グアム | ||
グアム出発
パスポートも用意できたし、旅行の手配も済んだ。一応、旅行に持っていく10万円ほどは準備した。しかし、その他は、出発は明日なのに用意できたのは旅行カバンだけ。気持ちはあせるが一向に進まない準備。いつものパターンである。日も暮れて暗くなりかけた頃にあせりに火が付いた。しかし、やっぱり、作業はスロー。どうなるんだろうか。まずはパスポートなどをカバンに入れる。次は服か。中くらいのカバンなのでそう多くは入らない。まだ9月だし、グアムは一年中寒くはないだろうから上着も軽装。着替えも少なくした。海水パンツに水中メガネ、サンダル。バスタオルはかさばるのでシンガポールで買った薄手のを持っていく事にした。歯ブラシは出張でホテルで使ったのがカバンにあったのでそれで済ます。たぶんホテルにも歯ブラシはあるだろうから大丈夫と思うが。髭剃りは電気カミソリを持って行こうかどうか試案した。仕事じゃないから、4日間くらい剃らなくても大丈夫。それにホテルにもある可能性が高い。でもかさばる訳ではないし。アメリカでは電圧が違うから充電できない。しかし、4日間なら充電しなくても可?ちょっと保留。ドライヤーはどうしようか。確か200Vでも使えるやつがあった筈。探してはみるも、最近、オークションの品物の山もあってか、なかなか見つからない。色々と記憶をたどるが思い出せない。ちらかった物をひっくり返しながらようやく発見。しかし、海外のコンセントで使えるアダプタがない。これは小さいだけに発見は困難か。昼間なら¥100ショップにでも売っていそうな代物だが、今となっては買いに行けない。小1時間も探すも発見できず諦める。現地でカメラの三脚や電池などを持ち歩くのに小さいリュックも入れた。色々と詰め込むと、そう大きくないカバンは早くもいっぱいになる。やっぱり電気カミソリは諦めよう。後、何か忘れ物はないかとチェックしてみるが思い当たらない。明日の朝は早いし、夜も遅くなったのでこんなもんか。そうそう、グアムの天気はどうのかインターネットで見てみた。明日は雨、その後も晴れ時々雨とあまり天気はよくないようだ。グアムは雨季らしい。夜も1時を過ぎてからようやく諦めて寝る事になった。
1日目
小雨模様の中、朝早く駅に向かい新幹線に乗る。新幹線の中でグアムの天気の話をしたら、あっと気がついた。傘を忘れた。上野で新幹線を降り京成スカイライナーに乗り換える。上野の新幹線の降り口は地下4階なので上に出るのに時間がかかる。途中でトイレに行きたいというのでついて行くが、なんだか遠くなりそうなので声をかけて引き返させる。あせる必要もないが次の電車の中でも問題は無い。乗り換えは忍池改札(しのばずいけかいさつ)を出るが行く途中にトイレがあったのでそこに寄る。時計を見ると忍池改札に着いたのは新幹線を降りて10分経過していた。忍池改札を出て右方向に進む。かなり前に1回、来たのだがあまり記憶が無い。改札を出て右の信号近くまでくると京成上野の大きな看板が見えた。親切である。看板までは100mもなさそう。看板の所まで来るとすぐに地下に通じる階段があってそこが京成電鉄の駅だった。最初に来た時はもっと時間がかかったように思ったが荷物が大きかったせいだろうか。成田空港に行くには乗る飛行機会社によって成田空港と成田第2空港から出発するかがわかれる。間違えても2つの間は短時間で行き来できるようなのでさほど心配はいらないだろう。もう1つ注意しなければならないのは成田駅というのが成田空港の手前にある。これは成田市の駅なのでここで降りても飛行機には乗れない。最初に戸惑ったのは成田空港が色々な名前で呼ばれている事である。例えば空港第2ビル、第2ターミナル、第2旅客ターミナルといったような呼び方がされる。名前が違えば違う場所である。初めて海外に出発する際は随分悩んだが、結局、それらは同じものだという事がわかった。名前は統一して欲しいものである。京成スカイライナーは全席指定席で短時間に成田へ行くには他にはほとんど選択の余地がない。以前、鈍行で行ったらどうなるか調べてみたが、京成スカイライナーを選択せざるを得なかった記憶がある。もっとも京成スカイライナーを使わずに東京駅から成田エクスプレスで行くという方法もある。スカイライナーの切符を買ってホームに降りた頃には新幹線が上野駅に到着してから16分ほど経過していた。だいたい予想した通りである。ホームに着くとそれほど待つ時間もなく京成スカイライナーに乗れ、すぐに出発となった。
