飯豊山(いいでさん)2105m大日岳2128m |
山形県小国(おぐに)町。国道113号の飯豊登山口の標識を見て信号の無い交差点を県道15号に入る。100mも進むと県道15号の標識がある。道なりに真っ直ぐ進むと約20kmで飯豊山荘に到着する。飯豊山荘まではさほど狭くはない舗装道路がずっと続いている。飯豊山荘から100m先にゲートがあり、ゲートの所と飯豊山荘を過ぎた所に広い駐車場がある。周囲には一般登山者用のトイレは無い。道の駅が小国町の2km西、越後下関駅近くにある。コンビニは小国町、国道290号との交差付近にあり。
飯豊山
飯豊山 頂上
ダイクラ尾根は距離が長い為、安全に到着できるように特に気持ちに余裕を持って行く事にした。登山道にはマークがほとんどなく短い距離ながらやや悩む場所もあったが、大部分は登山道はしっかりとついている。さほど危険という場所もないが足を滑らせれば、かなり落ちて危険という場所は随所にみられた。飯豊山全体に言える事だが標識がしっかりとしていない部分があり、どこが登山道なのかあたりを見まわすような事は度々あった。
2002年8月3日 曇り
6:08 駐車場出発。6:12 ゲート。6:32 ダイクラ尾根分岐。7:06 吊橋。9:33 休憩10分。8:53 休憩10分。9:07 池。9:23 水場分岐。9:27 水場(←)。涌き水は冷たいが水道のパイプのような物が無いので、大きいカップでは水が汲めない。水場の周りは急傾斜の為、休める場所が無い。3mほど上のやや広くなった所で荷物を広げ、冷麦をつくる。暑い中の冷たい冷麦は最高である。44分休憩。10:14 水場分岐。11:27 休場の峰?。10分休憩。12:40 千本峰。13:05 27分休憩。14:39 16分休憩。15:11 宝珠山の杭。多分、宝珠山はもっと先だ。15:44 22分休憩。17:41 5分休憩。18:01 飯豊山。6分休憩。18:23 本山小屋。18:30 一王子。
風が強い。そろそろ暗くなりかけてきたので急いでテントを張り、水を補給。水場までは3分とかからない。水はちょろちょろと量は少ないが2箇所ある。冷たい涌き水があるが砂が入る為、溜めてからタンクに水を入れる。夜は時折雨がぱらついた。一王子にはトイレは無いが本山小屋のトイレが無料で使えるのでありがたい。しかし、久しぶりに見るうじ虫にはちょっとびびった。
一王子の水場
飯豊山から見た大日岳?
2002年8月4日 曇り時々小雨
朝、起きると靄であたりは良く見えない。幸い雨は降っていない。何か遠くが騒がしい。まだ夜明け前なので出発の準備でもしているのだろう。若いグループはあたりの迷惑を気にかけず騒がしく出発する場合がある。でも、随分長い間寝ているのでことさら注意するつもりはない。後で聞いた話では強風でテントを飛ばされて(テントをたたむ時に飛ばされたものと思う)騒がしかったとか。朝の気温は14℃。
6:16 テントをたたんで出発。6:23 本山小屋。4分休憩。6:40 飯豊山。別のグループのおじさんが私の麦藁帽子を見て「何処から持ってきた」と何か自分が落とした帽子を拾ってかぶったのではないかとでも言いたげに馴れ馴れしく麦藁帽子を撫で回した。こんな事は初めてだ。「下からですよ」と答えて構わずに通り過ぎた。7:12 玄山道分岐。7:56 御西。8:02 水場分岐。8:07 水場。8分休憩。8:25 水場分岐。8:26 御西小屋。トイレあり。4分休憩。9:18 5分休憩。9:59 大日岳(→)。強風かつガスで何も見えない。23分休憩。11:10 文平池?。11:45 御西小屋。11:48 水場分岐。11:56 水場(←)。水場で食事をしていると、ふと見上げると御西小屋が見えた。こんなに晴れたのは初めて。天気が良くなるのかと思ったら終わり間際、大粒の雨が降ってきた。今日は時折、雨が降るがさほどの雨にはならなかったので気にせずにいたら、なかなか止まずにリュックに水溜りが出来るほどの雨となった。急いで食事を済ませ、片付ける。12:30 出発。12:37 水場分岐。12:39 御西小屋。12:47 休憩10分。雨はすぐに上がりカッパを脱ぐ。13:33 天狗ノ庭。13:43 休憩8分。14:05 道が二股になっていたので楽そうな下の道を行くとすぐに雪渓が道を塞いでいた。上を行くべきだった。しかし、すぐ上に小道が続いていたのでそこを歩いた。14:13 御手洗(みたらし)の池。15:09 休憩6分。15:17 烏帽子岳の杭。ここが烏帽子岳かと思った。15:32 烏帽子岳。15:54 梅花皮(かいらぎ)岳。6分休憩。16:22 梅花皮小屋。梅花皮小屋にはトイレが小屋の中にあった。
