーキが出てくる。そのステーキが硬くて味気ない事この上ない。ブッシュ大統領が日本に来た時に、日本の高級牛肉よりもアメリカの牛肉を選んだそうだが、話に聞くところ、アメリカ人が一般に食べる牛肉は脂肪分の少ない牛肉を好んで食べるそうである。霜降りの油ののった肉は好みではないらしい。その理由には牛肉を多く食べる為、脂肪の摂りすぎになるので脂肪の少ない牛肉を食べるそうである。また、アメリカから来た友人に日本の霜降りの高級牛肉を食べさせたところ、柔らかいので腐っていると吐き出したという話も聞いた事がある。つまり、アメリカの肉は脂肪がなく硬いのだろうと想像していたのだろうが、我々はここでそんな牛肉に出くわした。その味気無い事、ぱさぱさで、シーチキンの油を取ったような味である。またそれが硬い事。ナイフで切って口に入れるが噛み切れない。顎の筋肉を鍛えるのかと思うくらいで次第に疲れてくる。あまり噛んでも噛み切れないので呑込もうにも大きく切った肉を口に入れると呑込めない。それでも何とか騙し騙し呑込んでやっと平らげた。で、最後にコーヒーが出て終わり。あれ?これってディナーショーなの?あまりに質素なディナーにがっかり、これならディナーでなくてもビアガーデン的な枝豆とかウィンナーとかの方がずっと良かった。

一通り食事が終わるとサンセットクルージングの名の通り、デッキに上がって夕日が沈むのを楽しむ為に各自がデッキに上がっていった。私も揺れる船に気をつけながらデッキに上がると、残念!雲ってます。船の上の食事は日本でもあまりおいしいという記憶が無い。それに船の中という事もあってか値段も高い。それでサンセットクルージングの最大の目的は暮れる夕日を見ながら風に吹かれて過ごす事だったのだが、夕日が見れないとなると半分以上失敗である。しかし、相手が天気では文句を言いようもない。しばらく夕闇せまる景色を眺めてから席に戻った。

そうして暗くなった頃にショーの始まりである。ショーはというとゲイの踊りなのでファミリーには向かないかもしれない。まあそれなりに歌もうまく、見れて楽しめたのだが、ちょっとゲイに凝り固まっているような感じで、そればっかりだとやはり飽きる。もうちょっとコミカルな要素があってもいいかもしれない。そんなこんなでサンセットクルージングはちょっと良くなかった。

ショーが終わると船は元の場所に着岸し、バスに乗ってまたウェスティンホテルに戻った。明日はグアム大学に行きたいというのでTとKのドルの現金をチェックした。グアム大学ではクレジットカードが使えず、ATMも無いようだからである。すると10ドル程度しか持っていないが大丈夫というので、昨日、見つけたDFSの反対側の店の中の両替所へ行って¥3,000ほどをドルに交換してTに渡した。せっかく行くのに10ドルでは何も買えそうもないので軍資金を確保する必要があると思ったからである。使わなければまた円に変えればいいのである。今日が最後の夜とあって、KとTはまた買い物に出かけた。私とMはホテルに戻った。私はホテルのプールで少し泳いだ。ホテルのプールは気持ちがいい。ゆっくりと泳ぐと筋肉がほぐれるような気がする。40分くらいか泳いでから部屋に戻りゆっくりしているとKとTが帰ってきた。今日はそれほど遅くない。何を買ったのかと聞いてみるとほとんど何も買わなかったようだ。まあ実際のところ、自分でお金を出すとなると、それほど珍しくも無く欲しいようなものもないので買わなくて正解なのだろう。たまの海外なので日本とは異なる雰囲気でのウィンドーショッピングができればそれでよしとしよう。

[next] [top] [guam]