成田空港第2ターミナルに到着したのは8:43。以前、海外へ行く時に1時間くらい前で余裕だった記憶があるので、時間に十分まにあったので安心した。電車から降りて空港に入るにはパスポートを見せる。バッグからパスポートを見せるとすぐに空港に入れた。空港内に入るとそれなりに案内があるのでさほど迷う事もないが初めてでは不安である。私以外はどちらにいくか迷ったようだが、私はかすかな記憶を頼りに3人を案内した。とは言ってもエスカレーターに乗って出発ロビーへ行くだけである。出発ロビーでは航空会社別のアルファベットのカウンターがあるのでそこで搭乗券を受け取る。仕事で海外へ行く場合は会社で航空券を手配しているのでいきなり発券カウンターに行くのだが我々は航空券を持ってないのでまずは団体の窓口へ行って航空券を受け取る。これは慣れてなかったが全員のパスポートを見せるとさほど時間もかからずに航空券が出てきた。次は発券カウンターへ行って航空券から搭乗券を発券してもらう。この移動がまた広いのでどこをどう行ったらいいのか、下手をするとぐるっと一回りしかねない。発券カウンターにたどりつく前に入口で荷物をスキャンする。たいていはここでも行列ができるのだが今回はがらがら。すんなりと通り発券カウンターへ行きパシポートと航空券を出して搭乗券を受け取る。ここで航空会社のマイレージカードなどがある場合はカードを出してポイントを入れてもらう事になる。ここで機内持込にならない大きな荷物は航空会社へ渡す事になるが我々は全て機内持込なので渡す荷物はなかった。荷物が機内持込のみの場合は現地に着いてから荷物を受け取る手間がないので、すぐに空港から出られる。搭乗券の受取もいつもより早くできたように思ったので、これまた余裕である。私はドルを持って来なかったので、少しドルに変えようと思ったのだが、あいにく長蛇の列(レートは118.61/116.81)。日本円をドルに変える事が出来るのは成田以外でも現地の空港やホテル、海外客向けの店やその周囲、現地の銀行などで両替できる。今までの経験では成田空港でのレートは最も悪いので多く両替するのは損である。しかし、現地について現地通貨を持っていないと困る。それはホテルまでのタクシー代やホテルのポーターに渡すチップ。今回はホテルまではホテルのバスが迎えに来るのでタクシー代は必要が無いはず。しかし、ホテルのポーターはチップをあげないとずっと待っているという。だいたいは1ドル程度なのだが、ここで1ドル札を持ってなくて10ドルを渡したらえらく喜ばれたなどという話も聞くので小銭はある程度用意しておく必要がある。今回は最終的には現地のホテルで両替しても問題なさそうなので成田での両替はさっさと諦める事にした。
これが終わると次は出国審査でいよいよ日本を出る事になるので、まずは4人でトイレを済ませておく事にした。その後、それほど時間に余裕があるはずもないのですぐに出国審査へ向かった。ここはいつものようにたくさんの行列が出来ていた。1列は20人程度だろうか、後ろの壁際まで行列が続いていた。だいたいいつもよりやや多い程度だろうか。出国審査は日本人がやるので日本語が出来れば何の問題も無い。パスポートと搭乗券を見せるだけですんなりと通れる。出国審査も無事に終わって時計を見るとなんと出発の35分くらい前だった。搭乗開始は出発の30分前で時間的には余裕と思っていたのでちょっとあせる。とは言っても実際に飛行機に乗るのは10分もかからないので、さほどの問題でもない。うわさでは搭乗券を受け取れば、その人が飛行機に乗るまで待っていてくれるそうである。しかし、それで出発時間が遅れたとあってはひんしゅくをかうのは必至なので避けたい。出国審査を出ると免税店や銀行の両替所があるが、両替はここでも混雑していたのですぐに諦め。何処でこんなに時間がかかったのだろうと頭をひねりながら出発ロビーへ向かうと既に行列が出来ていた。3人は行列の後ろに並んだが時間が間近いので私は念のため、行列の前へ出てみるとその行列は次の飛行機に乗る人達ではなく、その次の飛行機に乗る人達が早く来て待っていただけだった。よくある事である。そこで私は戻って3人を手招きして搭乗口近くで待つ事にした。25分前になっても搭乗は始まってなかったように思う。しばらくして搭乗開始。ここでもパスポートと搭乗券を見せてから搭乗する事になる。