水場(→)は50mほどの所にあり、ほとんど水平な道なので楽に行ける。量は豊富だがたまに止まる。砂は入らないが後味が悪いように思う。小屋の前にテントを張る。小石があってアンカーを打ちにくい。昨日よりも少し強い風。おなかはすいてないが明るいうちに食事をしようと思いガスコンロに火を着けようとしたら30°くらいしか火が着かない。気温は18℃。問題が無い筈だ。一度、火を消して濡れているので振って水滴を落とした。ガスはまだ十分ある。再度、挑戦。周り中に白くガスが出るのが一瞬見え、シューという音も聞こえた。点火のスパークも見えた。でも火がつかない。テントの中なのでしばらく時間をおいて数回、試すがやっぱりダメ。こんな事ってあり?昼に雨に降られたのが災いしたのだろうか。今まで頭の片隅にあった恐れていた事が起きた。もしガスが使えなかったら。しかし、幸いな事にビスケットがゆうに1日分あったので問題はなかったが気が滅入った。夜になったらビスケットでもかじる事にしてジュラフに潜り込んだ。まだ外は明るく一日中ガスの1日だったが夕方になって晴れてきたのだろう、大日岳が見えるという声が聞こえたが、くさっていたのでテントの外に出る気がしなかった。飯豊山の山小屋には本山小屋、御西小屋、梅花皮小屋とも売店のようなものが無く、ガスカートリッジや食料は入手出来ない。後から聞いたのだが梅花皮小屋で売っているのは酒とジュースのみだという。次回の食料計画を見直す必要があった。結局、その夜は何も食べなかった。
門内岳
梅花皮滝
2002年8月5日 曇りのち晴れ
朝、起きておもむろにガスに火を着けると1部が欠けていたが火が着いた。一度火を消してまた点火すると今度はちゃんとついた。やれやれである。朝の気温は15℃。昨日よりも強い強風かつ濃いガスで何も見えない。
6:03 出発。6:27 北俣岳。4分休憩。7:17 門内岳。5分休憩。7:24 門内小屋。7:41 胎内山。7:48 丸森尾根分岐。7分休憩。8:26 梶川峰。今までは曇りでガスも濃かったがだんだんと晴れてきて日が照るようになり暑くなってきた。9:12 五郎清水分岐。9:16 五郎清水(→)。五郎清水は何処かと急な斜面をロープを伝って降りる。左に小さな沢があった。清水の筈なのだが元は清水なのか?よくわからないのでさらに下へ行くと沢があった。引き返して小さな沢で水を汲んでいると上から降りてきた人がここだと言った。なんと上に水道のパイプからチョロチョロと水が落ちていた。引き返して上で水を汲む。高校の山岳部という青年がペットボトルを手に次々と降りてきた。水は水量が少なく、500ccのペットボトルはなかなかいっぱいにならない。しかも12人分である。30分してもまだ終わらない。出かける前に冷たい水を汲みたかったが諦めて出発する事にした。10:22 出発。10:25 五郎清水分岐。10:52 滝見場。3分休憩。11:27 湯沢峰。11分休憩。12:14 4分休憩。13:03 登山口。13:04 ゲート。13:07 着。結局、ビスケットは昨日から全然食べずに残った。しかし、今後はガスが使えなくてもある程度しのげるだけの量は持ち歩く必要があるようだ。
後日、聞いたところによるとバーナーが濡れているのが火が着かない原因らしい。火であぶって乾かすと正常になるそうである。¥100ライターを持っていれば対処できるかもしれない。又、50cmから1mくらいの紐にくくりつけて降り回してもうまくかもしれない。