黒湯(ゆーシティ蒲田、温泉)

東京都大田区JR蒲田駅。その東口から左手、線路伝いに歩くと川に出るが、そこの宮之橋からはゆーシティ蒲田の黒湯の看板が見える。JR蒲田駅から歩いて5分ほどの距離にある。入浴料¥385、石鹸、シャンプー無し、ドライヤーは¥20。駐車場は無いようだ。

温泉は海の幸多い、黒い温泉だ。

入り口から入ると直ぐに階段になっていた。2階の鍵のかかるゲタ箱に靴を脱いで入れる。ややっ!鍵の付いてないゲタ箱は10個くらいしかない。30人も入れそうにない。3階に行くとホールには、ビールなぞを飲んでくつろぐ人たちが大勢。また戻って¥385を出すと、初めてですか、と聞かれた。そうです、と答えると、私のリュックを見てか46番が大きいロッカーですと教えてくれた。中に入ってロッカーを開けてリュックをほうり込み上着を入れると大き目のロッカーも既に満杯状態。

風呂場に入ると結構人が多い。まず洗い場があってその奥にこじんまりしたジェットバスやら泡風呂やらが所狭しと並んでいる。私はどちらかと言えばゆったりとした湯船の方が好きなのだが、とりあえず入る。熱い!!冷えた体に熱いお湯が染み渡る。熱めが好きな私には気持ちがいい。ややっ!ここで初めて気がついた。お湯が黒くない!黒い湯と聞いてあわてて参加したのだが、ちょっと期待外れ。黒湯とは成分の分類なのだろうか。だまされたと思った。ほどなくしてお湯から上がりあたりを見回すと露天風呂の表示が目に入った。これはいい。早速、露天風呂の扉を開けると湯船には満員御礼のごとく入る隙間もないほどの人がいた。ややや!お湯が黒い。やったー!これがうわさの黒湯なのか。人をかき分けて真ん中の隙間に体を沈める。極楽、極楽。お湯は手を10cmも沈めると見えなくなるほど黒いが手を出せば、手が黒くなる事はなくさらっとしている。しばらくするとオレンジ色のタオルを持った別の人が入って来た。それからは次々とオレンジ色のタオルを持った人が入って来て黒湯の鮮やかな黄色のタオルとオレンジ色のタオルを頭に載せた人々で埋まった。露天風呂はさながら黒い湿地に咲く花の、花園の様な光景とあいなった。いやいや、満足、満足。

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