滞在延長のツケ

前に、1度マレーシアに出てその日のうちにまたシンガポールに戻って2週間の滞在延長をしたが、その2週間が近くなりちょっと心配な事があった。2週間は14日だがこの前マレーシアに行った時は日曜日。今日はそれから13日後の土曜日である。シンガポールに来て休みは日曜日のみで今日も元気に会社で仕事を始めたのだが、ふと14日はシンガポールに入国した日から14日なのか、それとも次の日からなのかという疑問が頭をかすめた。入国の日からとなれば今日までという事になる。色々と周りの人に聞いてみるがはっきりとはわからないが、どうも今日が期限日らしい。急遽私は会社を出て出国することにした。マレーシアに行く鉄道は午後3時頃が最終なのでそれに乗るとマレーシアには行けるが帰りがない。私は前にセントーサ島でインドネシア行きのフェリーがあった事を思い出し、タクシーを飛ばしてセントーサ島に向かった。フェリーの時刻表を見ると、どうやら最後から2つめの便で行ってそのまますぐに最終便に乗れば帰れそうだ。私は何度も時刻表をにらめっこして確認した。たしか往復で26S$くらいだったと思う。片道1時間にしてはずいぶんと安い。
高速フェリーでインドネシアにつくと食事をしたいのでインドネシアの通貨ルピーに少し両替した。ルピーは0が多いのでお金持ちになったような気がする。お札もカラフルでおもちゃのようだ。食事をしようと周りを見渡してもこれといったレストランは無い。私を観光客と思ったのだろうガイドの男がしきりに私をさそう。私は時間が無いからと断ってもさらにさそう。男が言うにはシンガポールとインドネシアでは1時間の時差があるので大丈夫だと言う。たしかにここの時計は私のと1時間違う。私はガイド料を値切って観光する事にした。ガイド料は安全をみて後で渡すように交渉した。
ボロボロの車で森の中を走る。車はあまり走って無い。帰れるのかちょっと心配になった。行き先はナゴヤらしい。名古屋じゃないと思うけどこんなところに日本と同じ地名があるのは面白い。ナゴヤはどんな町かというと古びた田舎町だ。私はここの大衆食堂のような所で食事をとる事にした。ちょっとあぶない感じもしたが人の多くいる店を選んで入った。
シンガポールに来て飲むものといえばコーラだ。一番安心出来る。コーヒーやジュース類はかなり甘い。そういえばシンガポールの会社の自動販売機でヤクルトを売っていたのには驚いた。小さくてプラスチックに入っているあれだ。味も同じだった。インドネシアでもコーラはあった。でも他に比べるとちょっと値段が輸入品のせいか高めだ。コーラを2つ頼んで1つをガイドさんにあげた。蒸した魚をおさらのご飯にのせた物を食べた。魚は白身で30センチくらいありふなを大きくしたような魚だ。味付けはシンガポールにもよくある唐辛子とあますっぱい汁をかけて食べる。食事を済ませると早々に戻る事にした。換金したお金はほとんどガイド料で消えてしまうのでシンガポールドルを見せるとこれでもいいと言うのでシンガポールドルで支払い少しお釣ももらった。
フェリー乗り場に戻って値切ったお金を渡すと値切る前のお金を要求する。ひとしきりやりとりしてなんとか切り抜けた。やれやれだ。お金事体は別に払ってもよかったのだが換金したお金がなかったのと、後からくる日本人が日本人は言えば払うと思われては良くない。
シンガポールに戻ると滞在延長は10日になっていた。でもまあいいか、どうせこれからは日曜ごとに出国しなくちゃならなそうだしと思った。

ジョホルバール2

それから1週間後、後から来た会社の仲間を連れて観光も兼ねてまたマレーシアに出かけた。

私は慣れた面持ちで前に行った所などを懐かしげにながめていた。
ひだりの写真は王宮後です。
帰りはバスで帰りたかったのでバスターミナルを探して見つけた。
バスターミナルの近くの食堂。
さすがにごみごみしている。

バスに乗りシンガポールの橋の手前で出入国の手続きをする為に1度バスをおり、手続きを済ませたら一定の時間毎に来る別のバスに乗ってシンガポールに戻る。料金も1、2S$でただみたいに安い。
私はどうどうとして出入国の手続きに1人で椅子に座った。何か色々と英語で質問してきた。何か様子が変だ。普通は2、3の簡単な質問で5分もかからずに済むのだがなかなか開放してくれない。誰か犯人に間違われているのかとも思ったが、どうやら何回も出入国を繰り返した為あやしまれたようだ。私は今はもう良く覚えていないが必死に慣れない英語で説明していたが1つだけ印象に残ったのはブロークンイングリッシュと言われた事だ。ここで30分程もいたらしく他の乗客はとっくにバスに乗ってシンガポールに行ってしまった。私は待っていてくれた2人の仲間とかなり遅れて次のバスに乗った。これがあってからもっと残ってくれという依頼を振り切って次の週に日本に帰った事は言うまでもない。なぜなら必死にお願いだからあと10日といって伸ばしてもらったからです。