下田温泉昭和湯 |
静岡県下田市国道136号から下田公園に行く途中の橋の手前を左折し20mの所にある温泉銭湯。入浴料¥340。9:00〜21:00。石鹸、シャンプー無し。駐車2台。ある雑誌によると下田市の中心街にある温泉のほとんどは蓮台寺温泉からの引き湯だそうである。本来の下田温泉は街の東にあるホテルらしい。下田市の中心街にある旅館はほとんど温泉旅館となっている。昭和湯も温泉とはなっていたが下田温泉の表示は無い。でも、何という温泉ですかと伺った所、下田温泉という返事だったのでとりあえず下田温泉という事にしておく。
伊豆に行くと言ったら、新鮮な魚のおつかい?を頼まれたのでとりあえず下田でうろうろ、何処に行けばいいのかさっぱりわからない。漁協直営のお店のようなものは無いようだ。お魚を求めて町中をさまよっていると、この昭和湯を見つけた。夜8時を過ぎてから入ってみた。鍵のかかるゲタ箱は木製でガタピシいっているが健在である。もちろんただ。いきなり男湯と女湯の入口があり、入口の脇が番台になっている。ここでお金を払う。脱いだ服はやはり無料の年期の入った木製ロッカーに入れる。お風呂場と脱衣所はアルミサッシの全面ガラス戸で仕切られており番台から丸見え状態となっている。なんとも変った銭湯だ。洗い場と浴槽はタイル張りとなっているが入ろうとして驚いた、深い。1m位ある。手前に踏み台の様な段差があるので、そこに足をかけておもむろに入る。透明で熱めの湯だ。当然、中腰体制で入浴する事になるが浮力で思ったより疲れない。このスタイルは伊豆の風習なのだろうか。ずっと昔にやはり深い風呂に入ったような気がするが何処なのか思い出せない。小さい子どもはどうやって入るのかと、ちょっと心配になる。何人か入っていたが、みんな20分くらいでそそくさと出ていってしまい、私一人となってしまった。一人で体を洗っていると何やら後ろの方で水の音がする。後ろを振り向くと、なんと湯船からお湯があふれているではないか。最初入った時は、ああ、お湯を循環しているなと思ったのだが、そうではないらしい。急にうれしくなってきた。この深くて入りにくい浴槽が、この地方の慣しならば、ぜひ何時までも残してもらいたいものだ。
さて、魚の話しに戻るが、魚屋さんに行ったが、時期が悪いのかあまり無い。第一、私にはどれが地場物の新鮮な魚なのか検討がつかない。余談になるが1件のお魚屋さん(魚民)では温泉と思われるお湯が湯気をたてて垂れ流しになっていた。もったいない。但し、ここは蛇口がシャッターの内側にあるので、夜はお湯は出ていない。でもその隣の旅館の前では、夜間、やはりお湯が垂れ流しになっていた。その他、海岸の通りにも2ヶ所ほどお湯が垂れ流しとなっており、なんともうらやましい街だと、ため息が出た。夜9時を過ぎれば人通りはほとんどなくなるのでなんとかなるかもしれないなー、とあらぬ考えを巡らすのであった。結局、魚はスーパーで買って帰った。スーパーでは地物とか下田の表示があり、パックした日もわかるので私には好都合である。下田には八百半とアオキ(2件有り)というスーパーと東急があり、金目鯛、ぶだい、めじな、生イカを買う事が出来た。もちろんその日の日付の地物ばかりである。
下田にはもう一つ、下田公園があり、6月にはアジサイの花が咲き乱れるようだ。その他の季節でも、この公園には色々な小鳥が多くいるのでバードウォッチングがてら、公園の中を一回りしてみるといい。やや遠くからになるが、この公園から下田海中水族館のイルカショーがただで丸見えの場所もある。