薫別(くんべつ)温泉
薫別温泉は羅臼町の南西約35km、国道335号の薫別岳の麓にある無料の温泉です。国道244号の薫別温泉に近い方から入ると未舗装の狭い道をずっと行く事になるようです。最も賢明に行くには羅臼町側から国道335号を行くと薫別川を過ぎてトンネルを抜けたらすぐに右折します。すると少し戻る様になりますがすぐに西に向かいます。これをずっと行くと左折になりますが、その先をまたすぐに右折して西に向かいます。そしてクランクの道を過ぎると舗装道路の終点となります。これを右折しますが、後は温泉の道標がありますので、その方向へ行って下さい。(約3km)一応、私が行った時は乗用車でも行けましたが、途中、乗用車同士のすれ違いは無理なほど狭い所もありますが薫別温泉の付近では転回できます。
薫別温泉に着くと既に2台の車がありました。温泉は何処かと見回しても、何の立て札もありません。車を止めるとアブがすぐさま車にたかって来ました。その数、およそ30匹はいたでしょう。ほとんどは黒い小さいアブですが、なかには2〜3匹1cm位の大きい黄色のアブもいました。なぜかアブは車にたかって離れません。不思議ですね。私が車から降りても幸いほとんどのアブはそのままです。でも何匹かは私のそばで飛び回っています。私は急いで左手の川の方を覗いてみました。何人かの男性がどうやら入浴中のようです。でもそこに行くには、かなり急な坂を5〜6mほど下らなくてはならないようです。(ハイヒールでは無理)他を見回しても道はありません。私は車に戻ってしばらくの間、アブがちりじりにいなくなるのを待つ事にしました。しばらくすると何人かの男性は帰り1組のカップルが来ました。カップルは入らないですぐに出てきたようです。カップルに聞いた所ではここはアブが多いのと熱すぎてだめとの事。熱い温泉をうめるには川から水を汲み上げますが、アブが多いのでやってられないようです。ここより10km南の川北温泉の方がいいそうです。誰もいなくなったので、私もとりあえず降りてみました。降りる途中もアブがしつこく攻撃してくるのでいつも右手を振り回していました。突然、あっ!。誤って私の手がメガネに当たって落ちてしまいました。何処に落ちたのか見当もつきません。そろそろ、日も暮れてきました。なかなか見つかりません。あ〜あ4万円のメガネが。フレームが無いのとつるが特別細いのがかえって災いしました。私は予備のメガネを取りに車に戻り、またしばらく探すとやっと見つける事が出来ました。(見つける間もアブと格闘しながら)やっとの事で温泉の脇に立って、温泉に手を入れて見ると、やはり熱い。温泉は岩の中腹から染み出ているようです。私はもうここであきらめて帰る事にしました。ここで入るにはアブのいない季節か、蝿たたきと昆虫捕獲網を使って1時間位格闘しないと無理かもしれません。
岩肌から染み出る温泉