飛行機はエコノミーなので両側の窓際が3列と真ん中に4列の座席がある。通常は発券の際に場所が決まるのだが、すでにその前から予約になっていたようで、我々は窓際からそれぞれ2列に座れた。荷物を頭の上にしまい座席に座り、シートベルトをしめて出発を待った。しかし、時間を過ぎても飛び立たたない。しばらくするとアナウンスがあった。雨が激しい為、出発を延ばしているとの事。このまま夜になったらどうするのか。考えても仕方がないので、ただひたすら待つのみである。しかし、それほど待つ事もなく15分くらいかすると出発となった。雨の中の離陸なのでせっかくの窓際も意味なし。しかし、日本を飛び立つとすぐに晴れとなり、雲はあるものの青い海も見えて快適である。海外線の飛行機では飲み物は無料である。いつもは読む事のない新聞も無料でくれるので暇つぶしに1つもらう。で、飲み物はというとまずはビールで次はワインが私のいつものコース。但し、ただだからと言ってがぶ飲みは良くない。どうも飛行機の中では酔いやすい。単に酔うだけならいいのだが酔って気分が悪くなる。少なくとも私の経験ではそうである。ワインは赤と白があるのでお好み次第である。私の少ない経験ではアジアの航空会社では白ワインが比較的おいしく、ヨーロッパのどこかだったは赤ワインがおいしかった。但し、それほど回数が多くないし、人によって好みも違うので、その限りではない。かくして飛行機では酒盛りをしながら到着を待つ事になる。ここで1つだけ注意しておきたいのは最後に着陸する前にはシートベルトをして座席に座っている時間が最後に30分くらいあるという事である。つまりビールやらワインやらを結構飲んでいるのでトイレに行きたいが行けない時間がある。これで結構、冷や汗をかいた事がある。もし、時間を読み損なってトイレに行く前にシートベルトのサインが出ても必要ならばトイレに行っておく事をお勧めする。シートベルトのサインが出てもすぐであればトイレには行かせてもらえる筈である。まあ、シートベルトのサインが出る前に通常は何らかのアナウンスがある筈だから時間をみて、それを聞き逃さないようにしたほうがいい。それで現地到着は14:30で、まだ時間はたっぷりあると思っていたのだが3時間もしないうちに着陸態勢に入るようだった。なんと14:30は現地時間であって1時間の時差があるので1時間前に到着という事だった。なので4時間30分かかると思っていたのが実際は3時間ちょっとで着いてしまう。グアムって意外と近いのね。まあ飛行機に乗っている時間は退屈なだけなので長いよりは短いほうがいい。
飛行機が滑走路に止まるとすかさず立ち上がり、シートベルトサインも消えないうちから荷物を手にして出ようとする日本人。しかし、飛行機が止まっても5分くらいは出られないのに。日本人ってなんてせっかちなんだろうと、いつも思いつつ他の人がそうすると遅ればせながらやっぱり準備をしてしまう。やっぱり自分も日本人だ。ちょっと違うと言えば立って待つのではなく座席に座って待つくらいか。やがて人が動き始めて機外へ出る。まずは入国審査。これは入国の目的や滞在先などを書いた緑色のカードとパスポートを出す。この緑色のカードには日本語と英語のカードがあるが、記入する位置を覚えておくと英語のカードでも同じ内容を書込めばいい。これが何の役に立つかというと、例えば外国から外国へ行く場合。以前、シンガポールからマレーシアに出国したり、シンガポールからタイへ行った時に書くカードがやっぱり緑色のこのカードだった。どうも世界共通のような気がする。