シンガポールの滞在も長くなり観光が一巡すると、最後に残ったのが世界で唯一という、夜しか開園しないナイトサファリ、つまり夜行性の動物たちばかりの動物園だ。
え?なんでそこが最後なのかって?なにしろガイドブックも何の予備知識も持たずに、いきなりシンガポールに来てますから。それに多少タクシーの乗りかたをマスターしたとはいえ、市街地を離れるとタクシーが走ってません、ですからタクシーはつかまらなくなるという事をいやというほど、それまでに知らされましたから。
ナイトサファリは市街地から30分くらいの北の山の中にあるのです。シンガポールの人々は殆どバスを利用しますが我々にはルートがわかりませんので使えません。でもせっかく海外に来たのですから1度は行ってみたいですよね。
意を決して友達をさそいタクシーに乗りホテルでもらった地図を片手にナイトサファリに行きたいと言いました。(実際はもちろん英語で)運転手はぽかんとしています。この人知らないのかな?地図を指差してナイトズーと言い換えてもみました。はちおんが悪いのかな〜。少しあせってきました。選挙戦みたいに何回連呼してもだめです。しばらくしてから運転手が言いました。ナイトズー。やった!なんだ知ってるんじゃないか。よかった。

動物園に着くと夜だというのに人がかなり多くいました。ちょっと安心!
動物園ではトリムという電車のような連結バスに乗って園内を見る事が出来ます。トリムに乗るのはかなりの順番待ちでした。後でわかったのですが歩いても見れるようです。歩いた方がじっくりみれそうですが、シンガポールの夜は蒸し暑いので、トリムに乗って風を受けて走るのは気持ちがいい。

ところで肝心の動物の方はというと、夜なので暗くて良く見えない。ロウソクの光でも良く写るビデオカメラなんですけどさっぱりで、途中から撮影を止めてしまいました。
トリムでは英語で解説してますが、止まってじっくり見るなんて事はないので、肉眼で目を凝らして見ても何処に動物がいるのかなかなかわかりません。
左の写真では2頭の牛の角と、その左に2頭がいるのがわかったら、あなたは超能力の持ち主かも知れません。
という訳でとりあえずナイトサファリには来たという満足感で良しということで早めに動物園を出てタクシーに乗る事が出来、無事にホテルに着く事ができました。
行って帰って来るだけでかなり神経を使いました。めでたし!めでたし!