光岳(てかりだけ)2591m

光岳と光小屋

長野県南信濃村(みなみしなの)。国道152号の上島トンネルから北30mの所に光岳登山口の案内がある。そこを入り右の橋を渡らずにトンネル状の方へ直進する。ここから約13.6kmで橋を渡った後、左折する。ここまでは舗装道路である。これ以降は未舗装の部分があるが、さほど荒れてはいない。後はほぼ道なりに行くと約19.2km地点で易老渡駐車場(舗装されており30台程度駐車可能、無料)に出る。道路はやや狭く車のすれ違いが出来ない場所が多い。易老渡駐車場には簡易トイレあり。駐車場の手前、近くには沢があるが飲用可能かどうかは不明。スーパー、コンビニは飯田市にある。国道152号の北の高遠町にもスーパーはあるが国道沿いではないのでややわかりにくい。

2003年8月21日 快晴のち曇り

6:24 駐車場出発。6:27 易老橋。易老岳へ行くという表示しかない。光岳という案内が無いので地図を見ると易老岳(いろう)は光岳の手前の山だった。7:04 休憩10分。7:54 休憩7分。8:04 7.8kmの表示。8:28 面平。11分休憩。8:53 休憩10分。9:22 途中で道が2又に分かれたので右の上の道を行くがやがて道がわからなくなる。100mも行くと谷すじに出たので左の道が下の方の50mか100mくらいの距離にあるのではないかと目をこらしてみるが見えない。そのまま下へ行って左の道を探す事も考えたが、周囲の地形を見ると尾根の左にいるように思える。確か尾根沿いの道なのだがと思いつつ、迷った時は戻るのが鉄則という事で記憶をたよりに戻ると来た道に戻れた。しばらく戻ると向こうから誰か歩いてくる。挨拶をしてからすれ違いざまに2又のところは何処かたずねても返事がない。この先、道はありませんよと告げても、なお、そのまま先へ遠ざかって行く。さらに前にここを登った事があるか尋ねたら無いという返事が来た。あるといったら付いて行こうとも思ったのが無いならダメだ。でもその人は15mほど向こうで立ち止まると右手を見て向こうだと声をかけて道を外れて登り始めた。私も何故か後追いで付いていくとしばらくして赤いテープがあるという方向を見るとなるほど近くにテープがあった。9:30 登山道に戻った。本道はさっきの道から30mくらいの所にあり、道も広く踏まれていた。戻ったおかげで時間のロスは少なくて済んだ。声をかけたおかげでだいぶ時間ロスを少なくできた。幸運である。その人のペースはやや遅かったので次第に離れて先を歩くようになった。9:50 13分休憩。10:22 5.4km。10:52 10分休憩。12:12 茶臼岳分岐。易老岳はどこかと見まわしたがそれらしき場所はない。あたりを見まわすと30mほどのところに立て札のようなものが見えるので行ってみると易老岳の看板だった。易老岳の頂上は茶臼岳方向へ10m行った右手の10mほどのところにある。12:18 易老岳頂上へ移動。13分休憩。12:32 分岐。12:39 休憩13分。しばらく行くとさっきの男性に追いついたので易老岳頂上へ行きましたかというと行かなかったという事で場所を教えてあげると帰りに寄って見ようと言った。13:15 1km。13:46 0km。三吉平。3人の中年女性がいた。小屋に午後3時までに着けないと夕食は出ないですよと言うと何とかお願いしてみるとの事だった。14:03 右に赤いテープと踏み跡があったので沢を出て10mも行くと道が無くなった。沢に戻り地図を見るとまだずっと沢を行くようなのでそのまま枯れ沢を登る。14:30 休憩8分。休憩していると雨がぽつりぽつりと振り出したので合羽を着て歩き出すとだんだんと雨が強くなりどしゃぶりの雨となった。雷もだんだんと強くなった。14:56 静高平(しずこうたいら)。水場()。水は豊富に流れていた。雨の中水を汲む。5分休憩。15:17 光小屋()。

光小屋はまだ新築でとても綺麗だった。3人の中年女性のグループとは同時に着いた。小屋に着くと小屋泊まりの人にはお茶を出してくれるらしい。私はテント泊だったが3人のグループと一緒に着いた為かお茶をご馳走になった。テントは¥400と安い。3人は夕食を頼んだが無情にもだめだった。小屋では20才台前半と思われる女性が小屋の人と相談していた。来る途中に追い越された覚えがある。何でもその女性は茶臼小屋を昼頃に出発して光岳を往復して雨宿りしているようだったが、茶臼に戻る予定だったのでほとんど何も持たずに来たらしいが、雷雨にあって躊躇しているようだ。しかし、合羽もあるし、ライトもあるという事なので後は体力次第だ。しばらくすると雨はすっかり止んで彼女は意を決して戻って行った。雨が止んだので私もテントを張る事にした。テント場は小屋のすぐ前にあるが10張のテントが張れるという割りには小さい場所だったので遠慮して角に張ったが、翌日まわりを歩いていると別のテント場もあったので全部で15張くらいは余裕で張れそうな広さはあった。テントを張っていると一緒に道に迷った男性がきて、ツェルトを張り出した。拾ってきた木の枝がうまく刺さらずに折れて、やや時間がかかったが何とか張れたようだ。本日のテント泊は2人のみ。雨は止んだが濃いガスで見通しが悪いので今日は頂上へは行かない事にした。夜になりふと気がつくとテントが明るい。外に出てみると空は満天の星空になっていた。山の星空は綺麗だ。しばし、見とれる。深夜になると三日月も出て、三日月がテントをさらに明るく照らした。

光小屋では普通、小屋泊まりでも水を提供しないようである。従って、小屋に行く時には水を持って行かなければならない。近くの水場は2ヶ所あり、登山道を茶臼方向へ15分ほど行った静高平と小屋から下り、往復20分のどちらかの水場で水を汲む。どちらの水もそのまま飲用可能なようだ。トイレは別棟の綺麗なトイレで2つはバイオトイレであるがバイオトイレは発電機の動いている朝夕しか使用できない。それ以外の時間は手前のトイレを使用する。

朝焼けの富士山

22日 快晴のち晴れ

朝、起きてあたりを見回すと雲1つ無い快晴だった。今日は期待出来そうである。

イザルヶ岳

光岳頂上

5:49 小屋出発。5:53 柴沢吊橋分岐。6:04 頂上。頂上は木に囲まれていて周りの景色は良くみえない。聖岳方向が良くみえるのみである。ちょっとがっかり。8分休憩。6:23 柴沢吊橋分岐。6:27 小屋着。

7:20 光小屋出発。7:32 イザルヶ岳分岐。7:42 イザルヶ岳(2540m)。25分休憩。ここからは周囲の山が良く見渡せる。光岳の頂上は見えないようだが光岳の頂上部全体は良く見える。御嶽山らしき山が見え、望遠鏡でみると宝剣岳かなと思えるとんがりも見えた。8:19 イザルヶ岳分岐。8:23 静高平。23分休憩。9:44 三吉平。3分休憩。10:56 分岐。ここまで来るとやや雲が出てきた。11:13 難所。11:18 いやし岳。11:24 19分休憩。12:28 5.4km。13:06 10分休憩。13:28 面平。5分休憩。13:35 面平(面平の標識は2ヶ所ある)。14:00 11分休憩。14:55 易老橋。14:58 駐車場着。

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