入国審査ではだいたい日本語は通じないが2〜3割は日本語を話す審査官もいる。聞かれるのは旅行の目的(ビジネス、観光など)や滞在日数、滞在先など。日本語を話さなければ英語で答える事になる。最初は一生懸命、英語で何を言えばいいか考えたが、英語を話せない人も何事も無かったように通過してくる事を考えると、何も話さなくても問題ないみたい。ここを通過すると次は税関だ。書類を渡すとチェック漏れがあり、突っ返された。中ほどに署名する所があった。英語で言うのでよくわからなかったが、場所を指すのでなんとなくわかった。一緒に後から通過したMは書き漏れが2回あったようで2回目に悩んでいるようなので、すかさず私がフォローすると、大きな声で怒っている様子。でも英語なので何と言っているのかわからず怒られている感じがしない。この書類は家族は1枚書けばいいようなので、家族の場合はその方がいいだろう。
税関を通過するといよいよグアムだ。通路を進むとホテルの人がプラカードを持って待っていた。ホテルのカウンターなのかへ行ってパスポートを出せと言うのでパスポートを出すとパスポートにホチキスで留めてあった緑の入国カードを取られた。以前、仕事で海外へ行った時にこれがないと出国出来ないと言われていたのでちょっと不安。しかし、ホテルの係員のようだし、緑色のカードが無くても何とかなると思ったのであせりは無かった。以前、シンガポールではパスポートを取られた事があったが、さほどの問題はなかった。そんな記憶が頭をよぎった。私はドルを持ってなかったので小銭をもらう為に¥1,000を交換しようと近くの両替所(DFSのレートは125/99)にいって¥1,000札を出したが、何か5ドルとか言われた。どうも手数料がかかるので¥1,000くらいだと5ドルくらいにしかならないらしい。1ドル札が欲しかったので5ドル札でもらっても意味がない。Kが日本の銀行でドルに両替して持って来たという事だったので、両替は諦めてホテルへ行く事にした。空港にはホテルの大形バスが待っていた。どうやら今は我々だけのようで我々がバスに乗り込むと間もなくバスは出発(14:31)した。
ホテルは山の中にあり、市街地を通り過ぎて40分くらいかするとレオパレスリゾートに到着した。ホテルに到着するとガイドの人が待っていて、フロントで今回の旅行の説明を一通りしてくれた。説明が終わるとTがグアム大学へ行きたいと突然に言い出した。グアム大学って何処にあるの?さっぱりわからない。でもガイドさんは知っていたようでバスでは行けないという。車かタクシーになる。しかし、国際免許があるわけでもないので急に言われてもレンタカーを借りるわけにもいかない。問題はスケジュールである。Tもグアム大学についてはよく知らないようで格別の目的も無いようだ。すぐには結論が出そうもないので最後の日に行けるかもしれないとの事でその場は終わった。海外というとツインかダブルベッドのある部屋を想像したのだが、今回はフロントからは別棟のコンドミニアムという豪華そうな所に宿泊するらしい。そこは歩いても3〜5分との事だが、各棟を巡回している車があり、無料でそこまで行けるとの事でキーを受け取ってからその車に乗せてもらった。車に乗ると1分もしないくらいでそこに到着。降りるとチップの必要も無くすぐに車は行ってしまった。今まで海外に仕事で行った時は部屋の前で必ずと言っていいほどチップが必要だったのでちょっと拍子抜けした。しかし、チップがいらないというのは貧乏人の私にとってはふさわしいものである。エレベーターに乗ると部屋の番号から最上階らしく、一番上の階に到着、すぐさま部屋を物色するとツインベッドの部屋が2つ、トイレ付きのバスルームが2つあり、キッチンと大形冷蔵庫のある豪勢な2DKという感じの部屋だった。ホテルによってはウェルカムフルーツといって、無料で果物の提供がある事がある。日本ではあまり味わう事のできない果物も楽しみの1つなのだが、なんとここではフルーツではなくお菓子だった。しかもワインとおつまみ付き。所変われば品変わる。ちょっと意外だった。後から聞いたところによるとグアムではほとんどの物が輸入だそうで、採れるのはココナッツくらいだとか。という事は輸入しなければならないフルーツよりも日持ちのするお菓子類のほうが一般的という事なのだろうと推測した。一通り部屋をチェックするとパスポートと飛行機のチケットのみを金庫に入れて街へ行く事にした。
