2000年元旦 赤城山頂上の初日の出
赤城山の大沼に着いたのは午前4時頃。あたりは人気が無く、空には星が輝いていた。これは良い天気ですばらしい初日の出が拝めそうだ。しかし、他に誰もいないのでちょっと心細い。5時を過ぎた頃に出発。凍り付いた鉄の階段は気温が低いせいで滑り易い。手すりで体重を支えながら1歩1歩進む。頂上手前の神社でようやく1人と会った。私1人では無い様だ。ちょっと心強くなりながらもやっぱり居るのかと思った。あたりは雪と強い風で初日の出どころでは無かった。そろそろ日の出の時刻だが日の出は望めそうも無かった。しばらく、明るくなりかけたあたりの景色を眺めた後、ほとんど諦めの心境で頂上に向かった。頂上には既に3人ほどの人がいた。あたりは時折の吹雪状態。後から何人かが来て10人くらいは来ていたが諦めて下って行く人もあり7人ほどがまだ頂上にいた。
赤城山(百名山の一つ)の頂上の近く、駒ヶ岳を過ぎると次第に雲がかかり雪も激しくなってきた。午前7時前に頂上に着いたが厚い雲にはばまれて出ているはずの太陽が見えない。ちょっとがっかり。頂上付近には既に10人近くの人が、今か今かと待ち構えていたが、一向にその気配は無い。と、その時、ちょうど7時をちょっと過ぎた頃、厚い雲がわずかに引いて初日の出となった。しばらく太陽は出たり隠れたりしながらあたりをオレンジ色の景色に染めた...。すばらしい景色。しかし、やがて、又、雲は厚く吹雪ともいえるほどの天気となり、冷えてきたので、思い出を胸に下山する事となった。