燧岳(ひうちがたけ)2356m

新潟県側からまわって尾瀬の裏側(福島側)から登ると群馬県側からよりも容易に燧岳に登れる。途中でガソリンを入れ、国道17号の小出町で夕食をすませると午後6時頃になっていた。近頃はここから先へ行った事が無かったので湯之谷村で登山の食料を調達した。これは正解だった。湯之谷村から先はほとんど店は無く、檜枝岐(ひのえまた)村でもコンビニのような店は無かった様に思う。変だなと思いながらも私の地図では檜枝岐村まで35kmと書いてあったので1時間近くで行ける筈だった。40kmほど行った所で道の脇の駐車場で車の側で明かりをつけて夕食をしている人がいたので、ここは燧岳の登山口ですかと聞いてみると、ここからいったら1週間はかかるよ、と言われた。ここは駒ヶ岳の登山口らしい。まだだいぶ先のようだ。何気なく空を見上げると夜空には、今にも星が落ちてきそうなほどたくさんの星が輝いていた。今まで気づいてなかった。空を見ながら車の方へ歩いて行くと、突然、一瞬ほうき星のような流れ星が輝いた。こんなきれいな流れ星は見たことが無い。しまった!願い事をしなかった。 実際には湯之谷村から御池駐車場までは90km近くあり、御池駐車場(有料で自動のゲートだったと思う)に着いたのは夜も10時を過ぎていた。ここでも空には、星がたくさん輝いていた。ここで明日のルートを決める事にした。とりあえずここから直登して燧岳の最高峰、柴安ー(しばやすぐら)をめざす。ガイドブックによるとこのルートは急坂滑落、落石注意とあるので場合によっては引き返す事も覚悟する。楽に行けたら温泉小屋へ下りて平滑ノ滝、三条ノ滝を回って帰る。三条ノ滝は前から行って見たかった所だ。国道352号はやや狭い所はあるが概ねすれ違いは可能で全面舗装されている。御池にはトイレ、水がある。コンビニ、スーパーは小出町か伊南村あたり。途中にもお店やガソリンスタンドはあるが事前に準備して行くのが良い。

‘99年8月8日

朝、目を覚ますがまだ暗いのでまた寝る。昨日、寝るのが遅かったのでゆっくり起きる事にした。そろそろ明るくなってきたので時計を見ると6時、山あいなので明るくなるのが遅いようだ。帰りは遅くなるかもしれないので懐中電灯を持って行く事にした。カセットコンロでインスタントラーメンを作って朝食、涼しいのでインスタントラーメンも食べられる。ふと周りを見るとたくさんのトンボが群れて飛んでいた。

7:14 登山開始 。少し行くと温泉小屋との分岐。みんなそっちに行ってしまったので少し不安になるが登山道はかなり踏跡があったので、元気を出して行くとすぐに人に出会った。このルートはかなり多くの人が登っているようだ。

7:53 広沢田代。涼しい風が気持ちいい。南には燧岳がよく見える。もう秋を感じる広沢田代。ここでもトンボがたくさん飛んでいた。8:33 熊沢田代。広沢田代と似ているがこちらの方が広い。広沢田代を過ぎて小さい湿原に出たらそこから3分位でここに出る。やはり燧岳がよく見える。もう、ここで帰っても悔いは無いほどだ。5分休憩 9:26ガレ場。9:45 俎ー(まないたぐら)。5分休憩。特に急坂という所は無い様に思った。ここより北海道の羊蹄山の方がずっと急だ。

10:07 頂上(柴安ー)。あいにく霧が濃いが食事中に少し霧が晴れ尾瀬沼、尾瀬ケ原が見えた。ラッキーだ。10:45 下山開始。 11:00 温泉小屋方面への分岐12:58 温泉小屋。17分休憩。元湯山荘で無料の飲料水は冷たくておいしい。かき氷(400¥)を食べたかったが水を飲み過ぎていたので諦める。

13:28 平滑(ひらなめ)ノ滝。3分休憩。13:50 三条ノ滝分岐。平滑ノ滝、三条ノ滝あたりはかなり登り下りがありきつい。14:00 三条ノ滝(第1展望台)。10分休憩。 14:17三条ノ滝分岐。14:47渋沢方面への分岐。14:48本線分岐。ここから御池まではあまり登り下りが無いと思い、コースタイム3時間なので早めに歩く事にした。15:17シボ沢 裏燧橋。立派な橋だ。ここいらあたりは雨天時は通行しないようにとの事。15:29 天神田代。17分休憩。16:14 上田代。16:33 御池田代。16:36 燧岳分岐。16:38 駐車場着。

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