ホテルの前からは定期的に無料バスがあり、市街へ行く事ができる。バスは、途中、2ヶ所ほどショッピングできる場所に止まる。最初に止まるプレミアアウトレットには降りる予定では無かったのだが、みんなが降りるのを見て急にKが降りようと言ったので、まずはプレミアアウトレットに降りる事になった。ここは観光の土産の集合のような所でドルと円の両替所(レートは115.6/109)もあった。今日1日の中ではここでのレートが最もよい。両替するなら市内でするのが1番のようである。私の今回の楽しみは南国のフルーツを楽しみにしていたが、このプレミアアウトレットにはスーパーマーケットが無いようだった。外を見ると駐車場の向こう側にスーパーマーケットを見つけたので、そこへ行ってみた。あまり大きな所でなかった事もあってか品物は少なく、価格も安いとは言えない。ちょっと面白かったのは日本のカップ麺やお菓子を売っていた事。意外である。フルーツはというと南国らしいマンゴスチンとかライチといったものは無く日本にもある梨とかリンゴといったものだったのでちょっとがっかり。グアムではどちらかというとグアムらしいものを見たかったが、このプレミアアウトレットにはどこにでもありそうなネックレスやチョコレートといったものしかなかった。ある程度見てまわると時間を持て余しながらも約束した集合時間になったので、またバスに乗って出発。
バスに乗って最終のウェスティンホテルへ行きたかったのだが、また途中でバスが止まりほとんど全員が下りてしまったのでバスの運転手に「ウェスティン?」と聞くとイエスと答えたのでここがウェスティンホテルかと思い降りる事にした。しかし、降りてみるとそこはDFS(デューティーフリーショップ「免税店」)だった。ウェスティンホテルはというと近くに見える。さしたる距離でもなかったので歩いて行く事にした。でも、みんな不満たらたら。後から考えると、運転手が答えたのはどうやらウェスティンホテル行きのバスという事でイエスと言ったのではないかと想像する。ウェスティンホテルまでは歩いて5分くらいか。ここで夕食をする事にしたので何を食べるか最終意思決定をする事に。中華を食べる予定にしていたのだが、明後日の昼もここで食べる事になる。同じメニューは出ないと思うが明後日の昼食を食べられるレストランを調べてみると、あまり多くない。同じ食べるでも毎回同じ店ではつまらない。今日、中華にすると、明後日は中華かスパゲティーしか選べないので、同じ店を敬遠すれば自動的にスパゲティーという事になり選択肢が少なくなる。そこで今夜はスターライトBBQで夕食をする事にした。
でもってスターライトBBQは何処にあるの?ホテル内にはある筈なのだが、これまたわかりにくい。それでも何とか探し当てるとそこはホテルの外の砂浜よりの所だった。昼間なら白い砂浜に青い海、さぞかし綺麗な場所だろうが夜なのであたりは真っ暗。それでも対岸のホテルの明かりは綺麗で星空もまんざらでもない。なかなかの場所である。恐る恐る入って行くと誰も客がいない。ちょっと不安。食べないわけにもいかないので潔く諦める。しかし、心配そうなのは従業員が英語しか話せそうも無い事。悩みながらも、入っていくと海辺の席に案内された。風がちょっと強い。天井が無いので雨が降ってきたらどうしようと思ったがさしたる時間ではないし、回避できそうもないので、これまた諦める。ミールクーポンを差し出すとこれは既にメニューが決まっていて何とかバーベキューという事だった。メニューの価格を見るとかなり高価な価格だったが、今回は旅行とセットなので値段の心配は無い。メニューが選べないというには良くないと思われるかもしれないが、海外ではメニューを見て選ぶのも一苦労なのである。なにしろ英語のメニューからどれを選べばいいのかわからない。そういう場合、レストランでメニューに写真があるかどうかでレストランを選ぶのだが、写真のあるメニューのレストランを探すのも一苦労だ。それに比べればセットメニューでそれなりのものが出てくれば返ってその方がありがたい。選択の失敗がないのである。席に着いてみると私の席は風下で煙が来そうないやな位置。しかし、これも妥協する。座るとすぐに野菜とお椀に入ったミソ汁のようなものが出てきた。すかさずビールを注文する。私はあまりバドワイザーは好きではないがアメリカという事もあるし、バドワイザーにする事にした。お椀を見るとミソ汁にしては汁が少ないし、第一、醤油のように黒い。しかも、よく見ると1つ足りない。次に肉やエビなどが運ばれてきた。しかし、1つ足りないミソ汁のようなものが運ばれて来ない。そこで英語の得意でない私はとっさに足りないという英語が出てこないので、身振りで1つ足りない事を訴えると理解したようで、もう1つ持ってきてくれた。海外経験のなせる業である。で、もって、このミソ汁のようなものは何かと英語で質問すると英語で丁寧に答えた。野菜と酢の入った肉のタレという事だった。薄々は感づいていたがやはりタレだったか。飲まずに良かった。材料がそろったようなので肉を焼き始める。牛肉なのだろうか厚いというよりはブロックそのままというような肉が出てきた。よくわからないのでそのまま網に載せるがなかなか中まで焼けない。焼けないのでビールを飲む。バドワイザーもここでこうして飲むとさっぱりしたビールで日本で飲んだバドワイザーの味とは異なるように思えた。それなりにいける。日本のバドワイザーとは違うのだろうか。しかし、風下だけあって煙がもろに来て目が痛くなる。早く焼いて食べたいのだが焼けない。そうこうしているうちに日本人らしきもう1組がやってきた。本来ならばちょっと安心するところなのだが、既にビールの麻酔が効いてきたのでそんな事はどっちでも良くなった。かくして焼けない肉に悪戦苦闘しながらも中盤にさしかかった。するとTがご飯が欲しいと言った。ご飯ですか。アメリカにライスはあるんだろうか。ちょっと疑問。よくわからないのでパス。食べ続ける。何か向こうを見ると片隅に行ってアイスクリームのような物を持って来ている。どうやらフリーで食べられるようだ。合間をみて私も行ってみるとアイスクリームやあんみつ、ご飯もあった。ご飯があるとは何という事だ。ここ、グアムではほとんどが日本人観光客というから日本人向けになってしまったのだろう。アイスクリームを持って帰るとMが欲しいというのでMにやった。Tにご飯もあるよと言うと肉が多くて食べきれないとの事で、もういいと言った。そんなこんなで終盤になると満腹で食べるのもはかどらなくなり、時間はどんどん過ぎていった。するとTとKはもう食べるのは終わりにして買い物に行きたいという事で先に出る事になった。私は波の音を聞きながらデザートをゆっくり楽しんだ。
一段落するとレストランを出て、これという買い物は無かったが暇つぶしに見て周る事にした。ホテルを出るとやや暗かったが、DFSはすぐ目の前でそれほど危険は感じなかった。DFSでひとしきり見て周ったが、どちらかというとアクセサリーなどの高級品が多く、あまり縁のないものばかりなので1時間ほどでウェスティンホテルに戻り、バスで戻る事にした。ホテルに戻ってからテレビを見たがNHKの日本語の放送を見る事ができ、外国にいるという感じはしなかった。どこか地方に行った時はテレビはNHKと民放が1局だったところがあったような気がする。地方へ行ったと思えばNHKだけでも似たようなものである。ホテルに帰って、しばらくしても2人はなかなか戻って来なかった。心配だが待つしかない。最終のバスが到着する頃になって、心配になって外へ出て見ると2人がこちらへ歩いて来るのが見えたので一安心した。2人が帰ってからホテルの部屋に電話する電話番号を教えた。もっとも、うまく電話できるかどうかは不明である。ただ、グアムには日本人が多くいて、迷子程度なら英語がわからなくても、何の問題もないだろう事は想像に難くない。何はともあれ無事に1日が終わって良かった。グアムでは店が夜の11時頃まで営業しているので夜、ショッピングを楽しむ事は十分可能である。